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vol.4 |
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学習塾ロジム 講師 坂原先生 |
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坂原 康弘。
栃木県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。法学修士。
有名進学塾の専任講師を経た後、学習塾ロジムへ。本文を徹底的に利用する記述指導には定評がある。ヒゲの先生で親しまれている。
<詳しくはページ下に> |
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小学校ではどんな子どもでしたか? |
坂原 |
栃木県の公立小学校に通っていました。絵が大好きな子どもでした。ポスターを描いて月に1本はコンテストに応募していましたね。入選すると賞品がもらえるんですよ。それが嬉しくて(笑)。父には将来の役に立たないと、よく絵を破られたもんです(笑)。
中学受験は、当時市内に1校だけあった私立中学校を受験しました。「この学校を受けてきなさい」といきなり前日に受験票を親から渡されまして。後から知りましたが、真ん中くらいで受かっていたようですね。 |
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中学ではどんな勉強をしていましたか? |
坂原 |
中学では受験勉強に力を入れつつ、学校の定期テストもがんばりました。1年生の最初の中間テストが2番でした。入学時に真ん中くらいの試験結果だったのがいきなり2番。その学校は30番まで成績が貼り出されるんですよ。常に1~2番に名前が載っていて、それが嬉しくてまじめに勉強していましたね。小学生のころのポスター入選の喜びに似ていたかもしれません(笑)。
小さいころから記憶力はよかったですね。語呂合わせだけでなく、おぼえるべきキーワードなどをいくつか使った物語を作って記憶するようなこともしていました。これは相当使えますよ。 |
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高校受験はどうされましたか? |
坂原 |
早稲田大学本庄高等学院に合格し入学しました。父から「早稲田・慶応でなければ、家業を継げ」と言われまして。本当に早慶しか受けなかったんですよ。必死でしたね。高校に進学できずに、家で働かないといけないかもしれないって思ってましたから(笑)。
常に全国模試では100番以内をめざして勉強しました。数学や英語は高校の範囲をほぼ終えていました。結果が出ていたので大丈夫だと塾の先生からも言われていましたが、相当なプレッシャーでした。だから高校生活は好きなことをして満喫しました。ただ、試験で2科目以上赤点をとると落第なので、そこそこ勉強はしていました。 |
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大学はどこに進学され、何をされていましたか? |
坂原 |
早稲田大学法学部に進学しました。選んだ理由は、本を読むのが好きで、弁護士や裁判官の言葉が論理的でいつも気持ちがいいなと思っていたからかもしれません。
大学では酒巻先生のゼミで勉強しました。その後、早稲田大学大学院法学研究科に進学し2年間勉強しました。 |
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塾講師はいつごろからされたのですか? |
坂原 |
大学時代から塾のアルバイトをしていました。教えることが楽しかったですね。
そのあと、大手塾に就職し専任講師となり、それ以来一貫して塾講師をしています。もう20年以上になりますね。最初の教え子はもう働いて結婚して子どももいますよ |
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ロジムとの出会いは? |
坂原 |
以前勤めていた進学塾の同僚に、面白い塾があるからそこの関係者に会ってみないかと誘われて、2009年に野村先生と出会いました。翌年、縁あって入社しました。 |
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他の塾と比べてロジムはどんな塾ですか? |
坂原 |
少人数でとても丁寧に教える塾だと思います。だから先生と子どもたちの距離が近いですね。
また、講師が理想とする教え方やカリキュラムを柔軟に取り入れて授業を行えるところが私にとっては良かった。オリジナルプリントで教えたり。今では、ロジムの公式の教材として使われるようになっています。
そして何より、面倒見がいい塾ですね。最後まで責任をとろうとする先生が集まっていると思います。本当にわからない子どもがいれば、こっそりよびだして教えているような、すごく人間くさいところがありますね。先生たちはみんな、子どもたちにできるようになってもらいたいんですよ。 |
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ロジムでは何を教えていらっしゃいますか? |
坂原 |
小学1~3年生のロジトレ、3~6年生の国語、5~6年生の社会をおもに担当しています。
国語の授業では、文章を書いた著者・作者、問題を作った出題者が、何を言っているのか、どんな要求をしているのかを子どもたちに示すようにしています。
「時間と空間を超えたコミュニケーション」とでもいいましょうか、目の前に対話する人たちがいなくても、ちゃんとコミュニケーションを図ることができるか!
