2008年06月03日

之を知るものは之を好むものに如かず,之を好むものは之を楽しむ者に如かず

こんばんは。もう爺の正体はご想像おつきでしょうか?前回の爺のつぶやきは「なるほど」と思う内容でした。さすが、年の功ですね。

さて、タイトルの台詞は私の好きなことばの一つです。いわずと知れた論語のひとつですが、要するに楽しんだもの勝ちということだと、私は解釈しています。

と思って考えてみると、様々な大変な課題の中にも「ふーん」と目を引くものがあったりするわけです。

たとえば、予習シリーズの国語の知識。あんなうんざりするものの中にだって、面白いことはかくれていますね。6年生の故事成語の解説は、その際たるものです。色々な語源の話がのっています。

個人的には「蛍雪の功」の話や、「背水の陣」の話が好きなのですが、「蛍の光、窓の雪」って歌の歌詞、蛍雪の功の話なんだ、とか「背水の陣」は昔の中国の武将「韓信」の考えた作戦で、その韓信さんに興味をもった小学生時代の私は、韓信さんに興味をもって色々と調べちゃったら、実は「敵を知り、己を知らば、百戦苦戦危うからず」なんていう、名言を言った人だったんだ、と以前聞いたことのあることばが身近に感じられたりとか。

お子様が嫌いな場合の多い漢字だって本来とてもよく出来た面白いものなんですよ。

そうですね。「講」と「構」よく間違えますね。「コウ図」「コウ評」「コウ義」「コウ築」「コウ堂」「コウ造」どちらの「コウ」を使うかな?と考えさせたりすると漢字のすばらしさがわかったりするかもしれません。じつはこれ、漢字自体を習ったことなくても「言」と「木」の違いですぐにわかったりしますよね。(もちろん辞書なんかひかないでくださいね)

逆の例をもうひとつ。「面従腹背」の意味といって、ただ闇雲に覚えさせるのはどうでしょう?面・従・腹・背のそれぞれの意味から何となく意味がわかったら、しめたもの。そういう漢字の学習ができれば、漢字もきっと面白くなるでしょう。

というわけで、どんなにつまらなそうなものだって、考えたり、じっくり向き合ってみたりすると、新しい発見や知識のつながりが発見できて意外とポジティブに勉強できるのではないかと思います。

最後に私めが「星」に興味を持ったきっかけを。ベガ=織姫、アルタイル=彦星、その真ん中には天の川に乗っかる形で本当に大きな白鳥座、をこの目で見たときでした。この夏山に行く人はぜひ探してほしいですね。                                 む



2008年06月02日

語学の上達には多読

最近では、小学生から英語を習う子供がとても多いですね。苅野も小学生の時、週に1回英語を習っていました。当時としては先進的?だったでしょうか。
しかし!これは確実に言い切ります。週に1度2時間習った程度の英語は、「全く」役に立ちません。そして「全く」残りません。子供の時間感覚では週に1度というのは、すっぱり忘れるのに十分な期間ですし、そもそも週に1度などというのは語学を習得するのには全くナンセンスなペースです。
毎日1時間以上、自分の目、耳、口を動かして初めてまともな語学力が身に付きます。
これぐらいやるには断固たる決意が必要ですね。
というわけで1つお勧めは、毎日でも何度でも読みたいもの、見たいものを題材にすることです。推薦図書になるような名作などは、あまり気持ちがのりませんね(苅野の場合)。日本語でそうなのですから、外国語ならなおさらです。マンガでも、大して中身のない流行小説でも、読まないよりは読んだほうが断然良いのです。
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苅野がすでに10回は読んだ本。世の中の語学教師のお薦め本とはほど遠いラインナップです。真ん中は「スラムダンク」。日本のマンガの外国語版もお勧めです。
ちなみに外国の本は、朗読CDが出版されていることも多いので、お気に入りの本と一緒にそろえてシャドーイングにも良いですね。苅野のipodには、ハリーポッターの朗読CDが入っています。



