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ひとりごと・雑談 アーカイブ

2009年03月02日

思い出すと

私が中学受験をしたとき、ある学校の願書に「志望動機」を書く欄があり、自分で考えて書いた。
(1)「家から近いから」母親が「交通の便が良い」と修正していた。
(2)「大学受験をしなくてよい」母親は「そうだね」
(3)「見に行って気に入ったから」母親「見に行ってないけど、行ったことにしないとね」
自分のことしか考えていないひどい志望動機だ。面接でも元気に「交通の便が良いからです!」と答えていた。
当時は、他の人がどうしたとか、以前の合格者がどうやったとかの情報はあまり流通していなかったのですね。
家の裏のお姉ちゃんが「TAP」に通っていたというが、ずっとタップダンスだと思っていました。塾に通っていましたが6年生まで私立中学を何も知らずに、志望校判定テストに配布される学校リストの上から順に毎回書いていました。毎回、「愛国中」「青山学院中」「麻布中」が入っていたのを覚えています。

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2009年02月23日

体と心を健康に

新学期が始まって2週間。新しい時間割、難しくなった学習内容と増えた宿題に四苦八苦しながらも皆さん頑張っていることと思います。
急に難しくなった内容にびっくりしたり、疲れたり。保護者の方からご相談を受けることも多い時期です。
というわけでよく頂戴するご相談から。ご家庭でのフォローについて。

(1)低学年時の生徒は、授業内容の疑問をご家庭で解消しすぎないように。小学生にとって保護者の方以外の大人とのコミュニケーションは難しいものです。高学年時に気兼ねなく質問、相談できることを目指し、少しずつ質問をする練習をしていきましょう。特に、わかったふりをしてご家庭に疑問を持ち帰る傾向が強い生徒は、少しずつ慣れさせていかないとすぐに保護者の方にもわからないことを隠すようになります。

(2)とにかく体の健康管理。「家での宿題以外の勉強は何を?」「志望校対策は?」色々な心配がつきない6年生の保護者の方にいつもお願いするのが、徹底した健康管理です。休んでしまった週の内容が不得意なまま受験に突入する生徒は少なくありません。断言します。欠席が多い生徒の成績は明らかに伸び悩みます。厳しい言い方をすれば、どんな理由にせよ「勉強しなかった」ことには変わりないのです。

(3)とにかく心の健康管理。怒られて勉強が出来るようになった生徒を見たことがありません。「子供の頃、お母さんが勉強しろってうるさかったおかげで、成績が良かったよ。」などという大人にも会ったことがありません。「勉強をする」ことの主導権は親にも塾にもなく本人が握っています。少なくともお子様の学力を上げたいと考えるのなら「のせる」技術は必須です。模試の送迎で(たまに入試本番でも)けんかになっているなど話になりません。

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2009年02月18日

ぼやぼやしていると時間においていかれる

一昨日、祖父の三回忌がありました。もう二年もたってしまったかと思うと
少し不思議な気がします。

晩年は少し禁煙に成功していたものの人生の大半をヘビースモーカーとして過ごし、
私より20cmは低い身長でほぼ同じような体重をしていたにもかかわらず、
死の寸前まで病気にもかからず驚くほどぽっくりと逝ってしまいました。

なにせ死の当日まで新宿に新しいコンピューターを買いに出かけ、中華料理を
たらふく食って昼寝をしていたくらいなので、祖母もしばらくそのまま寝ているだけだろう
と思っていたようです。

遺体も焼かれるところもこの目で見たし葬式にももちろん出席したのですが、いまだに
どうも実感もわかず、正直な感覚としては「もう二年も顔を見ていないんだなあ」と
いったところです。

それでも気がつくと時間はきちんと流れていたようで、三回忌に出席した従姉妹の子供がとても
成長していて驚きました。祖父からみるとなくなる少し前に生まれた曾孫なのですが、
前にあったときはようやく首が据わったところでまだまだ赤ちゃんと言った感じだったのが、
ぱたぱたぱたぱたと走り回っては「あ、鳥さんがいっぱい飛んでる!」などと声を上げていました。
人間としての機能が充実してくるスピードに目を見張りました。

