作者のいいたいこと

国語という科目を教えているとよく出会う問題が、
「作者の言いたいことともっとも近いものを次のア〜エから選びなさい。」

作者に聞いたんですか??と、時々つっこみたくなるんですが、
これってあれなんですね、

「学校で教えられる読み方に従い、かつ世間の常識と照らし合わせて、
『きっと作者はこんなこといいたいのだろう」と思われる選択肢を
次のア〜エから選びなさい」

ということなのですね。

このことに対して、
「日本の教育は多数の常識というカタに当てはめようとする
画一人格生産教育だ」
と言い放つことは簡単です。

確かにそういった面もありますが、
自分が所属する、もしくは所属しようとする共同体の常識を推し量る
能力は必要だと思います。

むしろ国語の試験で独創的な発想力は求められていないのだと割り切るべきではないかなと思います。
そういったことを考えさせてくれるもしろい文章を紹介します。
「入試問題と著者」http://www.apa-apa.net/kok/news/kok096.htm
takekawa daisukeさん
入試問題に自分のエッセイが使用されたというお話です。