本を読む子
よく、本を読むひと、本を読まないひと、なんてひとくくりにされますが
これはなかなか乱暴なくくり方だなあ、とおもいます。
例えば運動をするひと、といっても
どんな運動をするのか、どのくらいするのか、などによって大分違ってしまうのと同じように
本を読むひと、の中にも実はいろいろなタイプが入ると思います。
一般的にはどんなジャンルの本もまんべんなく読む人、というのは結構珍しく
たいていの人は"ジャンル読み""作家読み""シリーズ読み"など何らかのルール
に基づいてかなり偏った本を読んでいると思います。
これらは全部竹村が今作った造語で"同じジャンルの作品だけ読む人""同じ作家の作品だけ読む人"
"同じシリーズの作品だけ読む人"を意味します。
たとえば"僕は推理小説しか読みません"とか"本は読まないけどハリーポッターシリーズは別"
といったふうに。ちなみに竹村は典型的な作家読みの人間でそれも同じ本ばかり何回も繰り返して読むタイプです。
小学生でたいてい"本を読む子"といわれる子はたいていシリーズ読みで
何らかのきっかけで一冊本をよんだらのめりこんでしまい 、
あとはドミノ倒し式に次々と同じシリーズをよんでしまって、
気がつくと"本を読む子"という 人種になっていた というのが一番多いパターンではないかな、
と思います。
ただ乱暴なくくりではあっても"運動をする子"が運動全般において有利なように
"本を読む子"は文字を使った活動全般においてかなり有利になることが多いので
そういう意味では"本を読む子"になってくれるとうれしいです。
今あまり本を読まない子たちには
ドミノ倒しの最初の一冊との出会いがすぐそこで待ち構えていることを願います。