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ひとりごと・雑談 アーカイブ

2008年10月19日

爺のひとりごと019

爺じゃ。

さて、皆は何で字を書いておるじゃろか。
爺はもっぱら、水性の赤ボールペンが多いんじゃが(添削の関係もあり)、
入試問題を解くときだけは「鉛筆」にこだわっておる。

ただ闇雲にとくだけでなく、試験時間や持ち物(筆記具)を意識し、
できる限り入試本番に臨む生徒の気持ちに近づけるためなんじゃ。

そこで気になることが。
子供たちの字を書く様子を見ておると、実にさまざまじゃ。
デカイ字、小さい字。
整った字、グチャグチャな字。
まっすぐな字、波うった字。
濃い(筆圧の強い)字、薄い字。
もろもろ…。
「読めればいいじゃん」という声が聞こえてきそうじゃが、
それを言うなら「他人が気持ちよく読めればいいじゃん」にかえてほしいものじゃ。
別にキレイじゃなくてもいいんじゃ。
丁寧に書いています、という「気持ち」を字にあらわすだけで、
字を見る者の意欲が変わるもんなんじゃな。
ぜひ、意識してほしいのぅ。

そうそう、鉛筆にもたくさん種類があるが、皆は何でえらんどるかな?
ちなみに、HはHard(硬い)、BはBlack(黒い)の略で、Hの数字が多いほど
芯は硬く色は薄くなり、逆にBの数字が多いほど濃く軟らかい芯になるらしい。
真ん中にあたるFはFirm(しっかりした)を意味しているそうな。
F、よくわからんな。
日本では、9Hから6B(9H~2H・H・F・HB・B・2B~6B)までの17種類に
分けられているんじゃが、爺がすきなのはたった一つ、よくわからんFじゃ。

おやすみじゃ。(爺)



2008年10月18日

解き直し

こんにちは、土曜担当の野村です。


投稿遅れました。

今週は休講週だったので、
補習や製作作業に集中できるかと思いきや、
ばたばたでなかなか(というより全然)進みませんでした。

今日は6年生は合判でしたね。
お疲れさまです。「結果よりも解き直し!」と単純に言ってられない時期になってきましたが、それでも解き直しの重要度が低下するなんてことはあり得ません。

覚えるくらいまで徹底的に解きなおして下さい。

気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、最近ロジム講師は、
口をそろえるかのように「解きなおし!」「解きなおし!」と言っています。あたかも解きなおし普及月間の様相を呈しています。

確かに小学生くらいの年齢だと、多くの生徒が一度やった問題を解くことを極端に嫌いますね。そして解きなおしを極端に軽視し、解き直しで
極端に力を抜きます。

向井先生のブログにもありましたが、「解いた」と「理解した」
は別物ですね。理解するためには絶対に解き直しは必要です。
だって、解き直さないと理解したかどうか確認できませんもの。

楽しくストレスを最小限に勉強するのは結構ですが、
解きなおしをしないことはそれと同義にはなりえません。
「勉強を楽しむ」「楽しく勉強」をはき違えている方も多いようですが、

講師「あの問題解き直した?」
生徒「やってません・・・。」
講師「なんで?」
生徒「・・・・・」

保護者「うちの子、解き直しが苦手で。ちゃんと塾のほうで解き直しを宿題にしてもらえませんか。」

上記のような生徒、保護者の方は、
考え直して見て下さい。
ひょっとしたら中学受験というかロジムのような環境で勉強するにはまだ早いかもしれません。(生徒よりもむしろ保護者が。)


2008年10月17日

秋ですね

こんにちは、広田です。
すっかり秋めいて朝晩涼しくなりましたね。
皆さん風邪には気をつけましょう。手洗い、うがいを忘れずに!

さて、本題に入りましょうか。
昨日の竹村先生のブログを見ていて思ったことがあります。

学生の頃、広田も本は読む方でジャンルは問わず雑食でした。
そして、難しい言葉というか格好つけた言い回し、そういうのを好んで日常会話で使っていました。
ただ、カッコいいから、というだけでです。
広田も男の子ですからカッコいいのが好きなんです(笑)
まぁ理由は単純ですが、本を読むことが日常化して活字には強くなりましたね。

個人的には本を読んでいれば普段使わない漢字が書けなくても読めるようになりました。
これだけでも国語のアドバンテージになりましたね。
そして多くの本に触れれば、書けるようにもなりました。
あと趣味で習字を嗜んでいたのも多少なりとも影響があったと思います。

