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学習について(〜2012) アーカイブ

2011年04月10日

授業中の頭の中

人間は脳の数パーセントしか使っていないというのはよく言われていることですが、授業中にその数パーセントのうちどれだけを使っているかについては人それぞれ。

(1)とにかくどうでもよい発言を挟んで存在感を出したがるタイプ
(2)絶対にわかっていないタイミングで「あ〜、わかった!」と発言するタイプ
(3)周りの出来が気になってしようがなく、左右をちらちら見続けるタイプ
(4)自分の答えが合っているかどうかだけを気にし続けるタイプ

共通するのは、「出来ない」状態に耐えられない心の弱さ。これは、実力の伸長を引っ張る第一の要素なんですが、どうやら「個性」と呼ぶ方々もいらっしゃるそうです。
何度も書いていますが、まず自分が何が出来ないかを受け止め、見つめて、試行錯誤をする姿勢こそが最も大切。人間としてなどという大きな話しではなく、各科目の実力向上、もっと卑近な話しでは得点力向上においてもです。

テストの結果の報告を受ける時期です。塾の先生というのは、5年生までの得点は額面通りに受け止めません。短期記憶が問われている部分が多く、短期記憶というのは他人のフォローでどうにでもなるからです。結局追いつかなくなるフォローを続けて、自分で工夫する機会を奪わないで欲しいと願います。


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2011年03月30日

授業日記 春期講習 小6算数 

春期講習のテーマは2つ「速さと比」「図形と比」です。
この2つに共通するのは「発見」が大きな割合を占めるところ。
基礎を抑えたあとは、多くの問題をこなして「定石的発見」をしっかりできるようになることを目指します。
ちなみに、解説は最小限。「ここに気づけば解ける」という点を指摘された後に自分で解き進められない場合は、基礎力不足。テキストの復習をしっかりこなしましょう。

では、授業開始です。

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2011年03月19日

授業再開

私の授業としては今日が再開日。6年生の多くが元気に顔を見せてくれました。
「速さと比」「流水算」を扱いました。明後日から春期講習です。

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2011年03月12日

【重要】3月13日(日) 全授業休講とします

3月13日(日)地震による影響が未確定のため全クラス休講とします
ご理解賜りますようお願い申し上げます

学習塾ロジム塾長 苅野進

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2011年03月11日

【重要】3月12日(土)  全クラス休講とします

3月12日(土)地震による余震警戒のため全クラス休講とします

小1・中1体験授業の開催日に関しましては、追ってご連絡差し上げます。

学習塾ロジム塾長 苅野進

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2011年03月09日

すみずみまで

もはや触ることもなくなっていた大学初年次用の数学のテキストが枕元で目についたのでぱらぱらと。ほとんどすべてが理解出来るレベルになって初めてその心がわかる一文がありました。1冊の本を何度も読み返すのってやっぱり大切なんだと思いました。

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2011年03月06日

手段か目的か

「小学生からのロジカルシンキング」という本を書きました。ロジカルシンキングの授業でどのような内容が扱われているのかを垣間見ることが出来ると思います。普段授業に通われている生徒の保護者の方にもお読み頂いて、ご家庭での対話やご指導の参考にして頂ければと思います。

さて、「手段か目的か」について
塾で教えるようになって、同級生だったら友達にならないであろうタイプの子供達とも触れ合うようになった訳です。本当に色々なタイプの子供がいるなあと思います。そして、いろいろなタイプの大人のプロトタイプは既に小学生時に見られるのだなとも。

そんな中で「整理整頓好き」タイプは本当に増えてきています。躾の成果でしょうか。表面的に取り繕うことを最優先としてしまう傾向が強いんですね。添削の出来だけ異常に良いのもこのタイプの顕著な特徴です。
「言われたことはきちんとやる子」は、大人にとって扱いやすいので評価してしまいがちですが、子供はあっさりと「言われたことだけ取り繕う」という楽な方向に流れていきます。目的と手段がいつのまにか入れ替わってしまわないように。成果物だけ見ていると、なかなか見えないこともあるんです。

