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顕微鏡の注意点【対象学年:4年生以上】 2010-09-28




 顕微鏡の注意点【対象学年:4年生以上】





 大きさが1mm程度のミジンコを観察するために、学校のクリーンルーム(ちりやほこりがない部屋)で顕微鏡を使うことになりました。このときの顕微鏡の使い方について、誤っているものを1つ選びなさい。

 ア.まず対物レンズをとりつけた後に、接眼レンズをとりつける。

 イ.まず高倍率で見た後、全体を見るために低倍率にする。

 ウ.ピントを合わせるときは、接眼レンズをのぞきながらステージを下げていく。

 エ.プレパラートをステージに乗せる前に、反射鏡で視野の明るさを調節しておく。

























ありません。
































 顕微鏡の使い方は、中学・高校入試ともに頻出です。きちんと整理しておきましょう。

 まず、4つの選択肢の中には、2つ誤りがあります。

 ア→対物レンズを先にとりつけてしまうと、接眼レンズをとりつける間にほこりが入ってしまいます。小さな小さなほこりではありますが、顕微鏡で拡大されてしまうことで視野の大部分を妨げらてしまいます。正確には、接眼レンズを取り付けたあとで対物レンズを取り付けます。

 イ→先に高倍率で見ることは極めて難しいです。倍率が高い分視野が狭くなりますから、覗いた視野の中に対象物がないことが多いからです。そこでプレパラートを動かして調節しようとしても、微々たる動きが拡大された視野の中では大きな動きとなりますので、なかなか対象物が見られません。むしろ、低倍率で広い視野のもと対象物を中央に持ってきて、その上で適する高倍率にするのが正しい操作となります。



 さて、本問ですが、よく問題文を見ると「クリーンルームで」とあります。これにより、アの選択肢の誤りを考慮する必要がありませんから、答えはイとなります。

 とりわけ中学入試では、顕微鏡で観察する際に、1つ1つの操作を順に並び替えさせる問題をよく見ます。

 「280倍で観察したい」という問題に対し、選択肢に「70倍で観察する」とあっても無視されがちですが、まずその操作によって対象物を視野の中央にもってくるという大切な操作なのです。すべての操作に意味・理由があることに注意しましょう。それが理科という科目ですね。












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