
隠れた制限を考えます【対象学年:5年生以上】

全体の人数が100人以上、200人未満の学校があります。
この学校の生徒を通学地域別のA、B、C、D、Eの5つのグループに分けたら、次のようになりました。
(1)Aの人数はBの人数の1.2倍
(2)Cの人数はBの人数の1.4倍より3人少ない
(3)Dの人数はCの人数より5人少ない
(4)Eの人数はAの人数より1人多い
条件を満たすBの人数は何通り考えられますか。
(芝中)
分数で考えてみましょう。
(1)より
A対B=1.2:1=6:5
よって、Aの人数は6の倍数、Bの人数は5の倍数となる。
(2)より
B:C+3=1:1.4=5:7
Bをとすると、Aは
、Cは
-3人、Dは
-3人、Eは
+1人
合計は-10人
よってが110人以上210人未満となる。
これを満たすは4人、5人、6人の3通り。
よってBの人数も20人、25人、30人の3通り。
問題文に明記されていないのですが、この問題を解く上で最も重要な条件は
人数は整数
ということです。
A=B×1.2ですから、Bは5の倍数でないとAは整数になりません。分数で考えれば、A=B×6/5ですからより気づきやすいことでしょう。
本問の「整数制限」など、当たり前なので明記されていない「隠れた制限」には様々なものがありますが、普段気づかなくても「ミス」で片付けてしまいがちです。問題では解答のための鍵になることが多いのできちんと整理してチェックリストを頭の中に作っておくことが大切です。
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ところで、こんなのはじめました。
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