方程式

を使えば、いろいろな計算が楽になるのに。中学校で方程式を学んだとき、あまりに簡単に解けるので驚いた。

よく耳にしますが、方程式で楽に解ける問題など、〜算でも簡単です。中学生が方程式を学ぶときに扱う練習問題など簡単なのは当たり前です。
4、5年生のテキストの練習問題程度を機械的に解くために方程式を教え込んでも、入試対策としても算数・数学の能力の向上としてもあまり役には立ちません。ちなみに出題者側も〜算なら大変で、方程式なら簡単に解ける問題など用意しません。(そもそもあまりありませんが。)

入試レベルの算数の難しさは、文章として与えられた条件を数式化する点にあります。数式化したあとの処理方法は方程式を覚えるのも、〜算もあまり変わりません。遥か昔から、指導要領を逸脱している中学入試とそのテキストで方程式が扱われていないのには理由があるのです。

ちなみに教える現場としての難点は、移項以上に、括弧の外し方の習得と正負の数の計算の習得にかなりの時間をとられるからです。有名な中学校に進学した生徒が1学期を費やすのですから、普通の小学生(しかも〜算の理解に時間がかかってしまう生徒)が使いこなすには膨大な時間が必要になってしまうのです。



2009年06月02日

読解からさらに一歩先へ

こんにちは。竹村です。
国語の授業をしていてときどき驚かされるのですが、
授業中に扱う文章に対してきちんと自分の意見を持つことのできる生徒
がいることがあります。たとえば、ひとつの文章を読んだ時に「この文章の書き方は
どうもフェアじゃない気がする」とか「こういった解決策もあると思う」と
いった感想をもらす生徒です。こういう言葉を聞くと、ついうれしくなってしまいます。

国語の授業で教える内容は、どうしても読解、つまり読み取る技術が
メインになります。たとえば意見文であれば、
作者はいったいどのような意見を主張しているのか。
どういった事例をその根拠としてあげているのか。論理のつながりはどうなっているのか。
といったことなどです。

しかし、読み取った結果その意見に対してどのように考えるか、
といったことについては授業では余り扱いません。

前に一度似たような話題で書いたのですが、試験という形で評価する以上公平性が重視されます。
作者の意図をどれだけ正確に読み取れているか、
ということに関しては一定の正確さで優劣をつけることが可能ですが、
それに対してどのような意見を持っているか、ということに関して
優劣をつけることは非常に困難、というか不可能です。

しかし、たとえ優劣をつけることができないからといって読解から先の考察が
重要でないわけではありません。周りから得られる情報や知識のストックは
あくまでも自分の考えをまとめるためのベースであって、本来はそこから
先の考察が重要なはずです。

基本的に読解力があがり自分の中に使える知識のストックが増えれば増えるほど、
鋭く深い考察はできるようになっていくものなのですが、
それでも「この文章を読んでどう思った?」と聞いてクラスの全員が全員「良いと思う。
その通りだと思う。」と答えるような状況に出くわすと少し不安になってしまいます。

「読み取りは読み取り、自分の意見は自分の意見」と思えるレベルまで達してくれるとうれしいです。



2009年06月01日

4年生諸君!!!!

先週の授業冒頭で実施された計算確認テスト3の出来が非常に悪いです。
満点で当たり前。そうでないと今後の学習の大きな支障となります。
今週は休講週です。徹底的に練習しておいてください。
来週の授業冒頭で再度確認テストを実施します。内容は色々な四角形の面積と小数同士のかけ算&割り算。断固満点で。

苅野



2009年05月31日

爺のひとりごと046

爺じゃ。
今日は、たった一言。

「親の心子知らず」

まったくじゃ。
おやすみじゃ。(爺)



2009年05月30日

学力差の正体

打ちっぱなし猛特訓で背中の筋が悲鳴をあげている野村です。
こんばんは。


小学校低学年の生徒を見ていると、否応なしにやはり個々人で学力差が生じています。
低学年でもこれだけ離れてしまうのかなと、正直驚きもあります。

おそらくこれからもこのペースでしっかりとした学力を身につけるのだろうなという生徒の特徴は、思いっきり極端に言えば二つだけかと。

①物事を丹念に説明できる
②知らないことに対して、知っていることを寄せ集めて意見が言える。

ここに集約するのだなという感覚があります。

で、

この①②ってものすごく周囲の大人とのコミニュケーションの影響が大きいです。

①に関しては、
生徒の的を射ない質問や意見に対して、きちんと「よくわからないからもう一度言って」
「それじゃ伝わらないからもう一回」といえていますか。
すぐに生徒のつたない説明の意を汲んで勝手に理解していませんか。
それは優しさではなく放棄なのかなと思います。

