
「何となく」が導く「うっかりミス」は「大きな過ち」です。
0、1、2、3の4つの数字を使った整数を1番目を0として、順に下のように並べます。
0,1,2,3,10,11,12,13,20,21,22,・・・
このとき、34番目の数は何ですか。
正しい決まり(規則)を見つけてください。
201
0~3の4つの数字しか使えないわけですから、4進法で考えなければなりません。
つまり、簡単に言ってしまえば「3の次は4ではなく、位を変えなければならない」ということです。
これにしたがって数を並べてみると、34番目の数は201であることがわかります。
0 1 2 3
10 11 12 13
20 21 22 23
30 31 32 33
100 101 102 103
110 111 112 113
120 121 122 123
130 131 132 133
200 201 ・・・・・・・
さて、実際「81」と誤答を導いていないでしょうか?もちろん、この問題で使える数字に8はないわけですから正答ではありえません。
しかし、この問題の数の並びを見て、1の位に「0、1、2、3」の周期があると単純に思い込んでしまうと34÷4=8・・・2から、
9周期目の2番目、すなわち「81」と答えてしまいやすいのです。
さらに、そのような誤答を導いた場合、「あっ、何だ。そんなことか?!」や「うわっ、見落とした!」のように簡単なミスであったとすり返してしまう子供たちが多いことが一番の問題といえるでしょう。
また、きちんと4進法であることに気がつけば、この解説のように書き出すことなく式で処理をすることが可能です。
しかし、この場合にも「202」という誤答が散見されます。これは、最初の0を1番目とカウントしてしないことによるものですが、ここでも「うっかり1つずれてしまった」とミスとして終わらせてしまうのは、非常に悲しいことです。
数多くの失敗を、その場限りではなく「次に同じ失敗がないように生かす」ことを意識してほしい、そんな一問です。
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ところで、こんなのはじめました。
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