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絶対に身につけたい学力 アーカイブ

2014年06月26日

説明書を読む

直感的に操作出来るようデザインされたものが多いので、取り扱い説明書を正確に読み取ろうと集中する機会少なくなっている気がします。大人でも説明書を読めずにめちゃくちゃなことをする人いますが。
青山学院の平成16年の算数
「下の図の黒い点から1つ選んで点ア、点イと直線で結んで11平方センチメートルの図形を完成させろ」
image.jpg
出題者の意図以前の解答
点を2つ以上選んで、点ア、点イと直線で結ばれていない
のオンパレードです。
数学はあらゆる科学の記述するために必要な言語なので基礎として必要だとは思うのですが、「自転車を利用するのに自転車の仕組みなんて理解していなくても良い」という主張(生き方)もあります。
時間の無い大人はともかく、まだ自転車を作る側になる可能性を持っている子供たちは、仕組みの説明書をしっかり読む機会を持ち、鍛えて欲しいと思います。

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2014年05月23日

まっすぐな線を引く(低学年向け)

IMG_9474.jpg
5年算数の問題の生徒ノートから。上の図形の体積を求めるのに、下のように3分割して体積を求めている。ちなみに青い斜線は底面で私が板書でよく使う色使い。
5年後半になってくると、問題では与えられていない図形を自分で正確に描き出して考える問題が増えてきます。不正確な図形しか描けないと、それについて考えることも不正確になってしまいます。「低学年のうちにやっておきたい算数」などでも扱っていますが、正確な図形を描く力を低学年時から養っておくことは大切です。(図形だけでなく運筆能力の鍛錬不足は近年の課題です)
大学入試での図形問題は図形自体は問題文に載っていないのが普通ですが、高校生でもまっすぐに線を引けない生徒が散見されますが、矯正・練習する時間はほとんどありません。
しっかり練習を。

こんな自習教材もあります。
item_20_1.jpg
認知工学の「点描写」


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2013年07月10日

体験倍増計画

想像力を働かせる習慣がないと、実際に痛い目にあうまで毎回突き進むことになります。1回の痛い目を抽象化して次の行動に活かす。それには一歩立ち止まって「これをしたら(これをしなかったら)どういうことになるだろうか?」と考える習慣をつけたいものです。
周りからみれば当然の悪い結果を受けて「こんなはずじゃなかった」と考える小学生どころか高校生も多数、社会人でも少なくありません。

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2013年06月10日

PDCA

自分にあった計画を立てる力はかけがえのないものです。どれくらいの練習量でどれくらい結果が出るのかについて検証する姿勢を身につけましょう。漢字、計算など何でも良いので目標を立てて、計画を立てて、遂行して、結果を反省する。この作業を完全に引き受けてしまう保護者は生徒の伸びる芽を摘んでしまっていると言えます。

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2013年05月10日

楽してはだめ

今、何をやるべきかを自分で判断し、失敗し、修正しながら進んで行くという能力を養うことについて無頓着な保護者は少なくない。「何をやるべきかを的確に判断してあげる」という甘い言葉にお金を払いたいという気持ちは分からなくはないが、プラン・スケジュールは最初に決めた通りに最後まで進むことなどありえない。お金を払ったんだから、有名な~先生が作った計画なんだから、合格した~さんがやっていた計画なんだから、と何も考えずになぞってしまうとどのような計画も効果半減。毎日のようにPDCAが必要なのだ。
「先生の指示通りに何も考えずに頑張る所存です」
という心構えではどのような先生についても見込みはない。

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2013年04月04日

良い意味での苦手意識。

「とにかく先生の言うことについていったので合格出来ました。」
嬉しい言葉のようですが、「大事なことは学べませんでした」と同義です。中学校以降の学習で最も大切なのは、「自分で何をいつやるかを決める」能力です。中学校では小学校の時に通っていた塾とは比べ物にならない程多く、そして学力差のあるクラスメイトに一斉に授業が実施されます。宿題も定期考査の度に試験範囲の問題集を解いたノートの提出程度です。常に自分の状況を自分で把握し、適切なタイミングで演習をしていかなければ必ずついていけなくなります。
小学生の時は「何をいつやるか」を保護者や講師が決めてあげると得点も偏差値も上がります。しかし、その後維持出来ません。「勉強はこれで最後、あとは大学付属校でのんびり過ごす」というような入学自体が目的となっている方ならばそれでもいいのですが、さらに学習を進めたいと願って進学する方は「何をいつやるか」について考える能力についてきちんと身につけさせることが大切です。
普通の中学生なら親からの「何をいつやるか」などという指示を受け入れません。自分の現状はさておき親から離れます。
「自分は何が苦手でどれくらい勉強しなくてならないのか。」良い意味での苦手意識をしっかりと持てることを目指しましょう。

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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