« 【今週の1問】(有名問題!)作業の過程にとらわれすぎず、結果の意味を考えましょう。 | メイン | 来年度時間割 90%確定 »

「卒業生が語る我が母校」第2回雙葉学園:杉岡由梨さん

苅野です。インタビュー企画「卒業生が語る我が母校」第2回です。卒業生の皆さんに率直に語ってもらいます。

IMG_0200.JPG

杉岡由梨さん
(経歴)
雙葉中学・高校、東京大学経済学部卒。現在外資系金融機関のロンドン支店で法人営業を担当


LOJIM(以下L)よろしくお願いします。現在、外資系証券会社のロンドン支店に勤務されているとのことですが、どのようなお仕事をされているのですか。

杉岡さん:銀行などの金融機関を相手に国内外の金利に関する商品の取引をしています。

L:今日は、杉岡さんの母校である雙葉学園のことについてお伺いできればと思います。雙葉に入学されたのはいつですか。

杉岡さん:幼稚園からです。

L:知らなかった。お嬢様なんですね。

杉岡さん:一般的にはそういわれることが多いですが、そんなことないですよ。ご存知の通り(笑)。

L:でもやっぱり周りにはそういう同級生が多いのでは?

杉岡さん:そのような先入観をもたれてしまうことが多いのですが、本当にそんなことないですよ。現在も普通に働いている同級生がほとんどです。

L:雙葉学園のような有名校だと、実際を知らなくても周りは色々な評価を勝手にしてしまいますよね。一般によく言われている雙葉学園の評価の中で実際は違うなと思うことはありますか。

杉岡さん:お嬢様学校というのはやはり違う気がします。同級生を見回しても、特段お金持ちが多いということもありません。

L:評判通りだと思う点は?

杉岡さん:質素で堅実というのは本当だと思います。見かけも、金銭感覚も地味なほうだと思いますよ。女の子なので外見はもちろんですが、趣味などで中身を磨こうという意識も結構高いんです。

L:私の知っている限りですが、杉岡さんのおっしゃるように雙葉学園の卒業生は言われるほど線の細いお嬢様という感じではないですね。そういえば。

杉岡さん:女子だけなので自分たちで力仕事など全部やらないといけないので当然の意識として自立してくるんだと思います。

L:このインタビューは中学校からの入学を検討されている方が多くご覧になっているのですが、中学校入学組と小学校からあがって来た生徒はすぐに馴染むんですか。

杉岡さん:大人が心配しているようなことはありませんよ(笑)。1,2ヶ月ですぐに打ち解けます。

L:中学受験を経て入ってくる皆さんと学力の差とかがあったりはしないんですか。

杉岡さん:一緒に授業を受けるのに問題になるような差はないですよ。

L:そうなんですか。内部の生徒もかなり勉強しているんですね。

杉岡さん:私は四谷大塚に通っていました。勉強もそうですが、色々な習い事をしている友人が多かったですね。

L:雙葉独特の授業で、社会に出てから役に立ったなと思うものはありましたか。

杉岡さん:キリスト教(カトリック系)の授業や行事は役に立ったと思います。

L:具体的にどのような時に?

杉岡さん:現在ロンドンで働いているからかもしれませんが、ヨーロッパの人々と接するときに彼らの考え方の根底にある歴史などについての知識はとても貴重です。また、絵画をはじめとするヨーロッパの芸術に接するときにも同様ですね。

L:なるほど。私は男子校だったのでそのような情操教育を受けたことがないんですが、結構影響力があるものなんですね。

杉岡さん:そうですね。私は雙葉で学んだ価値観が今の自分を幸せにしていると思います。例えば、人と比べて自分を評価することをしない。ひとそれぞれの得意分野があって自分には自分だけの価値があるとおもうので、精神的に安定します。すごい人を素直にすごいと思えますから。

L:それはとてもすばらしい精神性ですね。他人と比べないと安心できない人は多いですからね。うらやましいです。卒業して、社会に出てみて感じる雙葉生の特徴ってありますか。

杉岡さん:良い意味で地味で伸び伸びしていると思います。悪い点は女子しかいない環境が幼稚園からだと10年以上も続いているので少し感覚がずれてしまう部分はありますね。

L:やはり生活指導などは独特で厳しいのですか。

杉岡さん:生活指導は厳しくないですが、年齢と学校にあった身だしなみを求められます。パーマは注意されましたが、細かいおしゃれはできました。

L:男の子と知り合ったり、遊んだりすることはないんですか。

杉岡さん:ありますよ。塾で知り合ったり、文化祭で知り合ったりというのは普通に。

L:安心しました。塾には通われていたんですね。学校の授業は受験向きではないのですか。

杉岡さん:私はフランス語選択だったのですが、語学は受験レベルに対応していました。数学は塾のほうがレベルが高かったと思います。社会や国語は塾も学校も同じようなレベルでしたが、塾が少し詳しかったと記憶してます。

L:学校内での勉強の競争はあるんですか。

杉岡さん:そんなにありません。勉強至上主義の雰囲気はありませんから。まあ、外見も勉強もスポーツもできると尊敬を集めますが、やはり競争意識は強くなくゆったりとしています。

L:卒業後もつながりは強いのですか。

杉岡さん:やはり昔からの自分を知っていてくれる人とはつながりが強くなりますよね。とても大切に感じています。他の学校ももちろんそうなんでしょうけど、社会にでて仕事で出会った方が雙葉の卒業生だったりするとそれだけで意気投合します。これは大学が一緒というきずなよりも格段に強いものだと思います。

L:雙葉はどのような子供に向いている学校だと思いますか。

杉岡さん:おとなしくても積極的でもだいたいどんな子供でも対応可能だとおもいますが、あまり騒がしい子供は敬遠されるので向かないのではないかなと思います。

L:自分の子供も雙葉に入れたいと思いますか。

杉岡さん:入れたいと思います。雙葉で学んだことで自分が幸せになっているという意識があるますから。

L:お忙しい中ありがとうございました。


次回は慶應中等部、湘南藤沢高校出身の川野辺裕道さんです。お楽しみに。


lojim_official_blog