大器は晩成す

 こんばんは。合判の3回目も終わり、いよいよ6年生の入試勉強も大詰め、なんてことはありません。まだまだここからたくさん伸びますし、たくさん転げ落ちます。なぜって、私の感覚だと試験にむけての勉強は、夏からスタートしているから。まだ実は半分ちょっと過ぎただけなのです。そして今やっとこさ、夏のためが効き始めているころあいかな、というところです。
 誤解のないように言っておくと、夏まで何もしていなかったわけではないです。夏まではじっくりじっくり物の本質を捉える思考法を植えつけていたのです。だって夏前に無理に記憶させようとしたって、そんなものはすぐに、どっかにいっちゃいますから。
 それに、それまでの色々考える勉強と違ってあまり面白くないんです、ひたすら点数を追いかける勉強というのは。浅いし、面倒だし、なんか解けた喜びも少ないし。
 というわけで、やっと夏以降にきちんと点数に結びつける勉強が始まるわけです。スピードをあげる訓練やら、時間配分の仕方やら、足りない知識をまとめさせるやら、特殊な問題の解法を整理するやら(これを「小さな(応用への)対処」と呼んでおきます、実際の試験はこの割合が非常に大きいです)。こういう作業は受験前の5ヶ月で始まり、まだ2ヶ月半がすぎただけなのです。
 そしてこの作業が花開くためには、前述の「物の本質を捉える力(これを「大きな基礎」と呼んでおきます)」が不可欠です。「大きな基礎」が養われていなければ、「小さな対処」の定着率が激減します。全部覚えないといけませんから。逆に大きな基礎があれば、小さな対処を最終的に身につけるのは意外に容易なのです(今までの経験上、およそ2~3ヶ月で効果が出始めます)。この「小さな対処」が始まって、まだ2ヶ月半。残りあと2ヶ月半。

 この時期、われわれは毎年やらせる内容が違います。お子様一人ひとり個性があります。得手不得手も違います。それらを総合してみて、全体に欠けている「大きな基礎」(もうそんなにありません)、あるいは、まだ伸ばせる「小さな対処」(こちらが授業のメインになっています)を授業中に、個々に必要な部分を個別のフォローで消化させていくのです。そして基本的には授業であつかう以外の部分を個別のフォローで回していきます。

 「大きな基礎」あっての「小さな対処」の効果は最後に出ます。というわけで、あと『半分』の期間を有意義に使うために、入試に直結する「小さな対処」の復習=授業の復習(「大きな基礎」があってもこれをサボると点数が取れませんし、逆転されます)と個別に出される課題への真摯な取り組みをゆめゆめ怠らないでください 乱文失礼致しました。                        む