「基礎力」の捉え方

こんにちは、竹村です。

基礎が大事だというのはとても当たり前すぎて耳にたこが出るほどよく聞く言葉ですが、
「基礎力」の定義やそれに重点を置く理由と言うのは人によってさまざまだと思います。

竹村の「基礎力」の捉え方は「意識の何パーセントを新しい要素(ないし応用)に
当てることができるか」というものです。

新しいこと・なれないことに取り組むとき、人はどうしても意識を傾けなければなりません。
逆に、当たり前のこと、何度も反復して身についてしまっていることはボーっとしながらでも
無意識にこなせてしまったりします。

何かに対したときに、「当たり前のことをどれだけ無意識にこなすことができるか」というのが
基礎力の一つの基準ではないかと思っています。そしてそれはイコールで「当たり前でない部分
にどれだけ意識を集中させることができるか」につながっていきます。

「思考力」「注意」といった資源をいかに問題の難解な部分に当てることができるか、
いかにボトルネックを減らすことができるか、
ということが「基礎力をつける」ということの意味ではないでしょうか。

そういう意味では、「基礎力」と「応用力」という区分の仕方にはあまり意味がないと思っています。

例えば、サッカーの練習で「一定のスピードで走りながらパスを受けてシュートを打つ」という練習があったとして、
足が速くて余裕を持ってそのスピードを維持できる子と、そのスピードに追いつくのに全速力を出さなければいけない子がいたら、
どちらの方がより「パスを受けてシュートを打つ」という作業に集中できるか、その練習から得るものが多いか、
練習のエッセンスを身につけるスピードが速いか、は自明だと思います。

「基礎力は大事だ」と言っても目新しくもなんともなくついつい軽視されがちですが、よりレベルの高い応用のために
ぜひ基礎力のトレーニングを重視してあげてください。

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