メンタリティー【6年生の皆さんへ】

 こんばんは。今年も残すところあとわずか。気づけば1月入試まで1ヶ月をきっていますね。今年も時のたつのが早かった、そして来年2月まではあっという間にすぎてゆくのだろうな、でもその中にいろいろなドラマがあるのだろうな。
 さてここから先はいろんな意味でメンタリティーが試される時期です。わたしの中で、メンタリティーとは、投げやりにならない心だと思っています。いちいち結果が数字で出されて、めげそうになったとき、歯を食いしばって思い出して欲しい言葉です。
 自分の知識のなさを実感するとき、自分の得点力に自信をなくしたとき、なんとなく気分が乗らないとき、現実に立ち向かうにはどうするか。集中力。投げ出さずに愚直に自分の失敗と向き合って、愚直にそれを反復練習する以外に方法はありません。本来、テストの後にこそ、集中して作業を繰り返さなければならないはずです。皆さんを見ていると、その部分があまい。
 私は愚直さが好きです。スマートにやろう、なんてこれっぽっちも思っていません。どんなに泥臭くても、伝わるまで繰り返し言い続けるしか能のない人間ですが、それだけはゆずらない覚悟で受験に対して向き合っています。君たちの受けたテスト、入試演習に関しては、ほぼ全部目を通しているつもりです。足りない部分はどこか、それを補うのと、気持ちよく勉強できる教科の折り合いをつけながら、それでも本当にやらせなければいけないことは、やれるまで繰り返します。
 ここが重要。本当にやらせなければならないことの、大半はいやなこと、面倒なこと、つらいこと、です。でも、それをきちんと身につけたときの見返りももっとも大きい部分です。
 この間は1回でやりたかった部分が2回に分けることになってしまいました。仕方ないですね。社会を3時間近くぶっ通しでやっているのですから。でもそこで、歯を食いしばってほしかったと思います。無理やりにでも集中しようとして欲しかったと思います。残った部分をやる時間がどこに取れるのか。一度でもあたまに入れたなら、思い出すことはできます。しかし、一度も聞いたことない話は思い出しようがない。
 ここができなくても何とかなるんじゃない、という困ったときの神頼み。そんなものは存在しません。つらい状況を何とかするのは、自分以外にありません。投げやりにならずに愚直にやりとおしたこと以外、いざというとき自分を助けてくれるものはありません。
 あと1ヶ月。愚痴をこぼすのも、甘えるのも、ストレス解消にも付き合いましょう。でもたった一つ、弱ったときこそ、めげそうなときこそ、つらいときこそ、投げ出さずに、今一度集中力を高める努力をして欲しいと思います。
                                む