2008年06月01日

爺のひとりごと001

皆、一週間ぶりじゃな。
今日は運動会の子供たちが多かったようじゃが、
晴天に恵まれ、さぞかし運動会日和だったといえよう。

さて、爺からも皆に学習法の伝授をしようと思ってのぅ。
そもそも、授業が終われば最後に「宿題」が出されるじゃろ?
爺も、小さい頃はあれが嫌でのぅ。
やっと目の前の勉強から解放されたと思ったら、むしろ一週間の束縛じゃ。
子供心には、非常に大きなダメージじゃった。
しかしな、爺も皆と同じように、より良い成績をとりたいと思った一瞬(とき)があってな。
そのとき、宿題でこそ本当に「できる」ようになることを学んだもんじゃ。
懐かしいのぅ。
そこで、皆「宿題ノート」は持っているじゃろか?
ま、すべての科目で言えることではないのかもしれんが、
このノートの作り方で、効果は格段に変わってくると爺は思うのじゃ。
特に、知識について記号問題がひしめく理科・社会。
今ではなかなか侮れない科目とさえなってきておる。
では、問題じゃ。

「夏の大三角をつくる星と、その星をふくむ星座の組み合わせとして正しいものはどれですか。次のア~エから選び、記号で答えなさい。」
ア.アンタレス─さそり座
イ.ベガ─こと座
ウ.アルタイル─はくちょう座
エ.スピカ─おとめ座

答えは、もちろんイなんじゃが…。
ここでいくつか気になることがあってのぅ。

【例1】答え方
ノートに、記号を書いて終わってしまってはないかな?
答えは、記号が大事なのではなく、知識じゃ。
爺であれば、イと答えた横に、夏の大三角はベガ・デネブ・アルタイルと書き記すものじゃな。

【例2】誤答の解き直し
仮に、アを選んで間違えてしまった場合、
皆はどのように解き直しをしておるじゃろうか。
×をつけた横に、正しい記号を書いて終わり…?
ん~、これは感心できんのぅ。
例1と同じように、答えが「イ」であるということが大事なのじゃなくて、
夏の大三角についての知識が大事なのじゃ。
正答したのならまだしも、間違えて改めて知識を確認しないのは納得できん。
爺であれば、この問題を機に、夏の大三角を覚えなおし、
宿題ノートに必ずメモるようにするのぅ。

【例3】ほぼ「勘」での正解(とりあえず選んでおいて、たまたま正解)
これは実に、たちが悪いんじゃ。
なんせ、○じゃからのぅ。
ただでさえ、勉強(宿題)が好きではない子供にとっては、
まさに直す必要なんてあるはずがない、という位置づけじゃろう。
しかし、そこが落とし穴なんじゃ。
答を導き出すには、当然根拠がいる。
それなくして選んだ解答は、まさに勘。
この勘が常に発揮できるのであれば文句はないんじゃが、
おそらくそれは皆、勘とは呼ばんじゃろうな。
ということで、その場でできた気になったものの、
試験等で同じ問題に出くわしても正解を導き出せないんじゃよ。
これこそまさに、宿題に無駄な時間を費やしたと言えるじゃろ。
爺ならば、問題を解いていく際に、自信のない設問に印をつけていくようにしておった。
そして、答え合わせの際に、その印のついた設問に関しては、正誤に関係なく解き直しをしたのぅ。

つまり、例1にしても2にしても3にしても、
「次に同じ問題が問われたときにきちんと正解できるようにしたか」が大切じゃ。
人間、一度は過ちをおかすもの。
そのときに正し、次は同じ過ちをおかさないようにすることが一番の成長だと思うのは爺だけじゃろうか。

おっと、長くなってしまったのぅ。
偉そうに語ってはみたものの、学習法はひとそれぞれ、という意見もあるじゃろぅ。
もし、学習法に行き詰まった場合は、ロジムの先生たちに相談するとよい。

すまん、爺はねむねむじゃ…。
おやすみじゃ。(爺)



2008年05月31日

家庭学習の際の注意!「問*まで一旦丸付け症候群」

こんにちは。雨の土曜日ですがいかがお過ごしでしょうか。

スタッフ広田さんが生徒さんから誕生日カードをもらう様子をみて、
「ひさびさに人間があんなにうれしそうにしている様子をみたなあ」と
心をほっこりさせている野村です。

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今日は最近のロジム生を見て気付いたことを一点。


1問1問確認しないと前にすすめない癖を早急にとっぱらってください!

問題演習の際に、
「先生、お願いだから問2だけみて」
「先生、問3ってさあ・・・」

毎回我々に無視されたり、「いいから一旦最後までやって」と
何度いわれても1問1問確認したがる生徒が多いです。

この原因は、
・間違った答えを解答に書き込むことを極端に恐れている(小受経験者の低学年生に多い)
・単答式問題に慣れてしまっている
・問1を間違えた故に、その続きの問題を間違えることに徒労感を感じる(買ってでもすべき貴重な経験です!)

