「水に浮く」とはそもそも何を意味するのか。基本原則をおさえます。
ポリエチレンのふくろA~Cに、温度のちがう水(A…0℃、B・‥4℃、C…16℃)を同じ体積ずつ入れました。そして、右下の図のように、A~Cのふくろを10℃の水が入った水そうの中央に静かに入れました。A~Cのふくろはそれぞれどうなりますか。次のア~エから選びなさい。
ア しずむ イ うく ウ 中央から動かない エ ういたりしずんだりする
「同じ体積あたりの重さ」(≒密度)という概念を理解してください。
A・・・ア
B・・・ア
C・・・イ
そもそも、「水に浮く、水に沈む」とはどういったことなのか確認します。
周囲の水に比べて、同じ体積で比べたときの重さが小さいときに物体は水に浮き、大きいときに物体は水に沈みます。
あえて思い切ったかんたんな言い方をすると、「水に比べて少しでもぎっしりと中身が詰まっているものは沈み、水にくらべ少しでも中身がスカスカなものは浮く。」とイメージすることができます。
水は4度の時が体積最少となります。重さは変わらないので、4度のときに密度最大(=最も「ぎっしり」) になります。
(↑この文章の内容を一読してイメージできないようでは正直中学受験は厳しいと思います。)
このグラフのように、水の体積は4度を最少として(4度付近では)左右対称の形になります。したがって、4℃との差が大きいほど、体積は大きくなり、「スカスカ」になります。
では類題です。たとえば、ポリエチレンふくろに0℃の水をいれて、ふくろが浮きも沈みもしないで動かないのは、水そうの中の水が何度のときでしょう?わかりますよね?