番外編

ぐんぐん英会話(株式会社ぐんぐん)の社長、谷口友洋さんと、
ロジム野村先生の打ち合わせにお邪魔しました。

vol.1
ロジム塾長
苅野先生
前編
後編
vol.2
ロジム
事務局長兼講師
野村先生
前編
後編
vol.3
ロジム講師
向井先生
前編
後編
vol.4
ロジム講師
坂原先生
   
番外編
ロジム
野村先生&
ぐんぐん英会話社長
谷口さん

   
   
 

ロジムは2013年からのテスト授業を経て、2014年2月から中学高校部の英語授業の中で、
外国人講師によるオンラインでのマンツーマン英会話レッスンを導入しています。
「ロジムで習い、ぐんぐんで使う」という学習サイクルにより、日本国内で大学受験にとどまらず、
その先に生きる英語力を身につけるカリキュラムです。

日々の家庭学習でのオンラインマンツーマンレッスンの導入、
さらに小学部での英語クラス設置に向け打ち合わせ中のお二人にロジ犬がインタビュー!

ぐんぐん英会話とはどんな英会話スクールですか?
ぐんぐん
谷口さん
フィリピン人を中心とした講師による、通話料無料のSkypeを使ったマンツーマンによる英会話授業です。ぐんぐん英会話で先生をしているフィリピン人の講師が話す英語はアメリカ英語に近く、なまりの少ない聞き取りやすい発音です。

また、ぐんぐん英会話は、ネットカフェや講師の自宅からレッスンを提供するのではなく、ぐんぐんの専用コールセンターに講師を集めて授業を提供しています。安定した通信環境で、講師管理や情報共有を徹底し、レベルの高いレッスンを行っています。

英会話講師に対しても、英語や日本語の講習を定期的に実施しており、また日本語の先生を定期的にフィリピンのコールセンターへ招き、講師へ日本語講習会の実施も行っています。例えば、日本人に対して長年英会話を教えてきた先生と、日本人への分かりやすい英語の教え方などの勉強会を定期的に行っています。講師全体の英語指導力や基本的な日本語力の底上げはとても大切ですから。

ぐんぐん英会話では、講師はみんなウェブカメラを使用して、フィリピンと日本をつなぎ、マンツーマンで英会話授業を行っています。ロジムさんの授業でも同じです。

世界で3番目に英語使用者が多い国フィリピンは母国語がタガロク語で、英語は第2言語公用語として使われているため、最近はほぼネイティブスピーカーといえる人材が豊富です。フィリピンでは小学校から算数や理科の授業も英語で行われています。テレビ番組も英語番組が中心です。映画も、メールのやりとりもすべて英語です。アジアの中では訛りも少なく英語の普及率は一番ではないでしょうか。日本人が英語を学習する際にフィリピンの人々がどのように英語を上達させ、習得しているかは大きなヒントになると思います。

今回、ロジムではぐんぐん英会話さんを中学生高校生向けの英語授業に取り入れられました。どのような背景があったのですか?
ロジム
野村先生
普段の塾の英語は読み書きが中心で大学受験対策がほとんどです。過去の自分もそうですが、とても多くの学生が相当な時間を受験英語に費やすにも関わらず、大学入学後にそれを活用できない。

人同士のコミュニケーションを英語でおこなうことができず、果たして大学受験の英語に費やした時間は何なのだろうかという疑問をずっと持っていました。

とは言え現実として旧態依然とした大学受験の英語試験は存在し、中学生高校生はその対策を無視できない状況です。高校生からしたら「いやいや、大人が『もっと現実的な英語学習を』というのは分かるけど、大学受験があるんだから勝手なこといわないでよ!」という現実です。

そこで、大学入試の対策をしながらも、海外進学や、大学進学後の留学で使える英語のカリキュラムを作りたかったのです。思い切って二兎を追っかけたいという感覚です。その思いの中、かなり長い期間いい方法がないものか悩んでいたところに、ぐんぐん英会話を始めとするオンライン英会話の存在を知りました。

では実際にどのような授業なのでしょうか?
ぐんぐん
谷口さん
今回新たにロジムさんで2月から導入した授業は、生徒のひとりひとりがパソコンのWebカメラを使って、ぐんぐん英会話の講師と中継を行い、マンツーマンの会話形式でレッスンを行います。

生徒のレベルに合わせて、ロジムの講師とぐんぐん講師が絶えず連携しながら、生徒に応じたレッスン内容を設計して英会話授業を行います。このきめ細かい連携が今回の提携の特色だと思います。ロジムの先生が生徒の様子を逐一管理して、生徒それぞれに応じたリクエストをしてくれるのは授業進行にとってとても大きな価値になっています。

ロジム
野村先生
ロジム教室での文法学習とオンラインレッスンを連動させて、「講義で習い、会話で実際に使う」というサイクルを繰り返すことにより、実践的な英語力を身につける授業になっています。