たかだか二年といっても、あらためて良くみると私の家族も含めて皆少しずつ変わっていて、
きっと自分では気づかないけれど自分もきちんと2年分年を重ねたのだろうと思いました。

新年度も始まりました。ぼやぼやしていないで、きちんと子供たちに胸をはれる時間を
重ねていこうと思います。子供たちにもきちんと血肉となる時間を重ねさせてあげなければ。

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2009年02月16日

サイクルの中でメリハリを

この間までのんびりしていた5年生が6年生になりました。代々木教室での授業から門前仲町の教室に移動すると、6年生の理科が延長中。激しい受験生指導モードです。子供達は慣れるのに少し時間がかかるのかな。頑張っていきましょう。
中学生になると少しのんびり、と思っていたらこの間中学受験を終えたと思っていた学年が大学受験を迎えます。
何度も繰り返してきたサイクルですが、生徒は毎年違います。しっかり見つめて、今年なりのロジムを作っていきたいと思います。

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2009年02月09日

さあ、新年度

世界ふれあい街歩き ノルウェーのベルゲン を見ながら。ハンザ同盟という12世紀から17世紀頃まで存在したヨーロッパの都市同盟の中心地です。

高学年は宿題たっぷりだった休講週が終わり、今日から新年度の授業が始まります。
良い機会です。自分なりに小さな目標を立ててこなしていく毎日にしてみましょう。
継続は力なり。私は中学校に入学した時、「君たち位の能力があれば、6年間毎日30分好きなことを勉強しつつければ専門家になれる」と言われました。結局、実行できませんでしたが本当にそう思います。

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2009年01月28日

世界のナベアツ旋風

3のつく数と3の倍数の時だけアホになる。ではなくて、手をたたくという設定で入試問題が数多く作成されている2009年の入試です。ナベアツオリジナルというわけではなく、同様のルールの「Fizz Buzz」という古いゲームがあります。ナベアツのギャグが出てきたときに、すぐ数学関係者の間では話題になりましたので、出題は予想の範囲内だったでしょうか。まあ、あまりひねりようのない題材なのですが。
「Fizz Buzz」は、3の倍数はFizz,5の倍数はBuzz,公倍数の時はFizzBuzzと発音するゲームです。

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2009年01月26日

面白い問題に出会った

表面的には非常に複雑。しかし問われている内容の本質を読み取れば、簡単なものになる。しかも、その読み替えの手法は数学的にもとても大切。久しぶりに面白い入試問題に出会いました。
が、こういう問題は本番ではとばされるんだろうな。さらに言えば、とばせと指導される。多くの人に期待される入試対策って、学力を高めることとは違うことがあるのですね。
中学、高校クラスを受け持つ立場からすると、小学校レベルの算数をこのようなテクニックで乗り切ったような生徒の学力はどんな有名校に合格していようが話にならない。
受験の指導をしていてもほれぼれするような才能に出会うことがある。今年も「きちんと勉強すれば伸びるな」と思う生徒がいる。是非、本当の力を身につけるという思いを持って正面から取り組み続けてほしいものです。

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2009年01月20日

千葉シリーズ開幕

 こんばんは。いよいよ中学入試の千葉シリーズが開幕しましたね。今日の市川中の入試を皮切りに、東邦、渋幕と強豪校の入試が続きます。
 2/1~の東京入試を前に実際の緊張感のあるテスト、テスト中に解けなかったときの対処、テスト後の時間の使い方をしっかり身につけましょう。テストの見直しは大切ですが、点数には拘泥しないこと。すぐ次に向かって自分にたりなかったものは何なのか?をしっかり考えて行動するようにしましょう。