また広田の周りも本を読み漁る連中だらけで、難しい言葉を使っても普通に会話が成立していましたね。
特殊な友人では百人一首を全部覚えていたり、文芸春秋を購読する子もいます。
もう生活の一部に本が組み込まれている連中ですね。
そういう友だちに語彙で負けたくないという思いもあって本を読んでいたのも理由の一つですね。
広田も男の子ですから負けず嫌いなんです(笑)

最近は一日の中に本を読むという時間を作り出せず、ぱっと読める新聞に移行してしまいました。
高校生のときは一日一冊は読んでいたのでちょっと寂しい感じもします。

いつの間にか、日常から欠落していました…
思えばいつからだろうと、それすら思い出せないのですが(笑)
読書の秋、ということで久々に一冊手にとってみようかなと思う今日この頃です。
そういえば、夏期講習までは毎日30分は楽器に触れていたのに、いつからか触ってないですねぇ…
音楽の秋も追加ですかね、欲張りでいきますか(笑)

では、また次回お会いしましょう。


2008年10月16日

語彙の感覚が合わない子

食欲の秋、と良く言いますが、最近ついつい理性の警告を
無視してお菓子に手を伸ばしてしまいます。竹村です。

突然ですが、子供のころから良く本を読んだ、という方とお話していると「子供のころ(あるいは、
中学生のころ、高校生のころ)は友達と使う語彙がずれてちょっと苦労した。」
と言われることが時々あります。

こういう語彙のレベルというか感覚が他の同年代の子と
合いづらくてちょっと苦労する、というタイプの子が結構います。
軽度ですが、竹村もそんなタイプの子供のひとりでした。

例えば友達と会話していて「なにそのシュールな冗談。」と口にして、
瞬間周りが「?」と静まり返ってしまう、等。最近、もしくは過去に何度か小説などで
読んだ言葉をそのまま使ってしまって、
本人はそんなつもりがなくても「お前の言うことはいつもちょっと難しい」
と返されて、「え、あ、わざとじゃないよ」とあわてて言い訳します。

本をよく読む子で国語はそんなに勉強しなくても最初から
得意なことが多いです(漢字は意外に苦手なこともあります)。
加えて言えば、比較的日本語の読解力が高くて知識の量が多いので、
大抵国語に限らず勉強は全般的に普通より得意。

大人や年長の人との会話が得意で、多分ちょっぴり飢えていて、嬉々として
まとわりつく子供も多いです。

性格にもよりますが、逆に、同年代の子供とはちょっと距離を感じてしまう
子もいるようです。

小さいころから本を沢山読むことのある意味弊害、といえば弊害かもしれません。

ロジムで見かけた例で最では、国語の解答欄に「可笑しかった」と書いた子がいました。
「もしかして司馬遼太郎とかよく読む?」と聞いたら「え、あ、はい。」
直すべきなのかどうか一瞬迷ってしまいました。結局普段の文章では
「おかしかった」と平仮名表記にするよう指示したのですが。。。うーむ、
間違ってはいないんですよね。

気がついたら、せっかくの読書の秋に水をさすような文章になってしまいました。
とはいえ、子供のころから本を読んでいて後悔した、という話はついぞ聞いたことがありません。
逆に、小さいころから本を読んでおけば…という話はとてもよく聞きます。
なんだか途中の本文とまったく結びついていませんが、せっかくだから
生徒の皆さんもこのシーズン、新しい一冊に手を伸ばしてみてはいかがでしょう。


2008年10月15日

常識

以前も少し触れたが、大人が考える「常識」について、子供は驚くほど知らない。大人にとって3年前はつい最近だが、子供にとっては遥か昔。小学生など、物心ついていないといっても過言ではない。
数年前はかなり有名だった田中耕一さんも、現在の小学生にとっては湯川秀樹と同じような歴史上の人物で身近な存在ではない。
まあ、これらを「常識」として知っておかなくてはならないのかという点では議論があると思うが、大人と子供の感覚は驚くほどずれていることは認識しておかなくてはいけない。
阪神大震災と関東大震災を混同する子供が出てくる時代になったのだ。


