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今週のロジカルシンキング & 保護者向け「指導のコツ」

まず、昨日の追記ですが、
入口のカメラは常時録画しているわけではないので
ご安心ください(笑)。
生徒証のバーコードが読み取られた時だけ作動ます。


今週のロジカルシンキングテーマをお知らせします。

■「もれなくだぶりなく①」 
第 1回  9月 10日・9月13日  9月 15日・16日

膨大な作業を前に途方にくれた時に有効な方法が、選択肢を列挙することです。まず全体の広さを把握し、やみくもな作業を回避します。みなさんが無意識に行っているとても重要な思考手法です。この、選択肢を整理するときに重要なスキルが、「もれなくだぶりなく考える」ことです。

 身の回りの病院の種類を考えるとき、
「①個人病院 ②一般病院 ③公立病院 ④大学病院」
と分けた場合、並べるレベル(階層)が違うことで違和感を感じます。
(③の公立病院は、一般病院にも大学病院にも含まれます)

このように、物事を列挙するとき、もれとダブりにより、正確な場合分け・数え上げができなくなります。また、物事を伝えるときにも、もれとダブりがあることにより、相手は理解し難くなります。「もれなく、だぶりなく」考える、これを各学年で分かりやすい題材をつかって練習します。 もれもダブりもなく、作業の選択肢を挙げることでどうやって手をつけて良いか途方にくれるような算数の問題に筋道をつける、という応用例も演習・紹介します。難問といわれる問題を解くスキルは、「ひらめき」ではないことを伝えます。

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さらに、今日は特別(?)テキスト巻末に掲載しております、
「保護者様向け学習のポイント」を紹介します。
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学習のコツ ~もれなくだぶりなく~

物事の並立関係と、階層関係の意識を身につけるには、早ければ早いに越したことはありません。
物事の選択肢を「もれなくだぶりなく」捉えることで、思考のスピードは格段に速くなります。
物事を考えるときに、とくに、アイデアがまったくうかばないときにどうすればいいか。
受験生に限らず多くの人々が抱える悩みではないでしょうか。
そして、多くの人が抱える悩みであるのに、それが教育という現場できちんと教えられているかというとはなはだ疑問です。

今回「物事を構成要素に分解することで、具体的にアイデアをすすめる」というスキルを紹介しています。

「お金もちになる方法は?」という課題に際し、思いつくままにアイデアを列挙するよりも、
お金持ちになる方法を、 
1) 収入を増やす 2)出費をへらす 
に分解して、それぞれの場合でさらに分解してアイデアを考えるほうが、思考は進むし、アイデアに網羅性が生まれます。

ほかにも「ダイエットする方法は?」を
「入ってくるエネルギーをへらす」
「消費するエネルギーを増やす」
「脂肪を除去する」
というように分解して、それぞれ考えるなどは、ロジムの授業だけでなく、「ロジカルシンキング」という分野ではおなじみの題材です。

「考える」というありふれた行為ではありますが、そこにはスキルがあるのです。
結局やっていることのエッセンスは「物事を構成要素に分解する」こと。
低学年・中学年の段階で、いきなり「もれなくだぶりなく」選択肢をあげろ!といわれても生徒は確実にフリーズしてしまいます。
①無秩序でもいいので、まずおおくの選択肢をあげる練習
②あがった選択肢をグループにわかる練習
という順序を繰り返さないと、整理する前に選択肢すらうかばないという状態に陥ります。

効果的な訓練方法として、やはり早い段階で「箇条書き」をつくる習慣を身につけてください。 箇条書きに慣れている生徒は、今回のピラミッド構造の理解が早く、 および構造化された文章の作成が上手にできるという実感をこれまでの授業から得ています。

夏休みの予定、日曜日の予定、明日やること、自分のすきなもの、買ってほしいもの、e.t.c….
箇条書きは、物事を整理する基本です。是非、日常生活の中で積極的に取り入れてみてください。
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