韓信のまたくぐり

 こんばんは。大多数の人は夏休みに入り、少しのんびりしている時期かもしれませんね。夜更かししている方は、よろしければお読みになってください。
 
 さて、ロジム内では早くも夏期講習が始まっています。昨今の小学校の休みの期間のズレに伴って、まだ開始されている学年は1.2年と6年生だけですが、今日は5年生のお子様も自習に来るなど、なかなか濃密な時間が繰り広げられているロジムであります。

 やっぱり夏は好きですね。1.2年生なんて、いきなり授業にもかかわらず、みんなきっちり宿題をやってきてくれています。授業中も元気よく取り組んでくれていて、見ているこっちが元気になってきます。
そして6年生。まだ開始2日目にも関わらず、いきなり全開のスケジュールに、前向きに取り組んでくれています。気持ち面が充実してくれているのかな?打てば響く感じがして、ついついこちらもアップテンポになってしまいます。うれしい限りですね。1分1秒すべてが意義のある時間になっていると思います。

 そんな夏期講習ですが、皆さんにひとつ心に留めておいてほしいことがあります。それはこの時期だからこそ、勉強の中身を大切にしてほしいということです。

 表題にもしましたが、韓信という人物のお話をひとつ。かつて『敵を知り…』云々のお話も紹介しましたが、私が思う、中国史上もっとも偉大な人物の一人です。
 漢の国の祖、劉邦に仕え、戦において負けなし、かの有名な背水の陣の創始者であり、世に並ぶものなしという意味の「国士無双」(僕が役満の中で一番好きな役でもあります、関係ないですが…)と初めて呼ばれた人であります。

 その韓信は幼少のころチンピラに絡まれて、「お前たいそう立派な刀を持っているが、本当に武力があるのなら、その刀で俺を切ってみろ。さもなくば、俺の股をくぐれ。」といわれたそうです。そのとき韓信は迷うことなくその相手の股をくぐりました。曰く、「恥は一時。志は一生。こんなチンピラをきって、自分の志を棒に振るくらいなら、喜んで恥に耐えようじゃないか。」

 皆さんも大きな目標を前に目の前の些細な恥など笑い飛ばして、実を取ってほしいと思います。学習は私たちと皆さん、そして皆さんのご家族との3人4脚で進んでいくものです。皆さんの気持ちが私たちを大きく動かします。人それぞれ得意なことも違えば、苦手なものも違う。全部持っている人などいないのですから、間違えを恐れず、わからないところはわかるまでトライしてほしいと思います。そんな皆さんの真剣な思いこそ、学問をするための最高の才能ではないでしょうか。                       む