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2011年02月12日

算数4番の流行

●今年の麻布中4番
Epson_0118_1.jpg
(2)は(1)の面積を求める問題

●去年の開智の4番
(1)(2)(3)はそれぞれ図1,2,3で円が動く範囲の面積
kaichi.gif

●H16年の桜蔭の4番
(1)は動く範囲の図示 (2)は周囲の長さです。
Epson_0120_1.jpg

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2011年02月10日

授業日記 小5算数

小5の初回授業には、「素因数分解とその応用」がありますね。
完全に「数」学の範囲で、身近なものではないので苦手な生徒もすくなくありません。

(1)約数の個数を求める
4年生で学んだ場合の数の「積の法則」を理解していなければ、全く対応出来ないはずです。
12=2×2×3から、2の選び方は0個か1個か2個の3通り、3の選び方は0個か1個の2通り、よって6通り
の考え方を完全に理解することを目指しましょう

(2)〜で何回割れるのか?
素因数分解の意味を理解していないと応用に対応できません。
3で割れる・・・3の倍数、9の倍数、27の倍数・・・・を調べる
だけでなく
6で割れる、10で割れる(頻出)、12で割れるなどにも対応できますか?

(3)約数が〜個の数は?
(1)を完璧に理解していて初めて考えられます。約数が3つ=同じ素数を掛け合わせたもの という暗記ではダメですよ。

(4)約数の和
分配の法則(小学校でもしっかり教えるようになっています)を理解しているのであれば、有名な公式を楽しんでもらいたいものです。

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2011年02月08日

麻布中算数

先日の開成につづいて麻布を見てみます。

(全体として)
麻布といえば記述式ということで、ろくに算数の基礎トレーニングをしていない受験生が少なくないのは武蔵と同じ。2校とも記述式ですが、論理展開に数段階あるようなものはなく、計算ミスと数え上げミスを救ってくれる位でしょう。ロジムの生徒が「ほとんど出来た」という情報を聞いて「ほんとかよ」と思いましたが、今年は、流行の典型問題のオンパレードでした。1番と3番で点を稼ごうとした受験生は、そもそも勉強不足。

1番
出た!ロジムのテキストそのまま。このタイプは、割り算の筆算の「仕組み」、有名な倍数判定の「仕組み」をきちんと理解しておくこと、そしてまずは素因数分解。数年前の開成の1番(答えが1から10になる計算を作れ)ほどではないが、算数の苦手な生徒が飛びつきやすく、終戦を迎えやすい問題。開成の問題より数段頭を使ってきたかが問われる。

2番
今年で唯一心穏やかに解ける問題。ミスしたら終わり。

3番
1番に書いた開成の問題かよ!とつっこみました。本番では、怖くて飛ばせないはず。ペースを乱される問題ですね。

4番
出た!開智、桜陰の過去問と全く同じ問題。去年の筑駒でもありましたが、ある図形を別の図形に沿って移動させるのは流行ですよ。円の移動とロープのついた犬は廃れたかな。(西大和の屏風を動く問題は良問だと思いますが。)

5番
これ、試験2日前ぐらいに絶対忘れるな!と指導した気がする。ここ何年かずっとですが。正六角形に対角線を引くと、頭が一気に「分割」に傾いてしまうのですが、向かい合う辺が平行であることから普通の辺の比と面積比の問題として考えさせる問題。台形にバッテンが2つ重なっている典型問題が廃れて、こちらが上位校の流行です。誘導が丁寧なので、易しい。

(まとめ)
文系の学校だと思われがちですが、「計算」ではなく「数学」を学べる学校かなと思わせてくれる雰囲気は開成以上ではないでしょうか。1番と3番の両方並べているのはしつこいかも。

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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