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ひとりごと・雑談 アーカイブ

2011年02月06日

今年の算数の問題より

多くの保護者の方から、今年の〜中はどんな問題でした?という話題で話しかけられました。軽く感想を。

開成中
(全体として)
気合いと基本問題の暗記で合格できる傾向が続いてます。他の科目も含めて「試験をバランス良く乗り切って合格点をとるのが上手い子」が欲しいのでしょうか。東大→資格職業が異常に多いのも頷けます。「受験生のレベルに即して機能する試験」を模索しているのは東大数学と同じでしょう。

1番
(1)計算問題:字が読める4年生なら解けます。
(2)図形で「差」と出てきたら「共通部分」に気をつける。そして、円周上に点があれば、中心から切り分ける。といった指導は全員受けているはず。ぱっと見た感じ灘のあの過去問を思い浮かべた生徒もいたかもしれないけれど、横線のみなので、教科書通りの手順を踏んでいけるかどうか。

2番
(2)は引っかけ問題なのでしょうか?意図がわかりませんが普通のニュートン算で7.5分が小学生の限界だと思います。
1分に10人行列に加わり、券売機が1分に5人処理することになりますが、そうすると7.5分(=450秒)がありえないことになります。7.5分で、375人を処理したことになりますが、券売機が37.5人の処理となります。0.5人ってなんだよ!ということで、券売機のうちいくつかは38人処理し、いくつかは37人だったということですね。(当然5台ずつ)というわけで38÷5=7.6分が正解。これに気づくのは少しきついかな。「文系数学」で出そうなひっかけでしょうか。

それよりも、ここに気づいた受験生は、おそらくここで振り返って、(1)の300人の方は?と考えるはず。そうなるとドツボ。

ドツボ1
券売機が5個とあるんだけど、最後の瞬間は1つだけしか動いていなくても5つ動いていた場合と同じ時間がかかる。よって296〜299人でもいいのでは?全部答えか?計算して確認してみよう・・・(10分経過)

ドツボ2
あれ?1分に「10人」ずつ行列に加わり、1分に「5人」ずつ処理、という値は「すべての券売機が同時に処理し終えた」と考えて計算したんだから、これを使って確認していいのかな?もしかして「1分に?人ずつ行列に加わり、1分に??人ずつ処理すると、元は297人」なんてことがありえるのか?例えば5台つかって20分で終えたときは最後は1台のみ、6台使って15分で終えたときは最後は2台のみだったとして計算すると増加人数も処理人数も違う値が求まるのでは?・・・(さらに10分経過&パニック)

こんな感じになる可能性大。(2)を7.5分でさらっといくのが無難だったかな。というか、開成の過去問対策をしていた生徒にとっては、こんなひねりは想定外だろうから、さらっといってしまうのでしょう。

3番
問題文を見て、明らかにオーラが違う問題。2番に時間をかけなかった受験生なら、ここが時間の割きどころだと判断したことでしょう。とりあえず登場人物の名前に無駄な配慮が・・・。
(1)字が読めれば解答可能
(2)気合いがあれば解答可能
(3)(1)と(2)から法則を読み取れれば解答可能
という規則性の問題の基本配列。
実際は、(1)の十野くんの解答が、五十川くんの解答に、そしてそれらが(2)にというように初っぱなからきれいに作られています。この類題は、どこでも指導されているだろうが、「解ければいいや」という態度の生徒はこういった姿勢が身についていない。これは、数学能力の伸びの根本に関わるものなので、(2)までで止まってしまう気合いの解答とは差をつけてほしいものです。この問題で差をつけないと、上位陣は全員同じ得点になる気がします。(この辺りはどうでもいいのかな・・・)


4番
このタイプは私は飽きましたが、立体問題への対処能力を見るという点では古典的な良い問題。これが出来ないと準備不足だろうと、能力不足だろうと入学する資格なしという最低限の障壁。正直、小学生の立体問題はこれぐらいのレベルに押さえた方がいいです。これより難しいものは、「算数・数学」の域を超えてしまうし、試験の意味をなさないことが多いです。

(まとめ)

・どの塾のテキストにものっているが、技巧的なので繰り返し演習していないと完答できない
・図形を含め具体的な題材が多く、その具体性からくる場合分けが面倒

という特徴は、まさに東大文系数学といえる気がします。


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2011年02月05日

そして 新学期が始まります

最後の受験応援。渋渋3次です。ビルの陰で寒いのですが、生徒は元気に登場。談笑しておくりだしました。
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そのまま合格発表を確認しつつ20kmのランニングをこなして帰宅。一息ついています。
発表は残っていますが、それぞれが持っている力を出し切ったのではないでしょうか。生徒達は「よくやったね。」「すごいね。」と言われるのでしょう。外野はここから参加してきます。だからこそ、自分にしか気づけなかったであろう課題をしっかり掴んで進んでいってもらいたいものです。

明後日から新学期は普通に始まります。

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2011年02月04日

芝中 & ナイスラン?

