
データ処理に関する基本初動作【対象学年:5年生以上】

下の表は、太陽系の惑星の特徴を、太陽に近い順に並べたものです。これをもとに以下の問いに答えなさい。
惑星の名称 |
直径の比 |
質量の比 |
公転周期 |
衛星の個数 |
大気の主成分 |
|
A |
水星 |
0.38 |
0.06 |
0.24年 |
0 |
なし |
B |
金星 |
0.95 |
0.82 |
0.62年 |
0 |
二酸化炭素 |
地球 |
1.00 |
1.00 |
1年 |
1 |
ちっ素 |
|
C |
火星 |
0.53 |
0.11 |
1.9年 |
2 |
二酸化炭素 |
D |
木星 |
11.2 |
318 |
12年 |
多数(10以上) |
水素 |
E |
土星 |
9.5 |
95 |
29年 |
多数 |
水素 |
F |
天王星 |
4.0 |
15 |
84年 |
多数 |
水素 |
G |
海王星 |
3.9 |
17 |
165年 |
多数 |
水素 |
問)地球は主に岩石でできた惑星ですが、それと同じようなつくりをしている惑星をA~Gからすべて選んで記号で答えなさい。(頌栄・抜粋)

単純な知識問題だと決め付けずに手元にあるデータの活用をまず考えましょう。

A・B・C

その星を作っている物質の性質を考えるために、問題文の表のうち「直径」と「質量」というデータに着目します。大きさあたりの質量を考えてみます。
質量 ÷ 直径を概算してみると
A 水星 ・・・ 0.15
B 金星 ・・・ 0.86
地球 ・・・ 1.00
C 火星 ・・・ 0.20
D 木星 ・・・ 28.39
E 土星 ・・・ 10.00
F 天王星 ・・ 3.75
G 海王星 ・・ 4.35
となります。(時間のない試験中は「だいたいいくつ」という概算をします。それで充分です。) この数字をながめてみると、A~C(地球を含む)、D~E、F~G というグループ分けができることに気づくと思います。
一見単純な暗記知識を試す問題のようですが、ここで頭と手を動かす生徒と、「こんなの知らないよ」と考える生徒ではその後大きな差を生みます。本問はそういった「今後に生きる思考姿勢」を生徒が持っているかを試しているといえる問題です。
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