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作文講座の授業の進め方について

 こんばんは。向井です。はやいもので、もう9月の末ですね。6年の合不合判定テストの1回目も終わり、志望校判定テストなども始まり、徐々に入試の足音が現実にきこえてくる時分となりました。6年生の皆さん・そしてご家族の方は1回のテストに一喜一憂せず、現状の分析資料として各種テストをご活用ください。また、それに関して何かご不安な点等ございましたら、遠慮なくご相談くださいますよう、よろしくお願いします。

 さて、今回は10月開講の新作文講座につき、少しお話させてください。大まかな内容に関しては先週のhttp://www.lojim.jp/blog/2008/09/post_269.phpをご参照ください。

 今回は実際の授業の進め方等についてお話します。

 まず、授業の前半では、その回にご提出いただいた作文をプロジェクターで映し出しながら、お子様といっしょに、良い点・改善点などを考えていきます。

 表現の面白さや、段落構成のわかりやすさ、注意すべきかかりうけ(主述の対応・呼応関係をもつ言葉の使い方の適否など)といったことがらについて、お子様に問いかけながら、我々講師陣の評価を盛り込んで、さらにいい文章にするには、どう工夫すると良いかを実際に書いていくのです。
 
 簡単な例でいえば、「ジェットコースターはとてもはやくて、少しこわかったけど、とても楽しかった」というような文があったとして、「とても」の繰り返し・平易な表現の羅列を指摘した上で、どんな風に直すともっとよく伝わるかな?という点についてお子様といっしょに考え、書いてみるということです。

 「少しこわかった」の部分は「そのままレールから外れて、とんでいってしまうのではないかと思うと、心臓がバクバクしたけれど」などと変えてみたり、「とても楽しかった」の部分はより具体的に「宙返りしているときは青い空に飛んでいくパイロットになったようで気持ちよかったし、地面に向かってものすごい速さで落ちていくときのスリルに思わず、さけんでしまうほど興奮しました。」などと作り変えていく過程を共有します。

 次に授業の後半では、次週までに提出する作文についての、下書き(文章構成・書く内容の:かじょうがきでのイメージ作り)を行います。

 ここで、先週お伝えしたようなテーマに沿って、どんな題材があるかをお子様に提出してもらいながら、体験はどの部分にはさもうか?・書き出しはどんな形にしようか?・話の順序はどうしようか?・どんな分量配分で書こうか?ということを考え、それを文章ピラミッドの形や、接続語と箇条書きをつかった短い形などにまとめていく作業を行います。

 そしてできた下書きをもとに、ご家庭で表現の工夫・ことばのつなぎ方などを考えながら作文を完成していただく、というサイクルで授業が展開されます。

 授業内では、面白い構成を発見したり、頭の中でのイメージを膨らませたりする作業を、ご家庭ではそれを基にして、どんな表現をすれば面白いかを考えながら書く、という作業を中心に行うことで、「書く」ことの楽しさ・奥深さをお子様に伝えていこうとおもいます。興味のある方はぜひ、ご体験くださいませ。
                                   向井



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