 ひとつ大切なことは、みんなに伝え残したことはないということ。テストで初めて触れる問題は他の人にとっても面食らう問題です。ただそのときの対処によって結果が大きく変わります。

 気が急いたとき、頭がかっとなってしまったときこそ、大きく深呼吸をして少し時間をおいてください。そして冷静に問題文を読んで、自分が身に付けた考え方で対処できそうな問題に集中して取り組む。あくまで冷静に自分の身に付けた知識で勝負する。
 
 市川の理科の問題の最後の問題で、「月が常に地球に同じ面を見せている」のと同じ理由だと冷静に考えられたかどうか、社会でも漢字がわからないなどと浮き足立たずに、自分の知っている問題をしっかりと解き、その上でちょっと記憶があいまいになっている問題に時間をかけて思い出すという作業を淡々とこなせたか、そういった心がまえが大切です。
 
そして今日のテストは忘れて、明日のことに集中すること。われわれも君たちの知識のぬけや論理の理解が不十分なところはチェックし、できる限り反芻させた上で、2月1日に臨みます。君たちも今以上の集中力と向上心をもってこの10日間を最後までがんばりぬいて欲しいと思います。

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2009年01月19日

正多面体は5種類しかない

私が初めて知ったとき「不思議だなー。」と思ったことです。正多面体とはすべての面が同じ正多角形となっている立体のこと。一番最初に学ぶのは正六面体の「立方体」ですね。直感的にはいくらでもつくれそうなのですが、実は5種類しか存在しません。
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    正四面体(面は正三角形)      正六面体(面は正方形)   


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    正八面体(面は正三角形)

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   正十二面体(面は正五角形)     正二十面体(面は正三角形) 

なぜ正二十面体より面が多い正多面体は作れないのでしょうか。実際に試してみると面をいくらつなげてもお皿のようになってしまうのですが、簡単なものではオイラーの多面体定理

頂点の数 - 辺の数 + 面の数 = 2

から証明できます。紀元前3世紀ごろにエジプトのアレクサンドリアで活躍した数学者エウクレイデス の著作「原論」という本の中でも説明されています。

正多面体は、適切に頂点を選ぶことで別の正多面体を作ることができます。 代表的なものは各面の中心を結ぶという操作で、
正二十面体 ↔ 正十二面体
正六面体 ↔ 正八面体
正四面体 ↔ 正四面体
の様に作ることが出来ます。
      

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2009年01月14日

今からでも十分力はつく

中学入試がいよいよ始まりました。皆さんの順位が客観的に判断されたのは12月初旬の試験が最後でしたね。そこから2月の本番まで1ヶ月半。ここで大きな変動が起きるんです。

(1)伸びるパターン
危機意識が前向きに敏感になる生徒。自分の距離と合格点との差をしっかりと見つめる。出来ない部分の中でやるべき部分をしっかりと分析する。これは、対策が効率的に進むという点でも大切ですし、本番の試験中でも「出来るもの」「ひっかかったことのある注意が必要なもの」「気づきが必要で深追いしないほうがよいもの」など自分の力と相談しながら判別できるようになります。

(2)沈むパターン
浮き足立って、周りばかり気にする。目の前の問題の出来、不出来ばかり気にしている生徒。気にしても仕方がないことばかり気にして、「たら、れば」ばかり口走っている。そして、地道な暗記から逃げている。社会は最後の1週間でもしっかりやればやっただけ点数になります。12月頃まで暗記以外で点を稼いでいた生徒は要注意。

これは、12月時点の成績の良い悪いとは関係なく、危機的状況を前にしたときに初めて見て取れる個人の資質の問題ですが、日頃からの心構えとして鍛えられるものでもあるので是非意識してもらいたいものですね。

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karino

プロフィール

東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年に退社、ロジムを設立。現在、都内2教室で小学生を対象に、教科授業と並行してロジカルシンキングの初歩をかみ砕いて指導。 執筆・講演の依頼はこちら

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