なぜか皆さん苦手の地層問題。お決まりの問題を1問。
地層の見えるがけを調べたら、地層は図1のようになっていました。この図をもとにして、次の問いに答えなさい。
(1)地層(ウ)をくわしく調べたら、図2のようになっていました。(ア)~(カ)の地層のうち、最初にできた地層はどれですか。
(2)地層(ウ)と(エ)の間に、ある動物が住んだ穴のあとが残っていました。図3はそれをスケッチしたものですが、地層のでき方から考えてありえないものはどれですか。
(ウ)の地層に着目。わざとらしく大きい砂と小さい砂が上下に分かれていますね。
(1)イ
(2)A
図2の意味を考えます。
(ウ)の地層ができるに際し、海底で砂や石がつもるのですが、
大きい粒→比較的早くつもった
小さい粒→(ゆらゆらと)時間をかけてゆっくりつもった
と考えられます。バケツにいろいろな大きさの石や砂をいれ、大きな水槽にひっくり返すと、細かい砂はしばらく水中に停滞し、時間をかけて水槽の底にたどりつきます。これと同じ原理です。
なので、(ウ)の地層は、上側が古い地層、下側が新しい地層となります。よって、(ウ)より古い地層は(イ)となります。
(ア)は明らかに最新の地層ですね。
「なぜ古い地層と新しい地層の上下が逆なの?新しい地層が上にきまってるじゃないですか?」
と疑問の方は教科書で「しゅう曲」と言う言葉を引いてみて下さい。
(2)は(1)が分かれば問題ないはずです。
地層の問題では典型中の典型です。同じ地層の中で粒の大きさが問題で触れられていないか、絵でみてわかるようになっていないか、チェックは忘れないようにしてください。
思考力というより注意力を確認するもんだいでしたが
まさに「一度はやっておきたい問題」 ではないでしょうか。
一度はやっておかないと入試会場にはいけない問題ですね。