メイン

ひとりごと・雑談 アーカイブ

2009年12月04日

がっカリノ

私は、生徒が「あの人って天才だよ。」というのを聞くとがっかりする。
努力次第で追いつける範囲を容易にあきらめ、しかも「天才」と称して追いつけない理由を自分の外において自己防衛までしている。さらにたいていの場合その思考が骨の髄まで染みついているのだ。

(関連エントリー) 

2009年11月27日

科学技術予算

事業仕分けで削減されそうな科学技術予算について野依さんが怒りの声を上げ、大学の学長たちも声明文を出している。
お金がなくなる(なくなっているという意識が芽生える)と、その日を生き抜くために必要な部分と貯蓄に優先的にまわされ、余剰を投資にまわすことの出来る人や国とは加速度的に差がついていく。そんな理論が現実になっているようだ。
科学技術の分野では「アメリカ」が強い。これは「アメリカ人」が強いからではない。国家として、科学技術をリードしていくことは経済的にリードしていくことと直結しているという信念から莫大な予算をかけて世界中から科学技術者を集めているからだ。
現在の不景気(感)と「多数決」で政治が決まっていく状況では、「科学に投資を!」というメッセージは相手にされないのかもしれない。

(関連エントリー) 

2009年11月25日

朝になってしまった

6時30分。問題を2問解くのに6時間かかってしまった。完全に頭がなまっている。
スムーズに試行錯誤をするには、大学3年で学ぶレベルまでの計算は一瞬で出来なければならないのだけれど、未熟な私は3日空いてしまうと半分ぐらいにスピードが落ちてしまう。計算の定石にまで気づかなくなる。
一人で合宿しようかな。とりあえず寝よう。

(関連エントリー) 

2009年11月24日

そろそろ

ロジムで使用しているオリジナルの教材は出来る限り公開してしまおうかと考えています。
講師の役割とは、教室で生徒に問いかけ、その反応を注意深く読み取り、それに対応して個別に最適な注釈・方向付けをしてあげることであり、良くできた説明書きを読み上げることではないと考えているからです。

(関連エントリー) 

2009年11月21日

確かに

だから、私が若い人の成熟度を判定するときは、「その人がそれまで聞いたことのない種類の言葉」を聞いたときに「耳をふさぐ」か「耳を開くか」その瞬間的な反応を見る。
「知らないことば」にふれたとき「思わず微笑んでしまう」かどうかを見るだけで成熟度の判定には足りるのである。

内田樹(神戸女学院大学教授)

(関連エントリー) 

2009年11月20日

思い出

小学校3年生のとき、家にゲームがなかった苅野少年は駅の近くに住んでいるお金持ちのK君の家に徒歩で遊びに行っていました。漫画、テレビゲームやゲームウォッチ完備。卓球場まであるK君の家までほぼ連日20分かけて歩いていました。
ある日、いつものようにアポなしでK君の家を訪問すると外出中とのこと。仕方なく帰宅する途中に「・・・・募集中!」という看板が目に入ります。「・・・・」は読めなかったけれど週刊誌や月刊誌のおかげで「募集中!」だけ読めました。「一体なにを募集しているんだ?」と見上げていると中からおじさんが出てきて話しかけてきました。何を話したかは覚えていませんが、そこは塾でした。なんと勢いでその場で入塾テストを受験することに。

今でも覚えているのが
問:適当な漢字を書きなさい
という指示にとまどったこと。
「適当な」の意味は、当時の私にとって「テキトー」。しかし、本当にめちゃくちゃな漢字を書いていいはずがないと考え、「テキトーな漢字」とは親が書いているのような走り書きの漢字だと判断して、一生懸命草書体のような文字を書きました。なかなかうまく書けず、左手で書いて提出しました。

そして、もう1つの暴挙。問題文に「俺」という漢字が出てきました。私は、K君の家で大好きな格闘漫画をいつも読んでいたのですが、その漫画では漢字とふりがなが正確には一致しておらず、意味をあてがっていたのです。好敵手に「ライバル」とふりがながふられているように。で、その漫画で「俺」という漢字に「とらまる」という登場人物の名前がふられていたのです。私は「俺」を「とらまる」と覚えてしまいました。ですので、その問題文をいつも読んでいる格闘漫画の小説版だと勘違いしました。その内容を知っていることをアピールしたいと考えた私は、記述のところに問題文で抜粋された部分には登場しないキャラクターの話を書いてしまいます。採点者はさぞ驚いたことでしょう。


(関連エントリー) 

2009年11月17日

金言

偶然や間違いはだれにでも起こりうるが、それを待ち構えている人にしか好意を示さない。

白川英樹筑波大学名誉教授(2000年ノーベル化学賞)

(関連エントリー) 

2009年11月12日

帰宅

近所のファミレスで精算時に877円に対して932円を出したところ、店員さんに「?」な顔をされたが、レジに入力後おつりが55円になっていることに気づくと「さすがですね。いつも数学の本読まれてますよね。」と言われました。数学を学んだ成果を久しぶりにほめられました。

(関連エントリー) 

2009年11月11日

学ぶ内容と学ぶ場所

「実は、かなりの人数の人にとって「学ぶ内容」よりも「学ぶ場所」が大切であるようだ。」
と最近思うようになっています。

「出来ないことを出来るようになる」「知りたいことを知る」ためでなく、
自分の社会的な位置を確認したいために学ぶ、正確には学ぶ場所に行くという人たちのことです。

彼らにとって、学ぶ内容の意味や価値、自分の学力が伸びているのか、
ということよりも学んでいる場所、彼らにとって自分の属する集団の社会的な評価こそが大切であるようです。

ですから、実力を伸ばすのに適した集団かどうかという観点は存在せず、社会的な評価のある集団の一員であり続けるにはどうしたら良いかという観点のみが存在します。

社会的な評価のある集団は、多くの場合その評価の源になっている2割とそうでない8割に分かれますが、あの手この手でその8割をめざし、集団に入った後にはその8割であることを忘れ、喜びと満足感を見いだせる人々。実は多いのですね。

その喜びと満足感と引き替えにいろいろ支払っているのだろうけど、それは気にしないようですな。

(関連エントリー) 

2009年11月05日

入試

の役割は「受験生を学校が欲しい能力を持っている順に並べる」ことに尽きると思います。
その意味で最近の算数の作問は苦労しているなという印象を受けます。

おそらく各学校の200人から300人という定員は均一の能力を持った生徒を集めるといった観点からは少し多すぎるのでしょう。上位合格層とボーダー上の生徒の学力差が非常に大きい。
幅広い学力の生徒をきちん並び替えようとすると、どうしても簡単な問題から難易度の高い問題までを細かく並べる必要が出てきてきてしまいます。

そうして問題数が増えてきて、じっくり考える問題が少なくなってしまいます。

この2年位は、上位校でも入試が簡単になっていますね。学校の先生方は、この方がきちんとした分布になると評価しています。確かにその通りなのですが、小学生が何年かかけて目標とするものです。わくわくして、「是非出来るようになりたい!」と思えるような問題も含めてもらいたいものです。

(関連エントリー) 

karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

twitter

メールで更新を受け取る

塾長ブログ/講師ブログが更新されたらメールでお知らせ:

2014年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

アーカイブ