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ひとりごと・雑談 アーカイブ

2008年12月03日

背伸びをして

興味深いテーマを見つける。それを理解するためには、多くの知識を必要とする。だからそれらの知識を勉強する。
というサイクルに入るととたんに今までつまらなそうに見えた勉強が魅力的なものに見えてきたりします。
前提知識がなくても問われていることは理解できるという問題はそんなに多くはありませんが、あるにはあるので、さらっとでも話をしてあげるようにしています。

というわけで有名な公式を1つ。「ヘロンの公式」を使うと三角形の面積が3辺の長さのみをつかって求めることができます。なんだって!?どんな公式!?なぜ!?と思ったら自分で調べて、勉強してみてください。

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2008年12月01日

ヨーロッパの街並を見ながら思い出す

世界ふれあい街歩き ザルツブルグ を見ながら。
私の初めての海外は、旅行ではなくいきなり留学でした。朝5時過ぎのまだ真っ暗のパリに到着したときの興奮は相当なものでした。ヨーロッパの街並が珍しく2日間一睡もせず街を歩きまくったのをはっきりと覚えています。
万全のトレーニングを積んだはずが、授業が全く聞き取れなかったこと。学校の授業で日本のことについて訪ねられまくり困ったこと。ドラゴンボールが流行っていたので、私のあだ名が「ゴクウ」だったことなどは良い思い出。
印象に残っているのは、朝パジャマのまま家の近くのパン屋に出かけたりすると、フランス人に道を聞かれることが少なくなかったということ。見た目が地元人っぽくても、日本人が外国人に道を訪ねるなんて絶対にないですよね。社会の違い、意識の違いを非常に強く感じました。

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2008年11月19日

あれをやっていれば、これをやっていれば

苅野です。深夜まで考えごとをして、なかなか突破できないでいると「昔もっと勉強していればなー。」との思うことが多いですね。私だけでなく、ほとんどの大人は同じような思いをすることが多いのではないでしょうか。会社で働いていても、子供の頃には想像をしなかった形で知識や能力が必要とされますよね。後悔先に立たず。

数学の世界で言えば、数少ない大学、研究所の席を争うような学生は模試で偏差値70とかそういうレベルを遥かに超えています。小学生の時点で高校、大学レベルにまで踏み込む位強い興味をもっています。本格的な勝負が始まる大学に入学した時点で、思考の速さ、粘り強さ、視野の広さが大学受験レベルとは全く別次元です。大学の数学科には、中高生がよくうろうろしているんです。
そんな現実を前に、私は小中高とほとんど勉強しなかったことに起因する能力の低さを非常に痛感し、後悔しました。能力不足を少しでも補うには、経験しかないのだと思います。

で、子供たちに対して「勉強しておいたほうがいいぞ」と思う訳です。
ただ、実際に子供が必要な勉強をして、しっかり力をつけてもらうように誘導するのはとても難しい。

「将来のためなんだから・・・」という説法が効果0なのは既にご承知の通り。
「無理矢理やらせる」というのが成果0なのもご承知の通り。

私の思う「勉強をしなかった」というのは、「興味を持てなかった」ということと同じです。
つまり、「勉強をさせる」というのは、「興味を持たせる」ということと同じです。

日々悩み、工夫の日々です。
理科系で言えば、Newtonやブルーバックスなどかな。アトラクションとして実験教室も良いが、実は鑑賞しているだけということが多いので、本質に自分で踏み込んでいく工夫をしないと意味がないかな。なんと言っても、能力が高く、知識の豊富な先生と接する機会の量かな。などなど(この3つは過去の自分に是非おすすめしたい。)

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2008年11月12日

意外と貴重な移動時間

移動時間をうまく使おうというのではなく、移動時間を確保してみようというお話。
ここ数年、勤務地と自宅が近い。というか、近くに住むようにしている。
車で5分から10分。電車を移動の主な手段に使わなくなって10年近い。ここ3年はバイク。
しかし、最近駒場教室への移動を電車にしている。理由は1つ。電車の中で、考えごとをすると非常にはかどるからだ。
元々、考えごとをするために電車に乗ったりするのだが、自宅を含め最も仕事が進むのが電車の中。新幹線通勤ってのもいいなと思い始めています。空がたくさん見えるところに住んでみたいという希望もかなうかな。

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2008年11月05日

真剣に

先日、奇跡的に都合がつき、卒業生に声をかけてもらった文化祭に出かけてきました。お目当ては、毎日練習しているという吹奏楽部の発表です。演奏のほうは素人の私には、「上手だな。」というありきたりの感想しか述べられませんが、教室でしか見たことのない生徒が、大きな舞台で大勢の観客を前に演奏している姿には、「素敵な人間に成長したなあ」とかなり感動。好きなことに真剣に打ち込んでいる姿はやはり見ていて気持ちがよいものですし、元気をもらえます。
すでにその学校を卒業したかつての生徒にも偶然遭遇。「先生、太り過ぎ」との指摘。痩せねば。