2008年10月14日

直しのときの目のつけどころ

 雨ですね。僕は雨の日は朝からなんだかけだるいです。しゃきっと秋晴れが続いてほしいと思う今日この頃でございます。

 さて、最近見ていて気になることパート2は、直しのやり方についてです。とりあえず教科別でつらつらと。昔の経験もふまえて書いてみます。

算数。
 わかるではだめ、解けるまで。基本ですね。ただこれが意外と皆さん出来ないそうで。ちなみに私は入試までで1冊仕上げた問題集は塾使用のテキスト合わせて、わずか4冊。うち2冊は受ける学校の過去問でした。あとはひたすらもらったプリントを解きまくり、直しまくっていましたね。

国語。
 かつて国語なぞ、習った記憶はほとんどありません。解答を見て答えが違うときは、ひたすら自分の解答だとなぜいけないのか、を考え続けました。やっと自分なりの解法(問題の客観化)が出来たのは、大学入試のころでした。今はそれを出来るだけわかりやすく噛み砕いて、小学生バージョンにして伝えているところです。
 直しのポイントは2点。どこに問題の中心的意図があるのか(気持ちなの?言い換えなの?主題なの?)という点に気をつけることと、それではなぜ、自分の解答では○にならないのかをその視点から考えること、につきます。
 平たく言えば
①選択肢を考えるとき、些細な点より、問題の中心となる点に目がいっているか
②抜書きでは、キーワードや段落の中心的部分(まとめ)を意識できているか
③記述では、理由+気持ち、言い換えるべき部分をきちんと言い換えているか
という点から自分の解答を見直して、なぜ間違えたかを自分なりに納得することが大切です。
 
社会
 これに関しては、どれだけはやく間違えた箇所の周辺知識の確認が出来るかに尽きます。
社会の直しをする際、参照できる資料が手元にあること。まずここから始めてください。演習で間違えたら、それと関連することをまとめて思い浮かべるというのが、僕のやり方でした。
 4年生はここまでやらず、県庁所在地と県の位置が入っていれば、後は興味の赴くままにやれれば十分でしょう。
 5年生。手元には新演習と予習シリーズ。土偶がわからなかった瞬間に、縄文時代の主な道具を全部思いうかべてみる。出来れば弥生時代にも手を伸ばす。瞬時にテキスト確認。抜けているものがあったら、うおー!わすれてた、とさけんだ瞬間記憶に残っているでしょう。
 6年生。予習シリーズ5上~6上に4科のまとめ。衆議院の優越について間違えた瞬間に、国会の仕事8種と優越しない3種。思い浮かべて以下5年と同文。
という感じでしょうか。とにかくことあるごとに覚えておくべき基本事項をチェックすること、これが実は最も効率よく、最も記憶に残るやり方です。(記憶は一回の精度より回数、そのサイクルを増やす直しかたを考えましょう。)

理科
 覚える事項は社会と同じやり方をしていましたね。塾でその日にやった知識系の問題は、その日のうちに全部チェック(6年生時)。まず授業中が大切。理科の暗記はきりがないので、授業中やった中で「あれっ」とおもったところを覚えておく。たとえば動物の冬越しの問題で、ちょっと自信ないぞって思ったら、帰ってその分野だけチェックする。これだけでかなり記憶の定着が違うと思いますよ。肝心なのは授業中何が「あれっ?」だったのかをチェックできる集中力でしょうか。
 計算系。これは算数と同じかな、という気がします。ぼくがやったのは1冊だけでした。苦手な分野はとにかく同じ問題でいいから解きまくる。注意していたのは、思考の順番ですかね。てこなら、「支点」の設定の仕方から入るとか、電流だったら抵抗から考えるとか、天体だったら図をかくところから入るとか、水溶液なら、中和点を見つけて、塩酸・水ナト・気体の発生の比率をならべておく、とか。とにかく自分のスタイルを確立することに終始していた感じです。だから同じ問題でも、その形でしっかり出来ているかの確認には十分でした。
 どうせ塾で新しい問題が配布されるので、そのとききちんとできるか確認。出来なかったら後日同単元を一覧する。という方法でした。

 取りまとめると、暗記系は塾での抜けのチェック、その後即日軽く見直す、計算系や思考系の問題はその問題のポイントを考えながら、単元を一覧する、それで時間いっぱいという感じでした。
とくに出来なかったポイントはどこなのか、という発想が皆さんがあまりやれていないところかな、と感じています。また、即日の知識のチェックの効果は絶大なはず、です。毎日とはいいませんので、授業中の「あれっ?」という自分の声に耳をかたむけてほしいと思います。              む


