中身ではなく、大枠から考える。概算の視点が必要です。
ある学校について、生徒が何人か以上になると、必ずその中に、血液型、誕生日、性別が完全に一致する者が2人以上いることになります。生徒は何人以上いる必要があるでしょうか。
3人家族で部屋が2つしかないと、全員に個室がいきわたることはありませんよね。
誕生日は366通り、性別は2通り、血液型は4通りです。
よって、これら3項目の組み合わせは366×2×4=2928通りあります。
よって、2928人までは組み合わせが同じにならないことがありえるが、
2929人目は必ずそれまでにいた2928人の誰かと一致することになる。
答え:2929人以上
鳩ノ巣論法と呼ばれるものです。
数学ではかなり頻繁に使われる論法ですが、小学生でも十分に理解可能です。
大切なのは、「最も多くとも・・」という視点です。目の前にある「非常に多い」ものが、実際にはどのような範囲におさまるものなのかについての概算をするという作業を経ることで、意外なほど扱いやすくなります。
同様に、「最も少なくとも・・」という視点も重要です。とりあえず範囲をしぼっていくことで見通しを良くするのです。