これが国語という科目で要求されている力です。この力を身につけることを最大目標に掲げ、日々、子どもたちと学習しています。 |
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先生やロジムが、それぞれの科目でこだわられているポイントがありましたら教えて下さい。 |
坂原 |
国語は、さきほども言いましたように「時間と空間を超えたコミュニケーション」、目の前にいない人たちと対話するんだ、ということでしたが、そのためには著者・作者、出題者が書いている1つ1つのことば、1文1文を丁寧に読み解いていくことが必要不可欠になります。
実際の授業では、1文1文読むたびに「これはどういうこと?」というように精密に分析していく方法を採っています。この分析の積み重ねが著者・作者の主張・思い、出題者の意図への近道なのです。
これは将来的に人と人とのコミュニケーションにつながっていくと考えています。
社会は、他の塾では暗記がメインですが、私は、たとえば歴史については、ストーリー性や因果関係の読み取り方を中心に教えています。
客観的には歴史上のできごとにストーリー性や因果関係などはないのかもしれません。しかしここに一歩踏み込んで読み取っていくことができれば、好きになっていくことは間違いないですね。何より意識的に物語仕立てにすると忘れないですよ。 |
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今後のロジムに期待することは? |
坂原 |
今ロジムは、低学年の指導にも力を入れています。これはとても面白いことだと思います。
とても期待しているんですよ。 受験や将来大人になったときに、何が必要かということを僕たちは良く知っています。そのときに必要な核になるものは、触れるのに早ければ早いほどいいと思います。
テキストもその思想を汲んでいて、やさしい文章ながら「言いかえ」や「対比」のきいた文章ばかり。作文なども答えがほぼ1つに決まるものばかりです。 |
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保護者の方へのメッセージ |
坂原 |
2つあります。
1つは、お子様との会話について。よく「日ごろどのように子どもと接していけばよいですか」というご質問をいただくことがあります。
よく会話をしてほしい。子どもに合わせるのではなく、大人のことばで話してあげてほしいということをお伝えしたいです。また、子どもからの質問には、面倒に感じるときもありますが、全部最後まで答え切ってあげてほしいということをお伝えしたいです。
それが、その子の思考体系を築いていく大切な時間だからです。答えが科学的でなくても、そのときに保護者様が考えた答えの理由を伝えてあげるとだんだんと子どもに響いてきます。
もう1つは、遠慮なさらずにすぐに相談に来てほしいということです。「国語ができない」「社会の知識がおぼえられない」というお悩みの保護者様がいらっしゃいましたら、すぐにでも坂原にご相談ください。 |
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将来やりたいことはありますか? |
坂原 |
考えてきたこと、教えてきたことを形にしたいですね。
特に国語授業のメソッドでしょうか。私の国語の授業で行っている読解方法は、最初の1文目から、いろいろな仮説(筆者・作者が伝えようとしている主張や思いは何かという仮説です)を立てながら、読み進めていくという独特な読解法です。
すでに受講している子どもたちは「ああ、あれね!」とピンとくると思います。まだご存知ない方はぜひ、坂原の国語の授業を体験受講してみてください! 将来子どもたちの生きる力になる国語力を身につけられるメソッドを広めたいと思っています。 |
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ありがとうございました。 |
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坂原 康弘 |
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出身地 |
栃木県 |
出身大学 |
早稲田大学大学院 |
教えている科目 |
国語・社会・ロジカルシンキング |
たいせつな作品 |
新田次郎「三つの石の物語」。『氷原・非情のブリザード』収録。絶版本ですが、電子書籍で入手可能です。博物館に勤務する主人公利根崎が隕石を所有していると思われる3名の人物を訪ねてまわる話。対比、心情の変化、暗示、情景描写など、国語的にみても優れた作品。 |
尊敬する人物 | 田中正造を尊敬しています。日本初の公害事件といわれる足尾銅山鉱毒事件を告発した政治家。歴史の授業で熱く語ります。
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いま熱中していること |
散歩と写真。坂道が大好きで、東京山手を中心に歩いています。最近は写真も撮るようになり、三脚を担いで歩くことも。20kmくらいは平気でいけますよ。 |
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