周期がわかれば、世界が広がります。
大きさのちがう砂時計A、B、Cがあります。Aの砂時計は、砂が全部落ちるまでに3分かかり、B、Cはそれぞれ5分、8分かかります。
いま、砂が全部落ちた状態のA、B、Cを並べて同時にひっくり返し、それぞれ砂が全部落ちるたびにすぐにひっくり返すことを繰り返します。ただし、Aだけは全部砂が落ちたときに限らず、B、Cをそれぞれひっくり返すたびに一緒にひっくり返すことにします。
スタートのひっくり返しは数えないものとして、1時間の間にAは何回ひっくり返されますか。
繰り返すのですから・・・?
36回
まず、ある操作を繰り返すわけですから、必ず周期があるはずです。その周期が見つかるまで、とりあえず書き出してみます。
しかし、ここで注意しなければならないのは、BとCの単純な周期に比べ、Aはかなり複雑です。例えば、1分だけ砂を落とした状態でひっくり返すと、再び1分で砂は落ちきってしまいます(図)。例えば、下の表で3分のときにひっくり返ったAが5分のときにBと同時にひっくり返るため、2分ぶんの砂が落ちています。よって、このAをひっくり返すことでAはまた2分後(つまり7分のとき)に砂が全部落ちてひっくり返ることになることを表しています。これにしたがって、ていねいに表をつくっていけば、40分の周期で繰り返されることがわかります。
40分の間にAがひっくり返るのは24回あり、残りの20分の間に12回ありますから、全部で36回となります。
このように、周期がわかることでその先は調べることなく求めることができます。例えば、1日(24時間)砂時計をひっくり返し続けた場合、1440分÷40分=36ですから、24回×36=864回と計算で求めることができるのです。
調べ上げる問題で周期を見つけることは、とても重要なスキルといえるでしょう。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
~2箇所でブログランキングに参加しています~
1.
2.
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
ところで、こんなのはじめました。
参考書選びの参考にご利用ください。
ロジム2階参考書コーナー