(まあこの辺は、実際難しいでしょうね・・。行き過ぎると子供の自由な発言のブレーキになりますし、お子様とすぐにバトルになっちゃうことだってあるでしょうし。子育てをしたことのない野村では説得力がないのかなとも思いますが、少なくとも自分が小さいときは「きちんとした説明」を要求してくれる大人が周囲にたくさんいたという思い出はあります。)

②に関しても。
生徒の「?」に対してすぐに答え、または子供が仮説を作る隙を与えないようなヒントを与えていませんか。ヒントの出すこと、助け舟をだすことは、解法を伝えるよりも数倍難しい作業です。



2009年05月29日

腹のお肉(天敵)の存在を忘れる程に

お菓子作りにハマってます。
こんにちは、広田です。

最近は休日の度に何かしらお菓子を作っています。
昨日はアップルパイを作りました。

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しっかりリンゴを煮込むところから作りました。
レシピに「少量」と記載されているシナモンパウダーが家になく、今まで25年生きてきて初めて買いました(笑)
普通、シナモンパウダーとかキッチンに置いてあるもんなんでしょうか?一般家庭では置いてないと信じています。

焼具合は写真の通り、良い具合なのですが、生地の膨らみがイマイチかな~と。
普通はもっと厚みがあるような気がするのですが、半焼けでもないし、食感も普通にサクサクしてました。
母親と犬にも好評だったので、ちょっと気分が良いです(笑)
パティシエに転職しようかなぁと思ってみたり…その際はダーマ神殿(ドラゴンクエストネタです、分からない方すみません)に行けば出来るんでしょうか?少なくともレベルが足りなくて転職できないと思いますが…

単純に趣味を復活させようと、軽い気持ちで始めたものの、今ではすっかりのめりこんでしまいました。本を読んで「次はコレ作ってみよう」とか、インターネットで色々なお菓子のレシピを漁って今まで食べたことのない洋菓子に出会ったり、とても新鮮な休日を過ごしています。

さて、次は何を作ろうか。
日々の楽しみがみつかり生活が充実している広田でした。
それでは、また。



2009年05月28日

ゼミの生かし方

 こんばんは。すごい雨ですね。私、雨の前後はちょっと体調も優れない(と感じる)くらい、雨が好きではありません。ついでに傘も嫌いです。

 さて、情報に対する感度のよい方は早速ロジムゼミにお気づきになったようです。個別の価値は確かにある面では非常に効果がありますが、ひとつご用心。

 「宿題がまわらないわ。個別で教えてもらおうかしら。」

という理由の場合です。

 もちろんこういった場合でも、それによってお子様が効率的に学習できるようになることもありますが、そもそもの根本的な問題として、少なくとも我々は、授業でまったく触れてもおらず、テキストを開いてもまったくわからない、という類の家庭学習を要求してはいません。
 あくまで、授業の復習であり、延長という形で、授業内の考え方をしっかり自分で実践して身につけてほしいという願いから、宿題を課すのです。

 以前から書き続けていますが、大切なのはお子様が自らの力で問題に立ち向かい、自分の出来ないことが出来るようになることであって、ただ単に出されたものをこなすことではありません。ここは十分に注意が必要です。

 それを踏まえたうえで、どうしても苦手な単元があって復習も並行してやりたいとか、余裕があるので、もう少しうえのレベルの学習をしたいとか、とにかく書くのが苦手だからそれに絞った勉強がしたい、あるいはペースメーカーとして効率的なタイミングでヒントがほしいなどの目的のはっきりした利用こそ、個別がもっとも効果を発揮する場面です。

 というわけで、個別ご検討中の方は、ご遠慮なくご相談ください。我々もお子様の個々の教科の学習に当てている時間、課題の進捗等、最大限の注意をはらいながら確認していますが、ともすればオーバーワークや優先順位の錯誤が生じている可能性もあります。

 そういった面まで再度しっかり考えたうえで、今もっともお子様のためになる学習プランを組むお力添えができればと思っております。 
                                                         む



