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ひとりごと・雑談 アーカイブ

2008年09月24日

ピックの定理

小学生でもわかりやすい定理を1つご紹介。ピックの定理です。
下の図のように、等間隔でならんだ点を格子点(こうしてん)といいます。
180px-Pick_theorem.jpg


この格子点の中に直線で囲まれた多角形を描くとその面積は以下のような式で求まります。
面積=図形の内部の点の数+辺上の点の数÷2-1
上の図の六角形なら内部にある点が i = 39 個、辺上にある点が b = 14 個なので S = 39 + 14/2 − 1 = 45 と簡単に計算できます。

どうしてこのような式で求まるのか?それは皆さんが考えてみてください。普通は長方形から、求めたい図形の周りを引くという解法でしょうか。

面白いポイントは、この式で出てくる答えの単位は格子の中に作られるマス目1個分ということです。
つまり上で求めた面積45とは、マス目45個分ということ。マス目の面積が1平方センチメートルなら面積は45平方センチメートルで、マス目の面積が一辺2センチの4平方センチメートルならば、面積は4×45=180平方センチメートルです。

あたりまえだろ!と思われる補足だったかもしれませんが、マス目は正方形以外の四角形にも設定可能です。
次の問題は1つのマス目を平行四辺形と考えればピックの定理で一瞬で答えがでます。これは有用!
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平成18年度女子学院中より

指導要綱から外れているのか教わることがないのですが、有名かつ使える定理としてこれを背景とした出題はかなりの数見られますね。

この定理を発表したゲオルグ・ピックは20歳で博士号をとった人です。

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2008年09月22日

記録は更新されるもの&明日は繰り上げ授業

イチローが連続200本安打の記録を更新し、室伏が繰り上がりでメダルを獲得しそうな今日この頃。
記録には更新と修正がつきものなんだなーと実感します。
多くの方が、在任期間が最も短かった総理大臣を宇野宗佑氏と思っていらっしゃいますが、在任69日の宇野氏は第4位で実際は在任64日の羽田孜氏の方が短いんですね。宇野氏の髪型と辞め方が印象的だったので、宇野氏の短さの方が記憶に残っていらっしゃる方が多いのでしょう。1位は東久邇宮内閣で54日です。
さらに、日本最古の貨幣は現在「富本銭」です。富本銭は、1999年に発見されたので、講師陣が「和同開珎」を習った後に更新されました。
などなど、時代とともに記録は変わっていきます。

追伸:明日は、秋分の日ですのですべての授業は5時間繰り上がります。

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2008年09月17日

科学は最高のスポーツだ〜科学者古澤明氏〜

量子コンピュータの研究に取り組む科学者古澤明氏の言葉。
この人と同じ時代に生きているというのは、アインシュタインと同じ時代に生きていたということと同じ位エキサイティングなことだと思う。1位以外はビリと同じという世界最先端の科学の世界を垣間みることのできる番組です。
自分で問題を設定する。試行の99%は失敗。
この部分は誰かが答えを用意したものに取り組む勉強と研究との大きな違いですね。古澤氏は、この失敗に耐える根性と楽しむ精神性が大切であると語っています。
「1位以外はビリと同じ。だから攻める。だから失敗する。」
大学の研究室の実験の以外な進め方も面白いですね。教授が監督で院生が選手なのです。
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀 DVDが出ています。是非。

NHKの番組紹介HP
東京大学HPの古澤氏のインタビュー

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2008年08月27日

死ぬほどがんばって見えてくるもの

5年生も6年生も明日で最終日。毎日のように先生たちと顔を合わせて、様々な課題に取り組みましたね。がんばれたこと、出来なかったこと。大変な状態の中で初めてわかってくることがあったはずです。自分で課題に気づくことが出来れば、解決はもう間近です。逃げずに取り組みましょう。夏のがんばりが自分のものになるかどうかは、夏以降のすごしかたにかかっています。

