ストッパーには、良問がそろっています(平成16年度 女子学院中学校より)。2008-06-02
ストッパーには、良問がそろっています(平成16年度 女子学院中学校より)。
下の図で、長方形ABCDの辺ABの長さは4cm、辺BCの長さは8cmです。
このとき、対角線ACを1辺とし、点Dを通る長方形ACEFの面積を求めなさい。
長方形ABCDと長方形ACEF、どちらが大きく見えますか?
また、ルート記号は不要です(大ヒントかな?)。
32(平方cm)
ACが長方形ABCDの対角線であることから、三角形ACD=4×8÷2=16(平方cm)とわかります。
ここで、三角形ACDは長方形ACEFの半分であることがわかります。
(長方形ACEF=AC×AF、三角形ACD=底辺AC×高さAF÷2より)
よって、長方形ACEF=16(平方cm)×2=32(平方cm)となります。
解説を見てわかるとおり、なんてことない問題です。
しかし、時間が限られた(しかも入試本番で最高に緊張している)時間で処理しなければならないとしたら…?
まず、ACの長さを求めようとして…、AFの長さに注目して…となってしまうことでしょう。
入試問題には、このように一見簡単に見えるにもかかわらず、即答できず、思考を停止させる「ストッパー」が数多く存在します。
これこそまさに、良問の類といえるでしょう。
さて、この問題を、見た目と同様に容易に処理するには、次の2点が必要です。
1)与えられた情報(辺の長さ)から、わかることは何か?
2)図形分割における、面積比の基本(←問題演習で身につけられます)
仮に、この問題が即答できないとしても、長方形ABCDと長方形ACEFはどちらが大きいか?
くらい、意識して欲しいところです。