漢字テストの勉強法

 こんばんは。寒いさもいよいよ増してきましたが、これから冬期講習に入っていきます。6年生は受験へむけて最後の追い込みを、他学年のお子様は来るべき新学年にふさわしい準備段階として、寒さも吹き飛ばすくらい元気に勉強に励んで欲しいところです。

 さて、最近、「漢字テストの意味を覚えるのがつらい」という声を耳にしますので、その解決策を少々。
皆さん、無理にあのテキストを丸暗記しようとしていませんか。それではいくら時間があってもたりませんね。そもそもロジムでは本来丸暗記は推奨しておりません。漢字テストで意味を書かせているのは、あくまで、
 ①日本語で短く簡潔に伝えたいことを伝える練習
 ②訓読を通じて漢字の意味を知り、さらに応用が利くようにすること
という目的のためです。

 ①については説明の必要はないと思うので、②について少し補足しますね。
 次回の漢字テストの範囲(中学年)の「任」という字を例にとって見ましょう。例文には「責任・任務・任地・任期」「委任・任命・信任」とあります。ちなみに「任」の訓読みは「まかせる」です。人に何かをやってもらうことですね。
 さて上の熟語たちを訓読みしますと「任せられた務め、任せられた土地、任せられた期間」「ゆだねて任せる、まかせると命じる(命令する)、信じてまかせる」となります。「責任」だけはやりにくいですが、「任せられたことに対して責めを負う」のが責任ですね。
 というように、熟語を訓読していけば、結構な数のことばの意味を書き表すことができます。実はロジムで求めている意味の説明はこの程度です。この方法は丸暗記よりはるかに効率よく意味を覚えられますし、定着もよいのです。
 さらにちょっと工夫すると…
 「任地」というのは、「任務をもっていく場所」、「任命」は「ある任務を行うことを命令すること」などと、他の熟語との組み合わせで意味を書いてみたり、
 「放任」「就任」なんていうのは「まかせてほうっておくこと」「ある任務につくこと」だなどと、知らない言葉に対しても対応することができるわけです。

 いかがですか。訓読が漢字の基本です。熟語というのはもともと中国のことばです。日本人が普段使うことばは和語と呼ばれる、訓読みなのですから、訓読みのほうが実生活に即して覚えていけるわけです。和語で理解できると、その漢字が本当に習得できます。するとその漢字を使ったほかのことばも初見で意味がわかるようになります。ちょっと試してみてください。

 そういった思考をしているかは、漢字の答案に反映されます。ロジムが求めているのはそういう力ですから、必然点数は高くなると思いますよ。

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