2009年05月27日

教えて!!Mr.アインシュタイン

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フランスの人気脚本家ジャン=クロード・カリエールが書き下ろした、科学入門物語。
コンセプトは「数学ガール」に近いかな。内容はしっかり、しかも物語としても飽きない展開です。

以下アマゾンの紹介文です。
本書は、当代きっての脚本家が書き下ろした、アインシュタインとひとりの女性を主な登場人物としたドラマ仕立ての作品である。舞台は中欧のとある都市にある古い建物の中の書斎。科学に不案内と思われる女性がアインシュタインを訪ね、時間とは、光とは、相対性理論とは何か、そして現代宇宙論のことも教えてほしいと質問していく。、アインシュタインもたじたじ。この書斎は魔法のドア付きで、ドアを開ければ、ある時は満天の星、またある時はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン…。映画的ともファンタジー的とも思える、もっともやさしい相対性理論入門、科学入門の本である。



2009年05月26日

ロジムゼミ

ロジムゼミ

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これまで、家庭教師、個別指導のご要望を多く頂いておりました。
この度、個々の生徒・保護者の方のご要望に応じてテーマ・カリキュラムを設計するロジムゼミクラスを開講いたします。

弱点となっている分野をもう一度教えてほしい。自分で進めている参考書について授業してほしい。
宿題・添削を上手に手伝ってもらいたい。
などこれまでご家庭にてご対応頂く他なかった内容について、 ロジムのゼミ担当講師が指導いたします。

1人の講師に生徒は最大2名まで。学習計画まで含めた綿密な指導を実現させます。

*ロジム本科・単科クラスを受講されている方に関しては、指導内容・状況を本科担当講師と共有し、
 効率的なカリキュラムを設計いたします。



媚びる(?)テクニック

こんにちは。竹村です。

ロジカルシンキングでは特に顕著ですが、授業中は抽象的なことを扱うことが
多々あります。しかし基本的に人間は具体的なことのほうが理解しやすいもので、
説明するときはなるべくなるべく具体的な話におとしてやります。
また、耳慣れた親しみの持てるものの方がやさしく感じるため、
なるべく想像しやすいものを例に使います。

例えば、


「y=3xならxとyは比例するでしょ?」

より

「一本の木に三個ずつリンゴがなってるとして、木の数が2本になったら
リンゴは6つ、木の数が3本になったらリンゴは9つ、っていうふうに片方が増えたら
もう片方も増えていくでしょ?」

の方が小学生には理解しやすいはずです(ひと通り数学を修めた高校生以上の人間にとっては逆ですが)。


そこで、そんな説明の都合上、子供達に理解しやすいだろうと思って、テレビ番組などのキャラクターを使用することがよくあります。しかし、これが思ったほど上手く行きません。

ひとつは、はやりすたりが非常に速いため。
つい最近「ゲキレンジャー」という名前を覚えたと思ったら、いつの間にか「ゴーオンジャー」にかわっていて、
2009年度は「シンケンジャー」らしくて、あれ「ボウケンジャー」はもう古いの?
(というか、「レンジャー」っていう言葉はいったいどこへ?)
今はゲゲゲの鬼太郎がはやってるの?ムシキングはもう流行っていないの?
「二人はプリキュア」って二人じゃないの?
そうだよね、みんなもう2年生だもんね、アンパンマンなんてもう見てないよね、子ども扱いしてごめんね・・・。

もうひとつは、特にロジム生のご家庭では教育に関する意識が高いことが多く、
いくつかのテレビ番組を視聴させないようにされていることも多いため、
必ずしもクラス全員の共通知識であるとは限らないためです。

そういったことから、最近はテレビ番組のキャラクターを例に出すことは少しずつ減ってきました。
代わりとして、意外と使いやすいことに気がついたのが「おとぎ話」。

まずはやりすたりがないし、クラスの全員がほぼ確実に知っています。
また、私自身も勿論ストーリーを知っているため、より深くお話に密着した形でたとえ話をすることができます。

「『しかし』は結果が予想の反対になるときのをつなぎ言葉でしょ?例えば『シンデレラも舞踏会に行きたいと思いました。
しかし、着ていけるようなドレスを持っておらず行くことができませんでした。』といったふうに。」

といった感じでなかなか使い勝手が良いです。

余り子供に媚びてもしょうがないのですが、さりとて全く歩み寄らずにこちらに引き寄せることもできないので、日々少しずつ共通した知識を模索して行こうと思います。