2008年09月17日

科学は最高のスポーツだ〜科学者古澤明氏〜

量子コンピュータの研究に取り組む科学者古澤明氏の言葉。
この人と同じ時代に生きているというのは、アインシュタインと同じ時代に生きていたということと同じ位エキサイティングなことだと思う。1位以外はビリと同じという世界最先端の科学の世界を垣間みることのできる番組です。
自分で問題を設定する。試行の99%は失敗。
この部分は誰かが答えを用意したものに取り組む勉強と研究との大きな違いですね。古澤氏は、この失敗に耐える根性と楽しむ精神性が大切であると語っています。
「1位以外はビリと同じ。だから攻める。だから失敗する。」
大学の研究室の実験の以外な進め方も面白いですね。教授が監督で院生が選手なのです。
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀 DVDが出ています。是非。

NHKの番組紹介HP
東京大学HPの古澤氏のインタビュー



2008年09月16日

ロジカルシンキング第4回(10/6-10/12)

ロジカルシンキング第4回(10/6-10/12)
の受付を開始します。


http://www.lojim.jp/logical_form/postmail.html



(追加補足)作文教室 駒場教室開講

待っていらっしゃった方にはお待たせいたしました。
これまで門前仲町のみの設置でした「作文教室」の授業を駒場東大前教室にて開設します。

授業: 10月1日 (水曜) より 休講週・講習期間を除いた毎週水曜日
(10/1、10/8、10/22、10/29、11/5、11/19、11/26、12/3、12/17、12/24
1/14、1/21)
時間: 16:30~18:00

対象学年変更のお知らせ

講座案内詳細



作文教室学年変更のお知らせ(駒場にも開講いたします)

 こんにちは。向井です。今日は作文教室の対象学年変更および駒場教室開講のお知らせです。

 具体的には今までの1.2年生対象の講座から、2.3年生の方に対象を変更いたします。そして同内容の講座を駒場教室にも開講いたします。

 1年生に関しては事前の課題や体験授業において、ご受講の可否をチェックさせていただくことにします。

 というのも、1年生のお子様はより深い表現を追求する以前に、基本的な「書く作法」を身につける必要があり、その段階で無理に過大な作文を要求すると、お子様に「苦手」という感覚を与えてしまいかねないからです。

 また、下記の点の変更につき、ある程度学習が進んでいて、いろいろな表現に興味を持ち始める段階の2.3年生が最もふさわしいと考えての変更です。以下新作文教室の概要です。

講座の本旨である

 ①豊かな表現力の育成
 ②文章を書く際の構成力の育成
 ③いろいろな表現を味わう楽しさ、使う面白さを感じる
 
という点はそのままに、各回のテーマを今までより少し掘り下げた形でリニューアルします。

 具体的には、擬人法や慣用句などを意識的に使って作文をしたり、論説的な作文において段落構成を考えて、意図的に接続関係を操りながら作文をさせたり、といった内容をより多く盛り込んでいきます。

 一方で人が読んでいて「面白い」と思える作文とは何だろうという点で、お子様にいろいろな文章に接してもらって感じてもらうこと、そして他方で、「わかりやすい文章」とはどのような作りになっているのだろうという点を、自分で作文しながら体感してもらうことが狙いです。

 過去2年生時までに驚くほど作文の構成が上手になった方がいらっしゃいました。

 そういった方々に対しても、今度はそこから一歩進んで、さらに表現の仕方を磨いたり(比ゆ・慣用句などを使ってもっと生き生きとした文章を)、もっと違う構成(まとめの頭出し・会話分でのスタート・視点の変更等)での自由度の高い作文を書いてもらったりしてほしいと思いました。それにより表現の楽しさをもっともっと知っていただきたいですし、それがこれから作文をはじめる方の刺激となっていくものと思っております。