各生徒のレッスン内容は、レッスン毎、生徒毎にロジム講師とぐんぐん講師が打ち合わせを行いながら決めていきます。レッスン後にはぐんぐん講師から、ロジム講師へフィードバックが毎回返されるという丁寧な指導を行っています。

生徒の進捗管理などもされるのですか?
ロジム
野村先生
はい。進捗度や到達度を、ロジム講師が管理をして、ぐんぐん講師に指示をすることで生徒全員の改善点を集めることができ、次の授業内容に活用する方法を取り入れています。
それぞれの生徒の進捗に合わせた宿題も出しています。

ぐんぐん
谷口さん
現場にいらっしゃるロジムの講師の方のサポートがあってこそのカリキュラムですよね。実際に、初めて英語を学ぶ中学生には、マンツーマンの英会話だけでなく、ロジムさんによる英語講師の授業の併用が理解もしやすく、長続きする方法ではないかと思います。
どのような成果や反応がありましたか?
ロジム
野村先生
初めてまだ3カ月ぐらいですが、明らかに生徒が変わりましたね。今までは英語が「試験勉強」だったのですが、一気に「コミュニケーション」になりました。

それほど英語が得意ではなかった生徒が、話す時間が楽しみだと言っています。これまで中間試験の日など追い込み勉強が大変でロジムを休む日もありましたが、休まなくなりました。レッスン後に「今日はぐんぐん先生とこんな話をした」と興奮気味に話す生徒の様子を見て、マンツーマンのコミニュケーションレッスンを取り入れたことは正しかったと確信していますし、また今後いろいろなことができると大きな可能性を感じました。

谷口さんは、中学生のころ英語は好きだったのですか?
ぐんぐん
谷口さん
中学英語は大嫌いでした。あんなに覚えることばかりで(笑)つらく苦しいことはやはり簡単には身につきませんよ。たくさん単語や文法を修行のように暗記してそれで楽しければ良いのでしょうが、楽しくないですよね、これが。ですから、ぐんぐん英会話のサービス原点は、楽しくやりましょう!なのです。楽しいことこそ、学びの最高のツールです。

そしてコミュニケーションとは、結局は意思を伝え合うこと、キャッチボールです。読むだけ、書くだけ、聞くだけ、話すだけではなく、会話形式のキャッチボールを数多く行うことが上達の最も近道です。もっと話す方向にシフトして、暗記ものよりも伝える喜びにシフトしないと、英語嫌いの中学生はいなくならないと思います。

これから英語がどれぐらい大事になると思われますか?
ぐんぐん
谷口さん
あえて理由を述べるまでもなく、「英語で意思疎通を図る」ということが当たり前のものになっていくと思います。文字が書けるのと同じぐらいに、英語が話せる必要性が社会ででてきます。そういった社会の中では英語はインフラでありリテラシーとなります。最近では、パソコンなどキーボードのタイピングを誰もができるようになりました。それによって仕事の効率化につながり、コミュニケーション手段が格段によくなり、人の可能性もぐっと広がりました。

英語を使ってコミュニケーションできるようになると、国境を越えて世界中の人と繋がることができます。その可能性にわくわくしませんか。

ロジム
野村先生
これから英語がどのくらい大切になるかというのは、やっぱり人次第だと思います。いろいろな人が「これから英語ができないと職につけない」と激しく煽りますが、そんなことはないと思っています。将来、英語を使ってお金を稼ぐ人なんて1割いるかいないかだと思います。

それでも英語は大切だと思います。

将来英語を使ってお金を稼ぐ予定がなくとも、留学することで人は多くの経験を得ます。多様な考え方を知り、より深く日本のこと、そして自分自身のことを考え知ることができます。

将来、日本で日本語だけを使って生きていくのでもいいと思います。実際大多数の人はそうです。ただ、いつかのタイミングで、外国に行き、英語を使って、多くの考えを知り、自らの教養を深める経験は絶対にして欲しいと思います。まあそういう意味では英語でなくてもいいですよね、中国語だってロシア語だっていいです。

語学は、将来必要だからやるのでなく、語学をやることで将来に生きる教養や経験を得られるからやるのだと思います。僕も大学時代留学しました。今英語を使って仕事をしているかというとほとんど使っていませんし、そんな英語力にも到達していません。しかし、留学時代に学んだこと、考えたことは確実に今に生きています。

大切なことは、まずは「将来のために英語をやる」というのを辞めることですね。英語を勉強すると今楽しいからやる。これを実感するためにもぜひたくさん外国の人とコミュニケーションをして異文化に触れる楽しさを知って欲しいですね。

英語力が伸びる生徒の特長などありますか?
ぐんぐん
谷口さん
ある高校で、オンライン英会話を導入した時の事例です。意外に、クラスで目立たないような子が、英語で話をすると本人のキャラクターが変わってペラペラ話し出します。

その子は、内面でおしゃべりの性格があったのでしょう。英語という日本語とは違うステージになったことで、自分らしさが出ました。空気を読む日本社会ではなく、読まずにどんどんアピールする英語の感覚だからこそ、急に伸びたということもあるでしょう。伸びる生徒の特徴は、空気を読まないことですかね。

