学びのボトルネック08 問題を飛ばしたがらない

こんにちは、野村です。
先日高校クラスの生徒が「物理がやばいっす」と。そこから自分が大学入試で使った問題集&参考書ってなんだっけなという話になり、ネットで検索すると某サイトで東大入試に使える問題1位と3位になっているではないですか。ナイスな選球眼ですね、20年近く前の自分。
しかし、つくづく、「時代は変われど、学習することはなんにも変わらないんだな。あたりまえだけど。」と思いました。苅野さんも先日、ライターの方とのインタビューの中で、「これだけ多くの教育法や、教育メソッドが提唱されてるのに、なぜか小学生の学力が伸びているとは思えない。それってつまり・・・」と話していました。
小学生のみなさんも、そして保護者の皆さんも、目新しい学習メソッドやらに踊らされないでくださいね。時代とともに変わることと変わらないこと、その両方があると意識するだけで日々の行動に活かされると思って止まない今日このごろです。
さて、ボトルネックをと。
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物事の流れをせき止めている箇所、「ボトルネック」。全体から見れば小さな箇所かもしれませんが、そこのせいで、うまく物事が進まないことありますよね。小学生の学習にも存在するボトルネックを紹介します。

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問題を飛ばしたがらない
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単純な話なんですが、問3がわからなければ問4を先にやればいいわけですよ。
問4や問5を解いているうちに「ああ、そういうことか」と問3がわかることは多々あります。
ある程度考えてわからないなら素直に飛ばしましょう。
飛ばさずダラダラ粘る癖は学習のボトルネックです。
(算数や理科では、問1が問2のヒントになっていることが多々あるので、一概に「飛ばしてみな」とは言えませんが。)
1問にじっくり挑戦する姿勢が大事、というのもなくはないのですが、
問題を飛ばさずに時間をかける

したがって、最後まで時間内に終わらない

正答できない理由を「時間が足りない」ことのせいにする
という生徒が時々います。
間違えて☓をもらうよりは、空欄で「先生時間が足りませんでした」と言うほうが
プライドが保てると思っているふしがあります。そんな生徒は、やはり問題を飛ばしたがりません。
時間がないことで理解不足を隠します。
残念ながら時間が足りなくて空欄よりも、一生懸命記述して不正解の方がずっと評価できるし、
今後学力は確実に伸びます。
制限時間内に問題を終わらせましょう。
そのために、考えてもわからない問題は一旦飛ばしましょう。
分かるところを終わらせてから、じっくり1問にあたればいいだけの話です。

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