 ご質問等ございましたら、メールまたは電話にて向井宛にてよろしく願いします。

                               向井

作文教室の詳細はこちら
お申込みは、各学年のお申込みページより



2008年09月15日

秘密のプロジェクト 

限定生産 です。 

成績優秀者にプレゼントの予定です。
(とはいえ、なんの成績が優秀な生徒に?
優秀ってなに? なかなか難しいっすね・・・ )



÷という記号

日本の教科書以外ではあまり見ない記号だと思うのですが、実際はどうなのでしょう。
世界的に非常に多いのは / という記号でしょうか。1÷2を1/2と書く感じです。
分数に見えるのですが、そもそも割り算と分数との強い関連性を考えると納得しやすいと思いますね。
しかもこちらの方が、どちらが分母でどちらが分子かも間違えにくい。
/ で統一してもらえないだろうか。3、4年生に割り算、分数を教える時期になると強く思います。
ちなみに÷という記号も、よく見ると分数に見えますね。



2008年09月14日

爺のひとりごと014

爺じゃ。

2学期が始まって1週間。
皆は、どのような感じで過ごしたじゃろうか。
おそらく、夏が明けて学校と塾との勉強の両立に苦労している
者も多いじゃろうな。

そして…。
夏が明けて、爺が感じたことを1つ。

問題じゃ。
「10の次は?」といきなり聞かれたら、お主ならなんと答えるかな?
11?(10の次の整数)
12?(10の次の偶数)
20?(10の次の10の倍数)
もちろん、場合によっては9と答える者も、
規則によっては13と答える者も、いろいろおるじゃろ。
しかし、事前に与えられた「条件」がきちんと頭に入っておれば…?
結果はちがうじゃろうな。
たとえば、
「………は、結局5の倍数だから、じゃ、10の次は?」だったら?
間違いなく、全員が15と答えられるじゃろ。
答えられない者に対して、冷たい視線まで送る者も出るくらいの
容易な発問じゃからな。

しかし、授業中の生徒たちの様子をみると、意外とこれができていない!
(倍数ができないという意味ではないぞい)
講師の発問に対して、生徒たちがまず発する言葉ランキング第1位
「えっ?もう一回問題言って」
「…?(何を聞かれたかわからず赤面、沈黙)」
がダントツじゃな。
これは、指されるまで話を聞いてない、明らかな証拠じゃ。
いったい、何をしに授業に参加しておるのじゃろうか。
即答できるから偉い、という訳ではないが、
AだからB、BということはC、Cとわかれば結果はDなどと、
答えに至るまでの過程はどの科目、どのような学習でももっとも重要な
ことであるのに対し、上記のようなランキング1位の答え方をする生徒は
きっと「つながる知識」の学習ではなく「結果重視のその場限り」の学習
になっておるにちがいない。
それでは、本当の力にはならないぞよ。
爺は、そんな生徒たちの姿を見て、毎回嘆きたくなった1週間じゃった。

皆、きちんと聞いて、きちんと覚え、きちんと繋げて、きちんと理解するのじゃ。(爺)



2008年09月13日

最近のお知らせ

①来週 15日~21日は 休講習となります。
授業開設の有無、補習の有無、ご確認ください。

②ロジムカレンダー
http://www.lojim.jp/2008.html
http://www.lojim.jp/schedule08.pdf

③ロジカルシンキングの満席情報が
日々流動的に変わっております。
http://www.lojim.jp/logical_form/postmail.html




2008年09月12日

夢の課外授業 2008/9/11 VERBAL(m-flo)

こんにちは。スタッフブログの日ですが、
広田さんが今日はお休みなので野村が変わりに。

いってきました。夢の課外授業
今回は、音楽ユニットm-floのVERBAL(バーバル)と一緒に、
横浜市東汲沢小学校に行ってきました!

m-floの魅力は、そのボーダレス性。
国籍や、言語、曲のジャンル、さらにはメンバーや、レーベル等、
ありとあらゆる既成概念を越えていくところは、とても刺激になります。

