
気体の集め方【対象学年:5年生以上】

アンモニア水を加熱したり、塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを入れて加熱すると、アンモニアが発生します。このアンモニアを集める方法として正しいものを、次のア~カから選びなさい。
アンモニアの性質もさることながら、ア~ウとエ~カのちがいを考えてみましょう。
イ
まず、アンモニアはとても水に溶けやすく、空気よりも軽い気体です。気体の集め方は大きく分けて3種類あり、以下の通りです。
◎水上置換法・・・水に溶けにくい気体を(純粋な状態で)集めるとき
◎上方置換法・・・(水に溶けやすく)空気より軽い気体を集めるとき
◎下方置換法・・・(水に溶けやすく)空気より重い気体を集めるとき
これより、アンモニアは上方置換法で集めることになりますが、選択肢を見るとイとオで迷う生徒が散見されます。ちょっとした違いに感じるかもしれませんが、実はこの区別ができるかどうかで、きちんと気体の集め方を「理解」できているかどうかがわかります。
上記の3つの集め方は、すべて「置換」法です。これは、もともと集気びんの中にあったものを、集めたい気体に置き換えるからこう呼ばれるのです。
つまり、上方・下方置換法では空気を追い出す必要があり、水上置換法では水を追い出す必要があるのです。
よって、ゴム栓をしてしまうと追い出すことができずに、気体を集めることはできません。
※ちなみに、水上置換法でもしはじめに集気びんの中を水で満たさなかった場合、どうなるでしょうか?
水圧により集気びんの中の空気を追い出すことができないので、当然集めたい気体は入っていくことができません。だから、水上置換法ではまず集気びんの中を水で満たすのですね。
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ところで、こんなのはじめました。
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