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データ処理に関する基本初動作 2010-09-21


データ処理に関する基本初動作【対象学年:5年生以上】

下の表は、太陽系の惑星の特徴を、太陽に近い順に並べたものです。これをもとに以下の問いに答えなさい。
  
惑星の名称
直径の比
質量の比
公転周期
衛星の個数
大気の主成分
A
水星
0.38
0.06
0.24年
0
なし
B
金星
0.95
0.82
0.62年
0
二酸化炭素
地球
1.00
1.00
1年
1
ちっ素
C
火星
0.53
0.11
1.9年
2
二酸化炭素
D
木星
11.2
318
12年
多数(10以上)
水素
E
土星
9.5
95
29年
多数
水素
F
天王星
4.0
15
84年
多数
水素
G
海王星
3.9
17
165年
多数
水素

問)地球は主に岩石でできた惑星ですが、それと同じようなつくりをしている惑星をA~Gからすべて選んで記号で答えなさい。(頌栄・抜粋)



















単純な知識問題だと決め付けずに手元にあるデータの活用をまず考えましょう。



















A・B・C


その星を作っている物質の性質を考えるために、問題文の表のうち「直径」と「質量」というデータに着目します。大きさあたりの質量を考えてみます。

質量 ÷ 直径を概算してみると

A 水星 ・・・ 0.15
B 金星 ・・・ 0.86
  地球 ・・・ 1.00
C 火星 ・・・ 0.20
D 木星 ・・・ 28.39
E 土星 ・・・ 10.00
F 天王星 ・・ 3.75
G 海王星 ・・ 4.35

となります。(時間のない試験中は「だいたいいくつ」という概算をします。それで充分です。) この数字をながめてみると、A~C(地球を含む)、D~E、F~G というグループ分けができることに気づくと思います。

一見単純な暗記知識を試す問題のようですが、ここで頭と手を動かす生徒と、「こんなの知らないよ」と考える生徒ではその後大きな差を生みます。本問はそういった「今後に生きる思考姿勢」を生徒が持っているかを試しているといえる問題です。



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