また、曲ごとにゲストを加えるコラボレーションスタイルを確立したのも彼らですね。
今回の授業のテーマは共同作業。
共同作業が生む驚きや感動を生徒が感じ取ってくれればと思います。

HIPHOPとどんな音楽か、分かりやすい語り口で話すVERBAL
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実際にやってみるのが1番!
と、クラスの歌をつくってみることに。

授業時間中に曲を一曲仕上げるなんて可能なのだろうか・・・、
とスタッフ一同ひやひやしましたが、すごいんです。
できちゃったんです。いまでも耳に残る6年2組クラスの歌です。

VERBALの授業運びのうまさもありますが、
生徒がすばらしかったです。
学校の先生との強い信頼関係があり、いい授業にしようとする担任の先生、
それに答えようとする生徒たちの姿はなかなか感動ものでした。

「さあ、どんなテーマで曲をつくろうか」と生徒のイメージを引き出すVERBAL
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ラップをつくるコツを伝授。押韻や語順などレベルの高いお話しです。
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グループに分かれて作詞作業  それぞれのグループをまわって教えるVERBAL。
魔法のように生徒の発想を引き出していく姿が印象的でした。
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VERBALが用意したトラックに合わせて、クラスの歌が出来上がります。
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グループごとにまず発表。振り付けまで自然と自分達で考えていたのには驚きです。
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写真をわすれたのですが、最後はそれぞれのグループの曲をつないで、一曲に。
大盛り上がりでした。


今回は、有名人が前にでて曲を披露して「わー」「すごい」「拍手!」というのとは
全く違い、講師はあくまで「生徒の発想を引き出す」という役を。
やっぱりうまかったですね。さすが master of ceremony です。


1人ではできないことも、友達となら、先生とならできるようになる。
1+1は3にも4にもなるという、共同作業が生む相乗効果を
生徒が感じてくれたのではないでしょうか。



2008年09月11日

「ざるそば」式記憶法

竹村です。

ピーターフランクルさんという方がいます。なかなか
有名な方なので知ってる方も多いと思うのですが
ハンガリー出身の数学者で、大道芸人で、またハンガリー語も含めると
12ヶ国語を話すことの出来るすごい人です。
モットーは「頭と心に財産を持つこと」。

いくつか一般人向けの本も書いていらっしゃるのですが、
今回はそのひとつ、岩波ジュニア新書の『ピーター流らくらく学習術』
のなかから気に入っているお話を紹介したいと思います。

記憶法についての一節なのですが、以下に抜粋してみました。

『ぼくは、人間の脳は、ざるそばの「ざる」のようなものだと思います。
つまり、ざるは粒の小さいものを通します。水は流れてしまいます。・・・
一方、長いそばは、ざるの上にとどまって、落ちません。だから、
そばを食べることが出来ます。
 これから言えることは、物事を小さな単位で覚えるのは、なかなか難しいということです。
物事を長く、大きくすればいいということです。ひとつのことを、
いろいろのものと関連させれば覚えやすくなります。
 ・・・・・・ある人の顔を覚えたいという時には、Aさんの顔と似ている、でも
目が少したれ気味だとか、鼻はBさんと同じだとか、関係させるのです。
さらに、会ったときは五月の真ん中で、日差しががひじょうに強かったとか、
どこの道であったとか、とにかくかなり長い話をその人のまわりにつければ、
それは完全に脳から落ちてしまうことはないのです。それで引っ張りだすことが出来るのです。』

このあと、フランクルさんはその逆の例として単語帳を一日10個ずつ覚えようとして
失敗した経験の話を書いています。

物事を記憶するときに既存の知識と関連付けて覚えると覚えやすいよ、とは
昔からよく言われていることですが、それをざるそばに例えて説明する
なんてなんとも面白いですね。難しい専門用語を使われるよりも
よっぽど印象に残りやすい。

そんなわけで竹村は、物事を覚えようとするときはよくざるそばのこと思い出します。
よかったら今度何かを覚えるときにざるそばのことを思い出してみてください。