という勉強の本質から遠ざかろうとしているのではないかという症状の現れです。

これは大問題です。

実際の試験や、社会にでてからの作業は、1問1問、そして一歩一歩正解しながら前に進むことは極々希です。自分の解が確実でなくとも、やはりそれを使って前に進みます。
そして間違っていたらまたスタートに戻ることの繰り返しです。そうやって、知識や思考方法を習得していくのです。

「問1だけ見てください。一生のお願い!」などと言う生徒が多く、そしてそれが大きな問題だと感じています。断固として無視し続けるか、軽くあしらいますのでよろしくご理解下さい。

もちろん我々講師は練りに練ったタイミングでヒントを出します。しかし、シークエンス(連続性)のある問題の途中で丸付けをすることには弊害しかありません。

丸付けは一旦解ききってから。

家庭学習の際も、生徒が「(例えば問6まである問題で)とりあえず問3まで丸付け」等やっていたら要注意です。(受験直前期の6年生ともなれば話は別ですが・・・)     



2008年05月30日

三国志の金曜日

こんにちわ、広田です。
比較的に金曜勤務が自分なので、更新が自分に回ってくることが多いみたいです;
毎回ネタに悩むのもしんどいので、しばらく連載形式でいこうかと思います。

どれだけの方が見ていてくれているのかイマイチはっきりしてないので自己満足な感じになってしまうかもしれませんが、頑張ってやっていこうと思いますので、どうぞお付き合いください。

まず何を連載していくのかということなんですが、如何せん自分は授業を受け持っていないので勉強関係で下手なことも言えないので趣味の範囲で「三国志」について書きたいと思います。

なぜ三国志なのかというと、まず自分が好きということ。
また、みなさんに興味を持って頂けたらいいなぁということです。


自分の三国志は、中学生の時に友人から借りた1冊の小説から始まりました。
その本は、主人公が劉備でした。
歴史というよりも、普通の物語として読んだ記憶があります。


大体、皆さんのイメージでも三国志といったら劉備が主人公という人がほとんどだと思います。
初めは自分もその一人でした。
なぜなら「三国志演義」というのが一般大衆に植え付けられた三国志のイメージだからです。

そもそも「三国志演義」とは明の時代に書かれた中国の通俗歴史小説なのです。
蜀の劉備を主人公とし、魏の曹操を敵に据え勧善懲悪をはっきりし面白おかしく書いたものなのです。

あと有名な所で横山光輝三国志ですね。
これは演義を元にしてますし漫画や小説、アニメやゲーム、NHKでは人形劇で放送されるなど、多くの媒体を通し世の中に三国志を浸透させた作品でもあると思います。
それで一般的には「三国志」といえば、「劉備」というのが多くの人が受ける印象だと思います。


という前置きで、少しは三国志について知ったかぶってる感が出せたでしょうか?(笑)
自分は色々と調べているうちに演義より、正史(中国の西晋代の人「陳寿」(233年 - 297年)により西暦280年~290年頃に編纂された紀伝体の歴史書。後漢の混乱期から、西晋による三国統一までの三国時代についてほぼ同時代の人物によって書かれたもの)の方が好きになりました。演義と正史の違いなどに触れつつやっていこうかなと。

個人的には三国時代の武将が好きで、戦や事件の年号などより名前をほとんど覚えていたりするので、好きな武将について話ながら、その武将が関わった戦などを交えていこうかなーと思います。


とりあえず、次回からは好きな武将を紹介していこうかなぁと思います。



2008年05月29日

曜日振替のご連絡

後ほど正式に該当となる保護者様にはメールで連絡いたしますが、

6月22日(日)の門前仲町の授業が、
もともと休講日の予定でした6月15日(日)に振替となります。

すでに該当となる皆様にはお電話にて連絡させていただいております。

該当となる方で金曜夜までにメールがない方は、大変お手数ですがご一報いただきたく存じます。



2008年05月28日

CGを使って図形の勉強

最近は、コンピュータを使っての数学や算数の学習がとてもしやすくなっています。大学の研究室などでは、以前から使われていましたが初等教育でこのような先進的な技術を使っての授業が可能になった(というか先生達が使えるようになった)のは最近です。立体の勉強は直感的な理解がとても大切ですので、このようなコンピュータを使った教材で切断などについて考えるのはとても有益ですね。ロジムでは、図形演習IIなどの授業で活用されています。苅
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正二十面体は正十二面体よりも頂点が少ない! コンピュータの登場以来入試頻出のコッホ曲線



