« 麻布中より。倍数判定法の基本が高いレベルで問われます。2008/03/24 | メイン | 「連続する整数」の持つ様々な性質に注目します。2008-04-14 »

「水に浮く」とはそもそも何を意味するのか。基本原則をおさえます。 2008-03-31



「水に浮く」とはそもそも何を意味するのか。基本原則をおさえます。


ポリエチレンのふくろA~Cに、温度のちがう水(A…0℃、B・‥4℃、C…16℃)を同じ体積ずつ入れました。そして、右下の図のように、A~Cのふくろを10℃の水が入った水そうの中央に静かに入れました。A~Cのふくろはそれぞれどうなりますか。次のア~エから選びなさい。

ア しずむ イ うく  ウ 中央から動かない エ ういたりしずんだりする


「同じ体積あたりの重さ」(≒密度)という概念を理解してください。


A・・・ア
B・・・ア
C・・・イ


そもそも、「水に浮く、水に沈む」とはどういったことなのか確認します。
周囲の水に比べて、同じ体積で比べたときの重さが小さいときに物体は水に浮き、大きいときに物体は水に沈みます。

あえて思い切ったかんたんな言い方をすると、「水に比べて少しでもぎっしりと中身が詰まっているものは沈み、水にくらべ少しでも中身がスカスカなものは浮く。」とイメージすることができます。

水は4度の時が体積最少となります。重さは変わらないので、4度のときに密度最大(=最も「ぎっしり」) になります。
(↑この文章の内容を一読してイメージできないようでは正直中学受験は厳しいと思います。)

このグラフのように、水の体積は4度を最少として(4度付近では)左右対称の形になります。したがって、4℃との差が大きいほど、体積は大きくなり、「スカスカ」になります。

では類題です。たとえば、ポリエチレンふくろに0℃の水をいれて、ふくろが浮きも沈みもしないで動かないのは、水そうの中の水が何度のときでしょう?わかりますよね?


メールで更新を受信

「今週の1問」のメール配信を受け取る場合はこちら:

2014年07月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

lojim_official_blog