すでに夜ですが、質素な応援レポート。
本日は芝中学校の2次試験でした。神谷町駅すぐ、坂の上。ロジム生は元気そうに登場。最後まで力を振り絞ることで学べることもある!頑張れ。

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今日は暖かい!先生も大勢集合

そういえば、他の塾の先生たちからも「苅野先生痩せました?」と聞かれています。ランナーですから。

午後は、門仲の教室で高校生の相手をして過ごしました。急遽、明日の渋渋を受験するという一報があり、あと一日延長です。

高校生が帰った後、向井先生の「苅野先生、発表行ってきたら?」という催促を受けて、昨日に引き続いてランニングで向かう。ちょっと遠いけれど、合格は私のランにかかっているのだ。気合いが入る。春日通りの坂はきついが8倍の倍率を跳ね返すには、これぐらいでひるんではいられない。

茗荷谷の駅が見えてきた。携帯で時間を確認。・・・・あれ?岩沢先生より「合格したそうです。」というメールが・・・。無念・・・・。いや、よかった。
学校近くで生徒と合流。お祝いの言葉をかけて、皇居の周回コースへと向かいました。

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2011年02月03日

トラブル発生 のち リカバリー

苅野の応援レポートが貧相ではないかという噂もちらほら。
今日は、私の母校「早稲田中」の応援!!のはずが・・・・・。
寝ぼけたのか、早稲田駅に向かうはずが間違えて代々木教室に向かってしまうというミステイク!
慌ててもどるも全ての乗り換えで目の前でドアが閉まる不運。スタッフ橋本さんの応援にすべてを託しました。

このミスは、合格発表で取り戻すしかない!! ということで本日の合格発表に気合を全集中。

13時30分:14時予定の渋幕2次発表。炎のクリックで合格確認!!倍率10倍をはね返す!!
14時00分:渋渋2次発表。これまた炎のクリックで合格確認!! 旧型Macbook Airが絶好調!昨日の夜からロジム生の受験番号はすべて表示してくれている。Windowsではこうはいくまい。

15時発表(実際は14時30分頃)の麻布中へ向けてすぐに自宅を出発。気合のランニングだ。Macbook Airには頼れない。地下鉄なんてもっと頼れない。

絶対に落とせないという思いが緊張に。六本木通りから、テレ朝通りに入ったあたりで速度アップ。
すでに受験生の波が。近所のジョギングしているおっさんと見せかけて、そのまま正門に駆けこんでみる。意味なし。

中庭はすでに盛り上がっている。中々ボードには近づけない。が、私の2.0を超える視力はロジム生の番号を容易に見つけ出す。近所のジョギングおじさんにも関わらず「よし!!」とガッツポーズ。朝のミスのリカバリー成功。

めずらしく、ロジムの先生たちも集合。合格した生徒&ご家族とザックジャパンのゴールシーンなみの大きな喜びの輪を作る。

明日で最後。頑張れ。@高校生1人の静かな門仲教室

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2011年02月02日

早起き

なによりも苦手ですが、2日目の応援です。
渋幕2次。海浜幕張の駅からまっすぐですのでそんなに遠く感じません。
試験にも慣れてきたようで、1日に続いて難関校の受験となる本日も落ち着いています。もちろん緊張はあるでしょうが、それが当たり前。頑張れ!

合格発表をのぞいて、いったん帰宅。昼寝します。

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2011年02月01日

出た!ロジム生の必殺技!

ギリギリに走って登場!!
聖戦ぐらいに考えてる大手塾の生徒は決起集会から整列して行進だってのに。
しかし、ダッシュ組はなぜかみんな受かる。

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麻布に来ています

8:30集合ですがロジム生はのんびり登場ですかね
今日は大丈夫でしょう。
今年の男子は麻布と武蔵の2校に全員集中。
頑張れ

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2011年01月26日

終了

今日で6年生算数は全クラス終了。粛々と頑張れ。

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2011年01月23日

6年生の教室にて

授業時間外に、入試問題演習。解説前には擬似合格発表です。点数ではなく、合否しか発表されない厳しさを体験します。生徒たちは、真剣な表情で番号を探しています。
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2011年01月22日

渋幕

に来ています。きちんと見つけてあげなくては。
千葉最終戦!!

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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