2008年05月27日

すずめ百まで踊り忘れず

こんにちは。ちまたでは爺がだれなのかがささやかれているようですが、皆様お元気に
おすごしでしょうか。
今日は今年の夏期の目玉!?講座である、文法と知識の講座についてのお話です。
今でも数件お問い合わせをいただいていますが、今後増えそうなので、あらかじめ。

文法なんていうと、いかにも堅苦しくてつまらないもののように感じますが、全くその通りで
はっきりいって実生活の活用性はゼロですよね。
この勉強は受験と中学に行ってからの学習の先取りの意味しか持たないと思います。
それでも、受験で出されるなら、ある程度やらなきゃならないというのは、私が受験生だった
ころと変わっていませんね。

というわけで、少し受験時代を振り返ってみました。
ふと文法関連のことばを思い出してみると、「受身・尊敬・自発・可能!」とか
「も・こそ・さえ・の・だけ!」とか「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」などなど、
ごろ合わせにもならない呪文が口をつきます。

これらはすべて受験時代に自分で口ずさんだものでした。その後10数年使うこともなく
埋もれていたものを、今になって活用しているのですが、おどろくべきはこんなわけの
わからないものを、いつまでも忘れていない子供のころの記憶力です。

これは私の友人たちも口をそろえていっていることですが、中学受験時代に覚えた基礎知識は
ほんとによく記憶に残っているものです。実はそれが中学受験をする一番の価値かもしれませんね。
今のうちに必要な知識はぜんぶそろえちゃえ!という具合です。将来教養系の話で苦労することはなくなります。

もっともそれが最近の脳みそのキャパシティーを圧迫しているのかもしれませんが…
「すずめ百まで踊り忘れず」とはよく言ったものです。

というわけで、普段の1週間あくカリキュラムで、1週間前の記憶を呼び戻す時間をかけるより
ここらで、一気に面倒な文法を片付けちゃいましょう!というのが文法講座です。

1回濃密に時間をかければ、かなり楽に以後の勉強が進みます。5年の2学期に歴史もあって
算数や理科も難しくなる中、文法などに無駄な労力をかけないためにも、初習の5年生はもちろん
文法は苦手だなという6年生の皆さんも、ぜひここでやっつけちゃってください。

将来口ずさむ呪文もご用意してお待ちしております。 
(知識に関してはまたのちの機会に)                 む



2008年05月26日

算数とチェス

思いつきで、新しく銀座に出来た東急ハンズにポータブルのチェス盤を買いに行きました。囲碁、将棋コーナーとまとめられていたのですが、「頭に良い」「算数脳のトレーニングに」といった宣伝文句が目につきました。因果関係はあるのでしょうか。相関関係と因果関係を混同するか、しないか。これは、何かにつけて能力を高められる人と高められない人の違いなのではないかなと最近思います。
映画ビューティフルマインドで、プリンストン大学の中庭には囲碁盤がおいてありました。数学の得意な人がこのようなゲームを好み、強いという傾向はありそうですね。
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初心者苅野と一緒にはじめてみませんか?算数の点が上がるかどうかはわかりませんが、結構楽しいです。



爺のひとりごと000

初めまして、じゃな。
これから日曜日にブログを記すことになった爺じゃ。
よろしく。

さて、「毎日ブログ更新」が決まってから、
何を書こうかとドキドキワクワクしていた爺じゃが、
いざ日曜日になってみたら、何を書いたらいいのか全く思いつかん。
できれば、この一週間で思ったこと、気付いたこと
(とはいっても、多くがひとりごとの類じゃがな)を
書き記していこうと思ってはいたのじゃが…。

あ、そうじゃそうじゃ。
皆、体調の方はいかがかな?
実はこの爺、歳のせいか、風邪をひいてしまってのぅ。
鼻づまりと喉の痛みに悩まされとるんじゃよ。
最近、気温の変化が著しく、爺には厳しい毎日じゃ。
ホントに、体調がすぐれないと全てのやる気が失われてしまってのぅ。
子供たちにも、夏期前の大事な時期に風邪をうつしてしまってはいかんからな。
爺はそろそろ寝るとしよう。
次回はきっちり思いを記すので、
今日はこのへんで。(爺)

おやすみじゃ。