中学入試の文章

ってけっこうおもしろい話が多いと思うのですが、いかがでしょう?
わたしなど、読んでいて思わず、ほろりときてしまう文章に巡りあうのは
中学入試の文章が一番多い気がします。

実はお子様に読ませるときに、問題として読ませるのは、もったいないな
と思う文章もありながらも、手前の未熟さも手伝って、つい「授業」をして
しまうことが多いので、そのためにお子様の純粋な読む楽しさをうばっては
いまいかと危惧する今日この頃です。

というわけで、これからたまに、こんな文章いかがですか?的な話も少し
していけたらな、と思います。

まずは…
「ある日カルカッタ」俵 万智さんの旅行記兼エッセイ集です。
5年生くらいから読める本なのではないかなと思います。

俵さんらしい暖かいタッチの文章とまなざし、そしてユニークで素直な表現
がとても魅力的な文章です。時折挟まる短歌も素朴で実感がわくものが多く、
何となく、五七五七七という歌の心地よさが感じられるのではないかと思います。

世界中のいろいろな国や文化の一端も垣間見せてくれる一品です。
ほっと一息ほんわりとしたやさしい気分に浸れる本かなと思います。  む