微笑ましい光景

 こんばんは。じめじめしてすごしにくくなってきましたね。この時期は温度調節が難しい時期でもあります。皆さん、冷房対策に上着を一枚お持ちくださいますよう、お願い申し上げます。「北風と太陽」の話ではないですが、暑いのだけはどうしようもないので。

 さて、今日はごくごく日常の授業の1場面。仮説という非常に厄介な考え方を演習形式で数問。さすがになれないお子様は最初???という表情をしていました。しかしそれでも何度も条件文を読んで何とかしようとする姿にちょっとうるる。

 「条件の共通点から、こういうものがあればいいんじゃないか、というのを見つけよう」
 というヒント後の第二問。お見事!みんなとある共通条件の発見に成功。もちろん時間のかかったお子様もいますが、そんなのは些細なこと。自分でそこにたどりついた、そこまで粘り強く考える姿勢が立派です。再びうるる。
 さらに幾人かのお子様はきちんと条件のキーワードとそれに関連することばとの関係を看破し、きちんと説明してくれました。私の出番は全部持っていかれました。

 合間合間には、私の出した4桁数字で10作りゲームに熱中している姿は微笑ましいかぎりです。ほとんど私の話す時間なく、授業は後半へ。

 圧巻なのは最後の30分。条件推理の複雑な問題。誰一人弱音を吐かず、黙々と20分経過。一人目が持ってきます。
 「何回も見直したけど、これしかないと思う。」というその子の答案は、確かに消しゴムと書き直しの後が何重にも残っていました。

 結果は大正解!笑顔とともに「やったー!こういう問題好き。」私も思わずにっこり。こういう瞬間が子どもたちを「考えること好き」にするのかな、と思いました。その後もそのコは10作りゲームへ没入。その他のお子様はまだ黙々と思考錯誤を繰り返す。いい意味での緊張感が教室全体にみなぎっていました。

 終了間際のころ、二人目のお子様が答案を持ってきます。これにも激しい試行錯誤の痕跡。不安そうな本人でしたが…。これも大正解!ぴょんぴょんとんで教室に戻る姿が印象的でした。

 この日しっかり正解できたのは二人でしたが、他の二人も答えを聞くのは拒否している様子でしたので、ヒントだけ出しておしまいとなりました。きっと家でがんばってくれるかな、という希望を抱ける瞬間です。30分以上も黙々とチャレンジし続ける子どもたちのまなざしがまぶしく、頼もしく見えた今日一日でした。

PS そのコたちはのってしまったのか、授業後何とヒットアンドホームランをやろう、などと騒ぎ出しました。「お母さんがまっているよ。」「じゃあ、やっていいか聞いてくる」といって始まったヒットアンドホームラン。4時間も授業をやった後なのに、パワーあふれる子どもたち。お待たせしてしまったお母様方、たいへん申し訳ございません。子どもたちの学習意欲に免じて今日はご容赦ください。
                                        む

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