ふらり旅 その2

 こんばんは。今週は肌寒い日が続いていますね。なんとなく秋の雰囲気が漂い始め、夏の終わりがちょっとものさびしい今日この頃です。皆さんにとっても夏休みも終わりに近づき、ちょっとさびしい思いをしている人も多いのではないかと思います。

 さて、「ふらり旅」の続きですが、層雲峡を抜けて、眼前に広大な十勝平野が広がったところからです。しかし今回は十勝平野はパス。湖めぐりということで、巨大なとうもろこし迷路に挑戦したい、したいと思いつつ、一路阿寒湖へ。

 マリモの生息地として有名ですが、ごくごく普通の感じの湖でした(印象薄、阿寒湖ファンの方がいたらすみません)。その後屈斜路湖を目指して走り続けます。

 もうこのあたりになると周りは牧草地帯だらけでいたるところで牛が放牧されています。牧場によっては牛舎と放牧地が隣接していないため、普通に牛さんが道路を一列に行儀よく渡っているのでありました。のどかな光景ですね。

 屈斜路湖はなかなか大きな湖で、とても美しいコバルトブルーの湖でした。大きなせいもあってかキャンプをしている人も多く、結構な賑わいを見せていました。

 続いて、摩周湖へ。霧の摩周湖と呼ばれるくらい、いつも霧がかかっていて、めったにその姿をお目にすることのない湖。女性が晴れた摩周湖を見ると、婚期が遅れるなんていうジンクスもあるくらいらしいです。原因は湖水の温度が地熱の影響で高く、蒸発する水蒸気が冷やされるとか、地元の方が言っていました。

 日本一といわれる透明度を誇るそうですが、残念ながらこの日も完全に霧がかかっていて、湖面はおろか、湖の存在すらわからないほどでした。
 しかし実は摩周湖の裏手に知る人ぞ知る(当時の話なので、今はもう有名かもしれません)、「神池」という小さな湧水地があります。ここの水は摩周湖と通じているらしく、摩周湖の水質と同じで、とても透明度がよいのです。小さな池ですが、間近で見る日本一の透明度を誇る池はエメラルドグリーンに透き通り、生き物の気配すらなく、一本の古木が水中に横たわっているだけでした。その生の気配のなさが、なんとも厳かな神秘的なイメージを醸し出します。

 とても美しく、ただその美しさに冷たさ、静けさを感じ、しばし呼吸をするのもはばかられるような雰囲気に浸ったのでした。(来週に続く、次はサロマ湖、そして算数博物館へ!)           む