ラ・サール中より。「割り算」の仕組みの理解力が問われます。
下の(ア)、(イ)にあてはまる数を求めなさい。
13時35分(ア)秒÷18=(イ)分18秒
(ラ・サール中)
割り算の筆算の仕組みを思い出しましょう。「位ごとに分ける作業をする」です。
(ア)を18で割った答えは、(イ)の部分には影響しない。
よって
13時45分=815分から
815分÷18=45.2777・・・
ゆえに(イ)は45
すると
13時45分(ア)秒÷18=45分18秒
となる。
つまり
45分18秒×18=13時45分(ア)秒
(ア)=24
答え:(ア)24、(イ)45
割り算の筆算は、百の位の数、つまり百のかたまりをいくつかに分け、次に十の位の数字分の10のかたまりをまた分ける。
という作業の繰り返しです。
分ける作業を位ごとに毎回行っているのです。
今回でいえば、13時を18で割った答えと、45分を18で割った答えと、
(ア)秒を18で割った答えを足し合わせたものが答えつまり商になるのです。
そう考えれば(ア)は60秒未満ですから18で割ってもその答えは4秒未満です。
すでに商には18秒がありますから、(イ)の部分に影響は与えていないことがわかります。
(ア)がなかったとしても商は(イ)分~秒なのです。
~今 回の問題から導かれる出題校からのメッセージ~
「数える」手段に対する深い理解が大切
本問のような割り算の考え方は、筆算の仕組みに対する深い理解が背景にあります。
そもそも四則演算の筆算は、「位ごとの数をかたまりとして扱う」ことです。
機械的に行えるだけでは、せっかく時間をかけて身に付けた筆算の技術を応用できません。
きちんとその構造を理解することで「効率よく数える」ことの意味を理解し、
正確で迅速な数え上げの技術が身に付くのです。
まずは、3年生レベルの筆算の仕組みから。
低学年の生徒にも説明できるようにしておくことは、必ず役に立ちます。
一行問題ですが、真の計算力を測る良問でした。