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作問者の紹介(再掲)

昨年月ごとに「まいにちロジム」の作問者紹介をしていました。
「だれが問題を作っているのですが」という問い合わせを多くいただきますので、
まとめて再掲いたします。

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1) 野村先生

こんにちは。ロジム野村です。「まいにちロジム」全体の問題の監督、およびロジカルシンキングの作成を担当しています。

作問時気をつけているのは、生徒が問題を解くことで能力アップがなされる以上に、その問題を間違えることで生徒のボトルネック(引っかかっている箇所)がわかる問題であるべきということでした。

簡単に言えば、その問題を間違えた生徒が、どういった弱点を持っているかが詳細にわかる問題こそ、価値のある問題だと思います。教師がついていなくとも「問題自体が生徒を指導できる問題」、ここに拘っています。

「まいにちロジム」を作り始めた時、最初の1問は、以下のような問題でした。「1/3mは何センチですか」と問う問題ではなく、

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次の分数の意味を答えなさい。1/3m
(ア)3mを1つに分けたもの
(イ)1を3mで分けたものの1つ分
(ウ)1mを3つに分けたものの1つ分
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この1問に「まいにちロジム」の意味が端的に込められています。

ブログ http://www.lojim.jp/nomura/
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2 )向井先生

こんにちは。ロジム向井です。
「まいにちロジム」国語、ロジカルシンキング、社会の作成を中心に行なっています。

「まいにちロジム」の一番のいい点は文字通り「毎日」継続することです。「継続は力なり」とはよくいったもので、習慣化した動作は一生役に立ち、知らず知らずの積み重ねがいつのまにか、大きな力になります。

国語の作問のこだわりは、「ことばを新しく知ること」と「文章のつながりを理解すること」の2点。

毎日のように、新しいことばに触れ、自分が運用できることばの数が増える喜び、文章を論理的に読み、内容を理解する楽しさを伝えられたらいいですね。

使えることばの数、話をきちんと理解する力は、そのままその人のコミュニケーション力につながり、それがその人の人物の大きさを決定づけて行くと思っています。

子どもたちが豊かな言語生活を送るのに、一役買えたら幸せですね。

ロジム講師の考えていることブログ
向井の考えていること:http://www.lojim.jp/teachers/cat123/

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3)岩沢先生

こんにちは。岩沢です。
ロジムでは夏期講習会が始まっていますね。岩沢は授業の傍ら、「まいにちロジム」で主に算数と理科の作問を担当しています。

今回はまず、理科について。
理科の作問のこだわりは、「ストーリー性」。ただ知識を一問一答形式で暗記するのではなく、読み物を読む感覚で、1つのストーリーを完成させるように知識を穴埋めしていく出題形式にしています。

これは、ロジム理科科の指導法が「ただ知識を頭に入れる」という単純作業ではなく、覚えた知識を「問題に活用する」という点に重点を置いているからです。

例えば、今月の問題より。
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春になると、さまざまな植物が花を咲かせます。ナズナや【1.ア.オオイヌノフグリ イ.セリ ウ.ススキ】といった春の七草は……
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ここで、選択肢から答えを選び出すことになりますが、求める思考のポイントは次の通りです。

①問われているものは何か→春の七草
②春の七草をすべて思い浮かべる→セリ・ナズナ・ゴギョウ・……(覚え方も利用)
③選択肢から選ぶ→セリ

これで、1つの問いから多くの知識を確認することが可能となります。まいにちロジムのみですべての知識を網羅することは厳しいですが、楽しみながら触れられるようにストーリー構成にしています。

理科力強化のお手伝いができればうれしい限りです。

ロジム講師の考えていることブログ
爺の考えていること:http://www.lojim.jp/teachers/cat124/

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4)坂原先生

こんにちは。ロジム坂原です。国語という科目が要求している対話力の養成につながるような問題を!これが国語の作問で気をつけていることです。

著者・作者との対話、出題者との対話……。文字を通しての対話だからこそ、伝えるために用意された手法があります。

「対比」と「言いかえ」ですね。伝えたいことを対照的な事柄とくらべて言いたいことを浮き彫りにする、対比。伝えたいことを抽象的に言ったり具体的に言ったりして強調する、言いかえ。

低学年のうちから、やさしい問題形式を通して体得していってもらえたらいいなあという思いを込めて問題を作っています。

ロジム講師の考えていることブログ
坂原の考えていること:http://www.lojim.jp/teachers/cat142/

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5)中川先生

こんにちは。ロジムの中川です。
まいにちロジムでは、算数の作問を担当しています。作問にあたって意識しているところは『躓きやすい問題を扱う』ということです。

躓きやすい問題を扱うことにより、『何を問われているのか』、『何を求めたのか』ということに意識を向けさせたいと考えています。一見意地悪なようですが躓くことで注意する意識や、意味を把握する力を育てられればと考えています。

注意する力について、2年生レベルで例えると、

『Bは6で、AはBより3大きいです。AとBを合わせるといくつになりますか。』

のような問題です。

子どもたちは、合わせるという言葉だけに反応し6+3=9という答えをだします。ここでは、1回の作業だけでできたと考えるのではなく、今だした答えは何を表していて、今何を問われているのかを意識してもらいたいのです。また、そこから注意する意識が生まれることを望んでいます。

意味を把握する力については、普段ただ作業で済ましてしまいがちな内容について、意味を意識させる問題にしています。

例えば以下のような問題です。

『42このアメを7このふくろに入れました。この文章からたてた、42÷7=6の式の正しい意味を答えなさい。

ア.42このアメを7こずつでわけると、7このかたまりが6こできるイ.42このアメを7ふくろにわけると、1ふくろあたり6こになる
ウ.42このアメを7こずつでわけると、6ふくろ必要になる』

おそらく、ただの文章題ならすらすら計算できると思います。しかし、その計算にどのような意味があり、自分が出した計算の答えは何を表しているのかはあまり意識できていないことと思います。ここでも、改めて意味を把握できていないことに気付いてもらい、意味を把握する力を身につけて欲しいと考えています。

まいにちロジムを受講している子どもたち

『大いに躓き、悔しがれ!その躓きが力になる!』

中川の考えていること:http://www.lojim.jp/teachers/cat125/


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