2008年10月13日

牛の休日

本日は体育の日。ある世代より上の方々は、10月13日が体育の日といわれてもピンとこないと思います。私もです。
5年生、6年生の授業&補習で朝から生徒はがんばっています。
6年生はそろそろ顔つき(顔色?)が変わり始め、5年生は自覚を促し始める時期。
早起き(といっても9時30分)した苅野は、朝のデザートとして銀座までマンゴープリンを買いに。最近、大手町から銀座にかけてやけに牛がうろうろしていますが、休日の朝は彼らもなんだかのんびりしているように見えました。


爺のひとりごと018

爺じゃ。

ついに爺も、1年ぶりに誕生日を迎えることになったぞい。
近々…。

そうそう、かれこれもう863年…。
ま、うそじゃが。

眠い。
すまん、お休みじゃ。(爺)


2008年10月11日

苅野さんに借りて読んだ本

こんばんは、野村です。

めっきり涼しくなりましたね。
うっかり鼻水が止まらなくなってしまいました。
あぶないあぶない。健康管理は大人も子供も一苦労ですね。


WEBでニュースのヘッドラインをみていると、
大恐慌やら破綻やら解散やら路上で拉致やら
自殺やら優勝やらやらやらやら、、、
完全にワイドショー化していたり、ここは日本だよね、
と疑いたくなったりしますが、

日本人のノーベル賞受賞はやっぱり注目したくなりますよね。


先日ばたばた準備しているときにつけっぱなしにしていた
朝のニュース番組の中で、
小林さんか益川さんか忘れてしまいましたが日本の理科教育に
ついてお話していました。

「教科書が薄すぎる。もっと発見につながるエピソードや、
ストーリーがあったほうがいい。」

なんてことを話していたわけですが、
これはきわめて同感。
野村ごときが同感するのもなんですが、そうですよね。


ロジムの授業でもさっそくストーリーを大事にした授業ができれば
なんて早速影響されそうです。

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科学者伝記というよりもエッセイに近いのですが、
これお勧めです。
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ここにもあげておきましたので、もし読まれたら
是非感想を。

この本を読んで科学を好きになった人って
おそらくものすごい人数いるんではないかなと。

科学どころか行動指針や物事の考え方に大きな影響を受けた人も多いと思います。

ノーベル賞をとった天才が幼少より何を考え、何に悩んだか、
基本面白おかしくユーモアたっぷりに書かれています。
科学に対して、そして、人間にたいして真摯である筆者の
思想の輪郭は、ちょっと触れるだけでも刺激的です。

理科キライだから科学に興味をもつために、
という一冊にはならない(してほしくない)
ですが、超おすすめです。

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読む時間を作れずに山済みになった本が
50冊くらい目の前に・・・・。
いつ読めるのでしょうか。。。。



2008年10月09日

もの食う人びと

先日、作文教室で紹介できる良い書き出しの例がないかしら、
とまた本棚をごそごそやっているときに見つけました。
竹村が最も気に入っている本のひとつなのですが、
辺見庸さんの「もの食う人びと」。
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辺見庸さんが世界中を旅する中で、出会った人々の「もの食う」姿
を簡潔かつ圧倒的に力強い描写で書ききった本です。

そんな質量感ずっしりの本でありながら、もともと雑誌連載であったため
か、今回もう一度読んでみると作文のお手本ともいえそうな
すばらしい書き出しの数々。授業中にも紹介したのですが、
せっかくなのでいくつかここにも並べてみます。

「いまでも、人魚を食っている人びとがいる」


「三日月が鎌のように青光りしながら追いかけてきた。」


「さっきから、着飾った婦人と何度もすれちがっているみたいだ。
気持ちが妙に浮きたつ。でも、誰もいない。」

良い書き出しが多すぎて、いちいち並べていくときりがないので、
とりあえずぱらぱらページをめくって目に付いたものをみっつほど。
一文読んだだけで、ぐっと意識と興味を持っていかれます。


と、なんだか書き出しの話のようになってしまいましたが、もちろん本当に
すばらしいのは、この後に続く本文です。そこで描かれる
一ページ読み進むたびにノックアウトされそうな強烈な世界。
押しつぶされそうな密度。純粋で力強い感情、それに感覚。

地球ってどんな世界なんだろう、ということに興味を抱き始めた
ばかりの小中学生から、
最近無感覚って感覚が身近に感じられるなあ、という大人まで幅広い人びとに
おすすめしたい作品です。