ふらりといく旅

 こんばんは。いよいよ夏も終わり間近になってきました。あっという間に過ぎ去っていくように感じられるのは、それだけ濃密な時間が流れているからでしょう。あと10日あまり、有意義な時間をすごしてほしいと思います。

 さて、皆さん夏休みはいろいろなところへ行かれたようですね。今年は南の国の話が多いので、北のほうはいかが?というお話を。完全に独り言の部類に入ってしまうのであしからず、ということで興味のある方はお読みください。

 かれこれ5年以上も前になってしまいましたが、夏に北海道をぶらりと旅したことがありました。茨城の大洗から船に車を載せて、一路苫小牧へ。そこから北上して美瑛の町へ。途中富良野のラベンダーが盛りを過ぎた姿を見ながら入った美瑛は北海道でも有数の「丘」の町。その美しいこと、美しいこと。
緑の草原と茶色の畑が交互にラインを描きながら、緩やかな起伏を帯びて眼前に広がります。さながら陸上で波がうねっているかのようでした。普段広い大地を見慣れない私にとっては衝撃的な光景でした。

 そこから上川盆地を抜けて、道央部に入るとしばし山がちなワインディングロードが続きます。その道がまた気持ちいいんですよね。細すぎもせず、適度にカーブする道は運転するほうとしてはとても楽しい道なのでありました。

 途中かの高名な層雲峡を抜けますが、ここの近辺は実は秘湯のメッカとなっています。普通の乗用車だとちょっと厳しいですが、いたるところに林道が走っており、がんばって(車酔いする人はやめましょう、逆に道なき道を行くのが大好きという方はトライしてみてください、途中ちっちゃな小川を車で渡ったりなんかしますが…、こんな経験は国内ではここでしかできないのではないかなあ。)走破してみると、そこはだあれもいない天然温泉が湧き出ているのですよ。(一応人が来ることは予定されているのか、結構こぎれいな感じにはなっていました。)

 というわけで途中でわき道にそれながら、層雲峡をとおりすぎると、眼下には十勝平野が見えてきます。美瑛とは違いただただ平らな土地が広がり、このとき私は初めて大地と空がまっすぐに交わる景色を見たのでありました。(来週に続く・興味のある方は実際地図などでルートを確認してみてくださいね。)                       む