あれをやっていれば、これをやっていれば

苅野です。深夜まで考えごとをして、なかなか突破できないでいると「昔もっと勉強していればなー。」との思うことが多いですね。私だけでなく、ほとんどの大人は同じような思いをすることが多いのではないでしょうか。会社で働いていても、子供の頃には想像をしなかった形で知識や能力が必要とされますよね。後悔先に立たず。

数学の世界で言えば、数少ない大学、研究所の席を争うような学生は模試で偏差値70とかそういうレベルを遥かに超えています。小学生の時点で高校、大学レベルにまで踏み込む位強い興味をもっています。本格的な勝負が始まる大学に入学した時点で、思考の速さ、粘り強さ、視野の広さが大学受験レベルとは全く別次元です。大学の数学科には、中高生がよくうろうろしているんです。
そんな現実を前に、私は小中高とほとんど勉強しなかったことに起因する能力の低さを非常に痛感し、後悔しました。能力不足を少しでも補うには、経験しかないのだと思います。

で、子供たちに対して「勉強しておいたほうがいいぞ」と思う訳です。
ただ、実際に子供が必要な勉強をして、しっかり力をつけてもらうように誘導するのはとても難しい。

「将来のためなんだから・・・」という説法が効果0なのは既にご承知の通り。
「無理矢理やらせる」というのが成果0なのもご承知の通り。

私の思う「勉強をしなかった」というのは、「興味を持てなかった」ということと同じです。
つまり、「勉強をさせる」というのは、「興味を持たせる」ということと同じです。

日々悩み、工夫の日々です。
理科系で言えば、Newtonやブルーバックスなどかな。アトラクションとして実験教室も良いが、実は鑑賞しているだけということが多いので、本質に自分で踏み込んでいく工夫をしないと意味がないかな。なんと言っても、能力が高く、知識の豊富な先生と接する機会の量かな。などなど(この3つは過去の自分に是非おすすめしたい。)