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2008年08月25日

ロジム散歩部

活動予定です。
(1)全日空の機体整備工場見学
数ヶ月先まで予約が埋まっています。苅野は来年1月に予約済み。最近はパイロット不足だそうですよ。皆さんにもチャンスがあるかも。調べたら日本航空にも同様の見学ツアーがあるようです。


(2)松濤美術館
駒場教室近く。駅から東京大学を抜けてすぐです。建物がとてもこじんまりしていて綺麗。15年位前に行ったきりですが、久しぶりに行ってみようかとブログのネタを考えていたら思いつきました。

(3)防衛省市ヶ谷台ツアー
三島由紀夫の刀の痕など残っているらしいです。

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2008年08月20日

宿題

としてもらえないとやらないので・・・。」という相談を受けることがあります。私は「その状態で宿題にしても効果はないので出しません。」と一蹴します。
怒られて渋々取り組んだ内容など実は全く身に付いていないと思います。宿題に取り組んだという事実、提出したという事実だけでは何の意味もないのではないかと思っています。
「宿題」と銘打っていないと、保護者は学習することを促せないのでしょうか。生徒も「やろう」と思えないのでしょうか。もしそうならば、処方箋は宿題ではありません。
私は、宿題だから、やれと言われたから、提出しなくてはならないからという理由で取り組んだ内容を何かの役に立てることが出来た経験が全くないので、成功事例を聞いてみたいものです。
同じパワーを割くなら、勉強を義務として認識させることよりも、楽しさを理解してもらうことに集中させましょう。幼児から5年生位までは強制的な勉強で順位は上がりますが、それ以降のステージでは勉強が好きな子供たちの独壇場です。非常に多くの資源を投下しても、その向かう先が「子供が勉強を好きになる」ことでなければ楽しくない上に、相対的な出来も悪くなってくるのです。
最近、勉強をするしないの親子のトラブルの話を良く聞きます。「自分のためなのよ!」と叫ぶようですが、小学生が嫌々勉強した先に何かを得た話はあまり聞きません。
少なくとも、私は、私が好きな算数を、子供が無理矢理押し付けてられていて、嫌々取り組んでいるという状況は悲しく思いますし、全く意味を見い出せません。
我々大人が出来ることは、勉強の楽しさを伝えることだけです。
子供に無理矢理勉強させようとする保護者の方は何か成功体験があるのでしょうか。それとも学歴で非常に得をしたのか損をしたのか。周りの情報で必要以上に勉強が出来ないことへの恐怖心を膨らませているのか。子供たちが受けている重圧は相当なものですよ。

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2008年08月06日

小学校の時の夢

って大概叶えるのが難しいですよね。
小学校の同級生でご近所だった野球少年のO君。1年生の時から、本当に毎日ランニングと素振りをしていました。3年生の時にクラスで発表した「私の夢」で、「関東第一高校に行って甲子園に行く!」と宣言していましたが、10年後に彼が関東第一高校のユニフォームを着て甲子園で行進している姿をテレビで目にした時、夢を叶える奴ってやっぱりがんばり続けた人間なんだなと実感したのを覚えています。
Jリーガーとなった近所のJ君も、宇宙開発事業団で働いている親戚のお兄さんも、電車の設計をしている幼稚園の同級生のNくんも、子供の時から大変な執着心で夢を追いかけていました。
それぐらい好きなことに巡り会えるという運の良さと、周りになんと言われようと追いかけ続ける強靭な精神力。鍛えて身に付くものなのか、天性のものなのか。いずれにせよ、一流の人間が持ち合わせているものであることは確かなのでしょう。
子供が好きでがんばっていることは必ず応援すること。そして自分も傍観者にならず夢に向かってがんばること。やはり大事だなと、甲子園を見ながら思いました。

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2008年08月04日

図書館探検

ロジム観光案内部の苅野です。
今回は、「図書館」です。といっても全く詳しくありません。訪れたことのある図書館でとてもすばらしい雰囲気だったものをピックアップしました。