他に、勉強ができる生徒ほど、間違うのが嫌で英会話を躊躇することはありますね。勉強はきらいだけど、コミュニケーション力があると、英会話の内容が間違ってもいいから単語で話しながら、次第に会話のテンポがよくなってくる生徒はいます。

ロジム
野村先生
「英語力が伸びるコツは空気を読まないことだ!みんな空気を読むな!」というのは生徒へのアドバイスとしてはなかなか難しいですね笑。
ぐんぐん
谷口さん
そうですね(笑)。英語は慣れという要素がとても大きいと思います。慣れることで恥ずかしさは減ることが多いし、慣れは自信に変わりやすいです。慣れと自信は勘違いしやすいのですが、その勘違いがその子の英語力を更に伸ばします。ですから、とにかく慣れること。具体的にはやはり毎日英語に触れて英語を身の回りにある当たり前のものにしてしまうのが英語力を伸ばすコツだと言えます。僕も高校時代海外にいたのですが、気づいたら「英語余裕だよ」という気持ちになっていました。慣れが勝手に自信になっていました。
ロジム
野村先生
「英語は慣れ」というのは当たり前のようですが、すごく本質的なことですよね。ロジム生を見ていて気づいたのですが小学部からロジムにいた生徒は、かなりスムーズに英会話の授業に入っていけました。

ロジカルシンキングの講座含め、ロジム授業では「自分の意見を話す」練習をとにかく多くしています。「自分の考えていることを言う」ことに慣れている生徒は、英会話のレッスンでも一歩先にでることがわかりました。単に英語を見慣れている、聞き慣れているというだけでなく、コミュニケーションという行為に慣れているかどうかも英語力には重要だと思います。

マンツーマンレッスンの良さはなんですか?
ぐんぐん
谷口さん
当たり前のことですが、英語は、しゃべらないと、しゃべれません。

今までの英会話の授業は、先生1人に対して、複数名の生徒という環境が多く、それでは圧倒的に話す機会、時間、言葉が少ない。生徒ひとりの話す量の最大化を考えたら、マンツーマン英会話しかありません。

ロジム
野村先生
例えば週3回、一回50分の高校の英語の授業があるとします。

一ヶ月の授業時間は600分10時間です。この授業が仮に100%コミュニケーションによるレッスンだとしても、1クラス40人ですと、1人の生徒が英語コミュニケーションをできるのは、たったの15分です。一ヶ月に15分ですよ。

一回のぐんぐん&ロジムレッスンでこの1ヶ月分のコミュニケーション量を超えてしまいます。たった1回の授業でこれまでの学校の授業1ヶ月分です。

継続的な、慣れが最も重要な語学学習という分野で、やはりマンツーマンレッスンというのは最も効率がいい手法だと思います。

次のロジムの英語の取り組みについて何か考えていらっしゃいますか?
ロジム
野村先生
今は、週1回の英語の授業内でのマンツーマン英会話ですが、それを、毎日365日、塾に来ない日も家でやれる「毎日ロジム英会話」を始めます。ぐんぐん英会話の先生の進捗具合を、ロジム講師がチェックして、個人指導を必要に応じて行います。

その後、ロジムで一番多く教えている小学生への英会話授業も進めます。日本語と同じように、英語にもたくさん触れてもらい、多くの子どもたちに海外進学、留学していくきかっけを増やします。

留学は、高校でも、大学生時代でもいい。そのまま働いてもいいし、戻ってきてもいい。将来の日本や世界を背負って立つ子どもたちの可能性を広げるためにも、僕は誰もがどこかのタイミング留学することを勧めています。ですからロジムの英語は大学入試だけでなくその先の留学・海外進学もターゲットにしています。

ところで、今、日本人はどのように見られていますか?
ぐんぐん
谷口さん
日本人もっともっと活躍できると思っています。世界中で日本人ほど、いい意味で場の空気を読める高度なコミュニケーションスキルを持っている人種はいないと思います。

アメリカ人はとってもストレートです。日本人は、自分を主張しないことが多いため、低く評価されがちですが、十分に実力はあります。そのチャンスを失っている一つに英語によるコミュニケーション力不足はどうしてもあります。
海外のマーケットでフィリピン、韓国、中国の人たちは、それほど英語が得意でなくても、どんどん異国の地に乗り込んで、英語で交渉しています。その内にちゃんと英語でやりとりできるようになっているのです。
日本人は真面目ですから、調べてきて、通訳つれてきて、ととても丁寧にビジネスを進めますが、スピードで叶わないことが多いかもしれません。

そんな場面を海外でたくさん見てきたからこそ、英語が話せて活躍する日本人を輩出したいと強く思ったことが「ぐんぐん英会話」設立の理由でもあります。

絶対的な英会話量をベースに、身に着く英会話を導入することで、日本人がどのように海外で活躍していくか、今から楽しみです。

ありがとうございました!
 
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