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2008年11月03日

寒くなってきた時期に

寒くなってきました。私にとって冬は受験勉強シーズンです。
小学校のとき、私の通っていた塾では担任の先生数人がもめごとで退職する事件が発生。出て行った先生についていって、ぼろいアパートで授業を受け始めたのがちょうど今頃でした。
平日に電車に乗ることが新鮮で、友人たちとわいわい騒ぎながら通っていました。
大学受験のときは、この頃は学校をさぼりがちになり、街を散歩しつつ喫茶店、通りがかりの塾、ファストフードなどでマイペースで勉強していました。部活を引退して、解放的な気分になり街を歩くことが楽しかったことを覚えています。学校に行っても、毎日午前中で終わるお気楽コースだったし、塾も週1回だったのでとにかくふらふらしながら自習していた記憶があります。
大学に入ってから、留学のための試験勉強もこの時期にしていたと思います。確か1月に試験だったので。ほとんど授業に出ない私が大学の正規留学生に選ばれる訳もなく、直接受験しました。当時、大使館に問い合わせをしたところ、やけに親切な職員の方がいて大使館に招いてもらい、度々アドバイスをくれることになりました。大使館で資料を調べたり、試験勉強したり。今は、そんな対応絶対していないでしょうね。
寒い時期は、おいしいお菓子をかじりながら室内でお勉強。結構好きですね。

目の前のテレビでは「世界ふれあい街歩き」が。今日はブリュッセル。久しく訪れていない。特に印象的な街ではないけれど、グランプラスはすてきな広場ですね。

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2008年10月22日

速い!

スペースシャトル:秒速8km
スイスの粒子加速装置の中をまわっている陽子:秒速30万キロメートル
人間はこんなに速いものを作り出せるのか。すごいものですね。
ちなみにスペースシャトルの速さは、第一宇宙速度とよばれていて、地球の重量の影響を含め、地球の周りを回り続けることが出来る速さです。これより遅いと地球に引き戻されてしまいます。

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2008年10月15日

常識

以前も少し触れたが、大人が考える「常識」について、子供は驚くほど知らない。大人にとって3年前はつい最近だが、子供にとっては遥か昔。小学生など、物心ついていないといっても過言ではない。
数年前はかなり有名だった田中耕一さんも、現在の小学生にとっては湯川秀樹と同じような歴史上の人物で身近な存在ではない。
まあ、これらを「常識」として知っておかなくてはならないのかという点では議論があると思うが、大人と子供の感覚は驚くほどずれていることは認識しておかなくてはいけない。
阪神大震災と関東大震災を混同する子供が出てくる時代になったのだ。

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2008年10月08日

印象

受験など範囲のある試験に関して合格した生徒は
・限られた問題から効率よく吸収するために一度間違えた問題に何度も取り組んでいる。復習で手一杯で新しいものに手を出す暇などないと思っている。
合格できなかった生徒は
・間違えた基本問題を放置して、また別の問題に取り組んでいる。良いといううわさだけで、新しい教材に手を出す。

新しい参考書を講師のところに持ってきて「この教材どうでしょうか?」という相談の前に、使っているテキストの間違えた問題だけコピーしてまとめて見ましょう。最良の、効率的に力のつく問題集が出来上がっているはずです。

家の中に、間違えたのにとき直しをしていない問題が落ちている。少しだけ手をつけた新しい参考書が多く落ちている。にもかかわらず、新しい問題・教材が日々増えていく。確実にまずいパターンです。間違えた問題に3回取り組む時間を取れないのなら、解くだけ時間の無駄なのです。

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2008年10月06日

立ち読み感想文

私は、集中して本を読みたいとき、問題を考えたいとき、問題を作るときに電車に乗ります。
中学、高校のときは中間期末テストに向かう電車の中でしか勉強しなかったので電車で集中できる体質になっているのでしょう。
先週の金曜日、いつものように時間を気にせずに乗っていたら自宅までの電車を逃してしまい、駅の構内から外へ。偶然出口の前に本屋があったのでふらりと中へ。
小学・中学・高校の算数・数学の先生としてはかなりの人気者栗田哲也さんの著作をパラパラっと。
本人が力を込めて書いてあった最後のページの言葉が印象的かつ納得。
・数学はとても熱中して出来るようになるか、やらなくなって全く出来なくなるかのどちらかで中間はない。
・良い先生は生徒に考えさせ、悪い先生はわかりやすく教える。
・基本が大事といって基本的な問題集ばかり買い揃える人は基本すら出来るようにならない。
受験の現場にいるとつくづく「試験勉強」と「学問」とは違うと感じます。栗田さんは「中学受験がなければ、日本の小学生の洞察力と論理力はもっと高いはず」と語っていたが、トップクラスの生徒を教えている講師はみな感じていることでしょう。
この時期、保護者からの非常に多い相談は「好きな科目以外になんとか取り組ませたい」「じっくり試行錯誤したがるのだが、スピードをつけて試験に対応する力を養いたい」など、非常にもったいなく、近視眼的な話ばかり。
フェルマー予想を解いたワイルズは、「天才が育つには、品格のある国家が必要だ」と言っていましたが、やはり本当に優秀な子どもが育つには、品格のある大人に囲まれている必要があると思います。
最近、子どもたちが「試験から帰ってくると、お母さんがかばんから問題用紙を取り出して勝手に採点してるんですよ・・・。」という話をあきれた表情でしていました。子どもたちに、あきれられてるって・・・。中学受験も自己実現なのでしょうか。

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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