1.東京大学総合図書館@文京区本郷
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昭和3年の建物。入り口から3階まで続く赤い絨毯と、木製の机と大きな窓が心地よい閲覧室です。


2.ソルボンヌ図書館(Biblioteque de la Sorbonne)@パリ
salle_lecture.jpg
ソルボンヌ大学というのは存在せず、パリ大学の図書館です。パリ大学ソルボンヌ校舎というほうがわかりやすでしょうか。

3.大英博物館の図書室(British Museum Reading Room)@ロンドン
800px-British_Museum_Reading_Room_Panorama_Feb_2006.jpg
1857年の建物。最近の映画「ナショナルトレジャ−2」に登場していましたね。大英博物館と同様に無料で入れます。

4.ダブリン大学トリニティカレッジの図書館(Trinity College Library)@ダブリン
TRINITY-COLLEGE-LIBRARY-DUB.jpg
スターウォーズのジェダイ公文書館のモデルと言われています。


一般の旅行者の入館が可能かどうかは直接お問い合わせ下さい。どれも立派で勉強する気が高まりますね。

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2008年07月30日

ロジム散歩部

部員:苅野1名
テレビやインターネットで見かけることが多いが故に、実際に見た事がある気になってしまっているものってありませんか。ここ数年、ちょっとした外出の手間を惜しまずに「実際に見る」ことを実践しています。
主な活動記録と感想
世界レベルのマラソン:一般人の全速力並みのスピード。(@東京国際女子マラソン)
世界レベルのバスケット:アメリカチームの人間離れした大きさ。(@世界選手権)
皇居:敷地の広さを含め、設計のスケールの大きさが現代の日本にはないレベル。
国会議事堂:小学校の時以来。公民を勉強した後だt、委員会の部屋など細かい所がわかって面白い。
裁判の傍聴:あっさりしたものから、けんか腰の白熱したものまで。半日で堪能できました。
東京証券取引所:小学校の時とは様変わりしていた。
国会図書館:手続きが面倒かつ、施設にも特別迫力はなし。


活動予定
大相撲:せっかくなので家の近くにある相撲部屋へ行ってみよう。
ラグビー:そういえば子供の頃からラグビー好きだが、秩父宮には行ったことがない。
プレミアリーグ:そういえば海外の有名選手のプレーを実際に見たことがない。
スピードスケート:とても速そう。
世界レベルの100m走:とても速そう。
帝国ホテル:都内に住んでいると都内の有名ホテルに泊まる機会が全くないですね。

みなさんもせっかくの夏休みです。時間を少し贅沢に使ってみてはいかがでしょうか。テレビやインターネットでの印象とは全く違うものが得られると実感しています。

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2008年07月23日

よりよい文房具を求めて(1)

私は文房具が大好きです。伊東屋と丸善をのぞいて、高島屋でご飯を買って帰るのが休日の定番コースです。小学生の時、クラスメイトが自慢し合っていたような文房具を一切買ってもらえなかったから、という理由ではなく、単純に書くことが多い職業を経てきた為、必然的に使いやすい文房具を求めるようになったのでしょう。
そんな訳で、不定期にお気に入りの文房具を紹介していきます。その1。奇跡の書き心地「ZEBRAのSARASA」です。
大量の添削をこなしている夜中に、各講師が手首をおさえ苦悶の表情になっていることが多々見受けられましたが、このSARASAを導入して以来、皆笑顔で採点が出来ています。私のお気に入りは4色の「SARASA4」です。緑が意外と見やすくかけるので重宝しています。今時、書き心地でびっくりすることなどないと思われるでしょうが、本当にすごいです。小6クラスのほぼ全員が使用中。外国人がびっくりする日本品質として、プレゼントに重宝しています。
DSCN1117.JPG
上がロジム講師が使う赤ペン。下は苅野私物の4色のもの。よくなくすので4代目。
DSCN1118.JPG
手に入れて以来、ノート類のほぼすべてをこのペンで書くようになりました。

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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